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2020/1/30

REPORT

+クリエイティブゼミVol.33 多文化共生編「神戸流の多文化交流のプラットフォームを考える」第1回レポート

1月28日(火)に、「+クリエイティブゼミVol.33 多文化共生編「神戸流の多文化交流のプラットフォームを考える」」を開講しました。

2019年12月に開催された神戸コミュニティフォーラムでは、18ヶ国の参加者が「多文化に出会える場所づくり」について語り合い、様々なアイデアを出し合いました。
本ゼミではその議論をさらに発展させ、日本人も外国人も暮らしやすい、多文化共生の実現に向けた神戸ならではの新しい交流の在り方を紡ぎ出すことにチャレンジします。

初めに、本ゼミの講師であるKIITO副センター長の永田より、KIITOの活動理念、そしてゼミの進め方について、これまで実施してきたプロジェクトの紹介を交えながら説明を行いました。

 

地域の「豊穣化」のために
地域活性化ではなく、いま地域にいる人たちが生き生きと暮らしている地域の「豊饒化」が大切であると考えています。

そのために、その土地に根を張り活動する「土」の人、土地に寄り添う「水」の人、土地に刺激を与える企画(種)を運ぶ「風」の人といった「風・水・土」の3つの役割といい企画(種)が必要です。そのための方法として企画の中にいろいろな人が関わり自分ごとにできるような仕組み「不完全プランニング」と、アイデアの種の質をあげる「+クリエィティブ」の概念を大事にしつつ、ゼミ生には良い種を地域にもたらす「風」の役割を担ってほしい。
いろいろな人が集まってアイデアを考える場なので、自分の意見を押し通したり、異なる考えを排除したりするのではなく、互いを尊重しながら課題の本質を考え、広い視野をもってアイデアを出し合うことが重要だと話ました。

 

次に、神戸市市長室国際課の浅井泰さんより、「多文化共生」の概念から、神戸市の現況と施策、各種事例までをお話を頂きました。

「多文化共生」とは
ただ共にある状態の「共存」ではなく、背景の異なる人々が多様性を認め合い、お互いに協力しながら対等に生きていくことのできる社会を「多文化共生」とよびます。
歴史的観点からみても、港町で海外からのたくさんの文化を受け入れていくことで神戸の街は発展していきました。

神戸市の現状・課題とゼミのテーマ
神戸市では、現在
1. 在住外国人支援
2. 言語学習支援
3. 多様性の促進
という3種の多文化共生施策を推進されています。
これまで施策の中心とされてきた「在住外国人支援」、また互いを繋ぐ日本語の「言語学習支援」という架け橋を土台とし、本ゼミでは、地域と外国人住民をつなぎ多様な人々が活躍できる社会を形成していく「多様性の促進」に重点をおきます。

 

外国人住民に対し、現状神戸市では
・神戸国際協力コミュニティセンター(KICC)や区役所窓口での多言語対応
・KICCでの日本語文化サポーターとマンツーマンレッスン
・国際交流フェア開催
・外国人市民会議実施
・神戸多文化コミュニティフォーラム開催
・多文化交流員制度
・ふたば国際プラザ設立
などを実施されているものの、多文化共生施策についてはまだ着手したばかりであり、外国人住民の声を拾う仕組みづくりや日本人住民に向けた啓発は、これから進めていく段階にあります。
そこで、これらの既存の取組を改良し「地域と外国人住民をつなぐ場や仕組みをデザインする」ことが本ゼミの主題と示されました。

終わりに、世界諸都市の様々な先進事例をご紹介いただき浅井さんからのプレゼンテーションが終了しました。

 

「多文化共生」を考えるにあたって
続いて、スペインのバルセロナ・ビルバオ2都市の「反うわさ戦略」を中心とした多文化共生施策について研究されている、一橋大学大学院の上野貴彦さんからお話をいただきました。

積極的な取り組みが市民に浸透し、現在は外国人住民割合が13%にまで増加した都市ですが、20年前は現在の日本同様に低かったといいます。
・日本は外国と違うから施策を導入できないという先入観を捨て、様々な可能性を検討する
・単なる触れ合い施策で終わらせないために、どうすればよいか考える
・多くの市民が当事者意識をもって取り組めるような、感情に訴えかける施策が必要
という、多文化共生施策を考察するにあたってのポイントを説明いただきました。

 

会場から質問を受けた後、最後は課題に対してどのように考えるか参加者のチーム分けを行います。

今回は「つなぎのデザイン」をベースに
・人、組織(多文化交流員等)
・場所(ふたば国際プラザ)
・仕組み(SNS、ネットツール、イベント等)
の3つから、興味あるアプローチの切り口を選んでいきます。
ゼミ生はあまり迷うことなく、着々と付箋付けを進めていたのが印象的でした。

 

これからリサーチを始めるにあたって、類似事例ばかりさがすのではなく、異なるカテゴリーの先進事例にも目を向けていってほしい、という永田の話をもって、初回ゼミ終了となりました。

次回、いよいよグループワークが始まります。
どのようなアイデアが生み出されるでしょうか。

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