3/17 Fri
LECTURE
ひとりの女性の育児日記。
その再読をとおして紡がれた、30万字超の追憶の記録。
〈震災〉ではなく〈私〉を主語にした、想起と忘却の生活史。
東日本大震災から10年の節目に、せんだい3.11メモリアル交流館とKIITOで開催された展覧会『わたしは思い出す』(企画=AHA![Archive for Human Activities / 人類の営みのためのアーカイブ])が一冊の書籍になりました。
本書の編集を担当したのは松本篤さん(AHA!世話人)、デザインは尾中俊介さん(Calamari Inc.)。『はな子のいる風景』(武蔵野市立吉祥寺美術館、2017年)を手掛けた二人による、生活史をめぐるあらたな本づくりの試みです。
4018日分、30万字超のモノローグは、どのように編まれ、綴じられたのか──。
このトークイベントでは、『わたしは思い出す』の制作過程を振り返りながら、ひとりの「口述の生活史」をめぐる編集とデザインについてお話します。
【本書の内容】
仙台市の沿岸部に暮らすかおりさん(仮名)は、2010年6月11日に第一子を出産しました。彼女はその日から育児日記をつけ始めます。そんな矢先、あの大地震が。彼女はそれでも手書きの日記を綴り続けました。1日の終わりに、ひとりだけのダイニングで。言葉を発した日。ぐずって泣き止まない日。留守番を任せた日。地震から10年後。彼女は日記を再読し、語り始めます。
特設サイト
https://aha.ne.jp/iremember/
remo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]メンバー、AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]世話人
1981年、兵庫県生まれ 、大阪府在住。2003年より、remo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]のメンバーに加わる。2005年より、阪神・淡路大震災(1995年…(続きを表示)
Calamari Inc.
https://calamariinc.com/
1975年山口県生まれ。美術関連の印刷物や書籍のデザインを手がける。最近の主な展覧会印刷物の仕事に『飯山由貴「あなたの本当の家を探しにいく」』(東京都人権プラザ)、『コレクション展2 Sea Lane…(続きを表示)
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