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2020/2/11

REPORT

「災害+クリエイティブ」展 -パーソンズ美術大学での実践と阪神・淡路大震災から25年の軌跡-レポート

2020/1/15(水)-31(金)の期間で、KIITO2FギャラリーCで「災害+クリエイティブ展」を開催しました。2013年「防災+クリエイティブ」をテーマに、KIITOで開催した「EARTH MANUAL PROJECT展」は、フィリピン3都市やタイ2都市を巡回した後、2018年にニューヨークのパーソンズ美術大学において「EARTH MANUAL PROJECT-This Could Save Your Life」と題して巡回展が開催されました。同展に向けて、パーソンズ美術大学で行われた環境構築学部での「災害+クリエイティブ」をテーマとしたデザイン演習での優秀作品と、2011年より続けている「阪神・淡路大震災タイムライン マッピングプロジェクト」の巨大年表を、震災より25年を迎える神戸で展示・紹介しました。

パーソンズ美術大学で実施された、ハリケーンや洪水、大停電、テロ、難民をテーマとした、デザイン演習の学生作品の展示では、大停電時に身近なものを使って工作し方角と時間の分かる簡易な装置、ビルなどを発光塗料で塗装することにより、停電時や夜間の照明とする提案、難民が捨てた大量のライフジャケットを転用したカバン、折り紙を参考にした避難用シェルター、コンパクトな洪水対策キットなど、さまざまな視点でアイデアがまとめられていました。
「阪神・淡路大震災タイムライン マッピングプロジェクト」は、被災地でのクリエイティブ分野の支援活動をリサーチし、ウェブ上で時間軸に落とし込んだアーカイブを公開するプロジェクトです。現在の復興支援活動や今後起こりうる災害時にクリエイターがどう寄り添うのか、その支援活動の一つの指針を示すもので、本展では、1995年から続く、活動をマッピングした20mの巨大年表を展示しました。ウェブサイトでは、震災25年を機に行われている活動についてもリサーチ内容を掲載し、閲覧できるようにしました。

  

  

  

  

  

  

1/18土には、パーソンズ美術大学のロバート・カークランド学部長、神戸大学減災デザインセンターの槻橋修副センター長を招いたフォーラムも開催しました。(フォーラムレポート)

展覧会で紹介した活動は、2013年にKIITOから始まった「EARTH MANUAL PROJECT」が当初から目指した「防災の知識やアイデアを、国境を超えて共有し、連携し、教えあうプロジェクト。」の実現と言えます。パーソンズ美術大学では、「災害+クリエイティブ」の授業が継続して実施されることが決定しています。本展は、神戸からニューヨークに渡り、根付いたプロジェクトを知る貴重な機会になりました。

「災害+クリエイティブ」展開催概要
「EARTH MANUAL PROJECT」ウェブサイト