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2013/5/26

イベントレポート

+クリエイティブゼミ vol.4 子育て支援編 第3回レポート

2013年5月21日(火)

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第3回目のゼミは、まずはじめに、こうべイクメン大賞の実行委員長である藤井氏による事例紹介を行いました。
こうべイクメン大賞は、2010~2012年の3年間の時限プロジェクトとして3年でイクメンが当たり前の社会にするという目的で始まりました。
一般のイクメン(育児に積極的な男性、主に育児するパパ)を発展させ、「育児に関わる全ての男性=こうべイクメン」とし、イクメンにまつわるエピソードを自薦他薦問わず全国から募集、2010年6月20日父の日に応募者全員141人を「こうべイクメン」に認定。その後、2011年、2012年の父の日にもイベントを開催し、「こうべイクメン」を生み出し、発信していくことで、「子育ては地域社会で行うものである」という考えを実践していったそうです。

こうべイクメン大賞(外部リンク)

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次に、各チームごとにグループワークで、課題の共有やキーワードの発見などを行いました。
ゲストの藤井氏や神戸市こども家庭局の方々にも各チームを周り、アドバイスをいただきながら進めました。

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最後に、各チームのグループワークの進捗を発表しました。
発表内容は以下のようになります。

●Aチーム
・「こうべイクメン大賞」実行委員長の藤井さんのお話を聞いて、Aチームでは それぞれが考える「子育ての問題とは?」という大きなテーマで付箋に各々思うことを書きました。
・各々が書いた付箋を大きなくくりで分類分けしました。
1:家庭…夫婦間や家庭環境
2:行政…NPO、情報発信の方法、ニーズの取り違え
3:地域…核家族化など社会問題、母親の孤立、地域のつながりの希薄
4:母親のニーズ…これは多種多様でした。もうすこし細かく分けることができるのではないか、など班で意見が出ていました。
・このようにたくさん問題点はあるが全部は全部できない。
⇒どれをやるのか?というところに焦点を当てていく必要があります。
みなさんそれぞれやりたいことがあるようなので、今回出た意見をふまえつつ、次回のゼミではAチームはどのような焦点に絞ってアプローチするか、考えていきます。

●Bチーム
Bチームは、まずは様々な地域で行われている事例などを参考に、何が必要かを考え、
・子育て支援の場をより多くの人に知ってもらうためのPR方法を考える。
・パパママがお互いの気持ちが解り合えるような場をもっと作る、父親が行きたいと思える場所とはどういう所か。
・「公園」という誰にでも身近な場所を使用し、地域内でのコミュニケーションが気軽にとれるように、何かアプローチをする。
などといった案が出ました。来週からは焦点をどこに当てて話を進めるかを考えていきたいです。

●Cチーム
C班ではゼミの参加者が3人と少なかったこともあり、KJ法を使いそれぞれが思う「子育て支援」について案を出し合いました。そこでは、地域のコミュニティの活性化や子どもの遊びの場確保、親と子どもが触れ合う場を企画という案が出ました。私たちの班では支援の範囲が小学校校区くらいなのかと考えています。具体的には子ども会はどうだろうかという案が出たりもしました。今、私たちが行いたい子ども支援を実現するためにはよい方法かもしれないと考えています。とは言え3人だったために今後の活動で改めて話す必要があります。子ども支援という幅広い範囲の中でどこに焦点を置くかが大事なのかもしれないと感じています。中間発表も迫ってきているためより意見を出し合い、活発な活動をしていきたいと思っています。

●Dチーム
Dチームで今後のテーマとしてゆこうと決めたことは、支援を受ける側が与えられる(take)だけの立場になるのではなく、得たもの・ことを次の誰かに与えてゆく(give)側になることができるような支援を考えることです。
他でも意見が出ていましたが、私たちも公園という既存の場所を活用できないかという話になりました。
全てではありませんが、話の中で出たトピックをまとめたものを以下に挙げます。
・お母さん(女性)のお喋り好きの有効利用(ガールズトーク・井戸端会議)
・ちらし・回覧板・掲示板(SNSではなく)の活用
・子育てしている如何に関わらず、地域の人の参加(異世代交流・地域貢献)
・子育てコンシェルジュの設置(横浜市で実施)

●Eチーム
「子育て支援は必要?」「どんな支援が?」という前回レクチャーの問いかけに対して、「一緒に考える、学ぶ、成長する、体験する」をテーマに「情報の整理」「アートの力」「気になる人たち」「場所」「ヒアリング(リサーチ)」「相談窓口」について話し合いました。特に「子ども(ある人)に一匹の魚を与えると一日生きることができる。魚の捕り方を教えると一生食べることに困らない。」と言うメッセージが印象的でした。
「Q: 怪しまれない方法(広報)ってどんなだろう?」
「A: 子育てで疲れていた時に一番に欲しいメッセージ。「当事者だからこそ響くメッセージがある。」」
・行政の後援、共催など ・メディアの活用 ・あつく語りすぎない! ・facebookは友だちの担保あり情報
・場所って大事! ・区役所でやってるセミナーは安心 ・このKIITOもイイ場所だね! ・親しみやすいキャラやマーク
・良いデザインのTシャツを着てチラシを配ると怪しくない。
「Q:生まれてすぐの子育てってどんなだった?」
「A:預けることができなかった。肉体的にもキモチの的にも・・・。」
・授乳とかでほとんど寝れない。 ・その頃は嫁さんがイライラしていてよく喧嘩をしてた。
雑多な会話から生まれた数々のキーワード。今後のEチームのコアになりそうな部分にもちょっとだけ触れた気がしました。

今回のゼミでは、こうべイクメン大賞という、具体的な子育て支援プロジェクトの事例紹介をすることでグループワークでも、子育て支援というテーマの中で、どういった人たちを対象とした課題に対してアプローチしていくかということについて、話し合っている様子が見られました。

次回のゼミは、5月28日(火)19:15~ @3F303になります。

+クリエイティブゼミ vol.4 子育て支援編「子育て支援」パワーアッププロジェクト
開催概要はこちら http://kiito.jp/schedule/seminar/article/2340/