3/4 Wed - 3/27 Fri
LECTURE
現在日本各地で、アートが美術館やコマーシャル・ギャラリーといった「アート・ワールド」を飛び出し、私たちの生活にとってより身近に存在するようになっています。そのような中で、アーティストや作品と、社会における様々な分野との結節点を作り出し、プロジェクトの性格を方向づけ推進する役割の重要性が増しているといえるでしょう。
今回のトークシリーズでは、特定の地域やコミュニティ(共同体)に軸足を置きアート・プロジェクトを行う、20歳代から30歳代にかけてのアート・ディレクターやプロジェクト・マネージャーをゲストにお招きします。これまでの活動を紹介いただくだけでなく、今まさに直面している課題や悩んでいること、今後の展望などについてもお聞きします。
アート・プロジェクトの仕事は、様々なステークホルダーの存在や、それぞれの活動を取り巻く環境を踏まえながら、密なコミュニケーションや連絡調整を経たからこそ生み出しうる「妙」ともいえる面白さがあり、手法や観点はその人によって様々です。それぞれのゲストの仕事の「妙」に迫ります。
2015年3月4日(水)19:30~21:00
ゲスト:羽原 康恵
1999年から市民と取手市、東京芸術大学の三者が共同で行っている「TAP」。その事務局機能を担う「特定非営利活動法人 取手アートプロジェクトオフィス」の設立に携わり、2014年までの5年間、事務局長を務められた羽原さんをお迎えします。携わったプロジェクトや、組織体制づくりについてご紹介いただきながら、羽原さん自身の問題意識や今後の展望、組織の自律性や持続可能性についても取り上げます。
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2015年3月19日(木)19:30~21:00
ゲスト:臼井 隆志
2008年より、東京都練馬区の児童館をオルタナティブな芸術・自治・教育の場とし、0歳から18歳の多様な年齢の子どもたちの新たな放課後の文化環境の創出を目指す「アーティスト・イン・児童館」を立ち上げ、現代美術家や劇団、建築家らと小学生、中高生、乳幼児親子とのプロジェクトを生み出してきた臼井さん。東京の郊外の子どもたちと寄り添う7年間の活動をふまえ参加者のみなさんとともに「子ども×アート×社会」についての意見交換を行います。
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2015年3月26日(木)19:30~21:00
ゲスト:芦立 さやか
不動産紹介や展覧会サポートなどを通して、アーティストが活動していく環境を作り出す「HAPS(ハップス)」。京都市からの委託を受け、観光地の多い東山区を拠点に2011年より活動中。少子高齢化が進む地域の問題を解決する取り組みとしても大きな役割を担っています。事務局長の芦立さんをお迎えし、HAPS以前のご経歴も含めた、アートと社会をつなぐための多岐にわたる仕事についてお伺いします。
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NPO法人取手アートプロジェクトオフィス理事
1981年高知県生まれ、広島、三重育ち。筑波大学国際総合学類卒業、同大大学院人間総合科学研究科芸術学専攻(芸術支援学)修了。院生時代に取手アートプロジェクト(TAP)にインターンとして関わる。財団法人…(続きを表示)
アーティスト・イン・児童館プログラムディレクター
1987年東京都生まれ。2008年より練馬区を拠点に、子どもの遊び場である児童館をアーティストのアトリエとして活用するプログラム「アーティスト・イン・児童館」を開始。同事業の企画・運営を担当している。…(続きを表示)
東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス実行委員会(HAPS)事務局長
1982年北海道生まれ。2005年武蔵野美術大学芸術文化学科卒業。 卒業後、BankART1929(横浜)で勤務。同時期に吉田有里と共にYOSHIDATE HOUSE(横浜)をオープン。BankART…(続きを表示)
應典院アート・ディレクター
英国ウォーリック大学文化政策研究科ヨーロッパ文化政策・マネジメントコース修士課程修了。現在、浄土宗應典院にて、現代美術の展覧会や子どもとアートをつなぐプログラムの企画・運営等を行う。同時に、神戸大学大…(続きを表示)