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2017/5/12

イベントレポート

こころのアート展巡回展inしあわせの村2016 KIITO巡回展レポート

2017年5月12日(日)

神戸市の総合福祉ゾーンしあわせの村では、障がいのある人たちの創作活動を支援し、その表現の素晴らしさを広く知っていただくための展覧会「こころのアート展」が毎年開催されています。今回、同展の巡回展をKIITOにて開催。巡回にあたり、KIITOの広い空間を存分に活用できる、新たな会場構成や展示什器を提案しました。設計・施工は、株式会社POS建築観察設計研究所にご協力をいただきました。

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広い会場内に配置された展示什器は、出展作家のそれぞれの作風に合わせてデザインされたもの。ひとつひとつが、作者の制作風景や、日常の様子に結び付くイメージから制作されており、作品の魅力をより引き立てました。

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作品とともに、作家の制作風景の写真も展示。書道作品の大胆な筆使いの様子や、愛用している道具の写真なども一緒に展示をすることで、作者が創作活動に没頭しているときの集中した空気や息遣いまで感じられるような、迫力のある展示空間になりました。

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会期中には、出展作家の方にも多くお越しいただき、巡回によって新しく作られた展示空間に、「自分の作品なのに、違う見え方がして面白い。」「作品がもっとかっこよくなった!」などのコメントをいただき、ご自身の作品の新たな一面を楽しんでいただけたようでした。

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私たちスタッフは、障がい者アートに専門の知識があるわけではなく、この巡回展の企画に携わったことをきっかけに、「障がいって何なのか?」「福祉とアートの境界って?」「自分にできることがある?」など、普段生活の中では意識していなかった、障がいにまつわる色々なことに考えを巡らせ、そして頭を悩ませたりもするようになりました。

障がいのある方、子どもや学生、年配の方、KIITOに関わってくださっているクリエイターなど、今回の展示にお越しいただいたさまざまな立場にあるみなさまにとっても、私たち同様、障がい者アートに少しでも関心を持ち、考えるきっかけの場となっていたら幸いです。

今後も、しあわせの村で「こころのアート展」は継続して開催されます。私たちも、KIITOだからこそできる関わり方を模索しながら、障がいのあるアーティストたちの活動をサポートしていきます。

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