12/21 Fri
EVENT
KDU Graduate School of Art and Design, Interaction Design Workshop 2012
神戸芸術工科大学大学院において、スプツニ子!客員教授を中心として開講している公開特別講義、インタラクションデザイン・ワークショップの公開講評会をKIITOで開催します。
今年開催されたロンドン五輪では南アフリカの義足ランナー、オスカー・ピストリウス選手が陸上男子400m 走に公式出場し「ランナーの義足使用は公平なのか?」と議論を呼びました。一方、2008 年にSPEEDO 社がNASA と開発したポリウレタン素材の水着「レーザー・レーサー」は北京五輪で世界記録を大連発しましたが、国際水泳連盟の規定で2010 年に使用が禁止されてしまいました。これらの例を見て分かる通り、スポーツの世界では技術の使用がどこまで「公平」で、どこからが「公平じゃない」のかが、常に議論されています。そして良くも悪くも、スポーツは政治と密接な関わりを持っています。オリンピックとナショナリズム(愛国精神)は切っても切れない関係にありますし、日本のラジオ体操は「軍事的で危険」とされ終戦後GHQ に禁止されていた時期もありました。スポーツはITで進化もしています。アマチュアスポーツの世界では、日々のランニング記録をソーシャルメディアで共有できる「MyAsics」や「Nike+Running」などのアプリでスポーツ体験を不特定多数とオンラインで共有し、楽しむ事ができるようになりました。
上記のような流れをふまえ、ワークショップでは「スポーツ」というキーワードをもとに未来の人間の身体や生活、社会、政治について考えます。そして「What IF ? (もし未来がこうなったなら、どう思う?)」と人に思わせるような、想像力を刺激する未来のシナリオを、デザインで提案してもらいます。その提案は、新しいプロダクト、新しいスポーツ、新しいオリンピック、義足、義手、新しい街、アプリでも、何でも構いません。
公開講評日にその「未来のシナリオ」を、映像・写真・イラストレーション・パフォーマンス・ウェブ中継など好きなメディアを使い発表してもらいます。(スプツニ子!)
講評会終了後 19:00より 懇親会(参加費1,000 円)を行います。
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