7/19 Thu
LECTURE
移動できることは人間の自由を実現する上において衣食住とともに欠かせないものです。現代社会では、「遠くに、速く、大量(の人間や荷物)を」運ぶ〈大きい交通〉が追求されてきました。しかし、低炭素社会を目指し、高齢化・人口減少社会に直面する〈縮小都市〉では、〈大きい交通〉だけでは不都合をきたす地域や人々が増え続けています。また高齢社会では歩ける都市が苦痛な人も増えます。21世紀の都市には「近くに、ゆっくり、少量を」運ぶ〈小さい交通〉の役割が重要になります。
この講座では〈小さい交通〉の実例の紹介、都市の中での役割や長所、そして小さい交通を受け入れるためには都市はどのような態勢を整えなければならないかをみなさんと一緒に考えたいと思います。
1949年岐阜市生。1975 東京大学大学院修了後株式会社槇総合計画事務所勤務を経て1983より2015年まで東京大学で研究教育に従事。主な著作に『ファイバーシティ 縮小時代の時代の都市像』(2016…(続きを表示)
P3 art and environment
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1951年東京生まれ。神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科を卒業後、(株)リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。その後、東京・四谷の禅寺、東長寺の新伽藍建設計…(続きを表示)