2014/9/1
イベントレポート
2014年8月18日(月)
湊川公園の「三宮一貫楼」本社工場で、安藤孝志シェフによる3班シェフチームのワークショップを行いました。
三宮のおみやげとしておなじみの「三宮一貫楼」の豚まんをみんなで作ります。まずは生地のこね方から、「三宮一貫楼」のベテランスタッフのみなさんがお手本を見せてくれます。大きな固まりになっている生地を、腰を入れてしっかりこねて、棒状にします。見るからに力の要りそうな作業です。子どもたちも挑戦しましたが、まるで身体が跳ね返されるような弾力で、なかなか棒状にならず、苦労していました。ここで頑張れば、もちもちの生地になります。こねたら決まった大きさに切って、いちど丸めます。
丸めたら平たくして、具を包んでいくのですが、いきなり包むことはせず、まずは生地を具と同じ重さに計って分けて、その生地を具に見立てて包んでみて、練習をします。この練習方法は、三宮一貫楼で実際に研修用に採用している方法なのだそうです。
包むときに使う指は、基本的に三本。親指をコンパスの針のように軸にして動かさないようにして、人差し指と中指で交互に動かして、生地を親指に引き寄せてつまんでいって包みます。最後に親指を抜いて、口を閉じたら、きれいなひだを残したまま、具をこぼさずに包むことができます。生地を持っている方の手も大事です。利き手が包むスピードに合わせて、生地を回していくと、とても包みやすくなります。
ひだを残して包むのはとても難しく、子どもたちはとても苦労していました。具を包むことはできるけれど、包んでいくうちに、ひだがなくなってしまって、ボールのようにまんまるになってしまいます。何個も包んで練習しました。安藤シェフが、「そろそろ本番の具を包んでみよう」と言っても、まだやらない、もっと練習したい!と言って、ワークショップの時間を少し延長したほどです。
少し生地を寝かせてから、自分が包んだ豚まんが分かるように印をつけて、セイロで蒸したらできあがりです。できたてを試食しました。あつあつなので、やけどしないように気を付けながら、ほおばります。しっかり包んだと思っても、少し具が出ているものがあったり、割れたものがあったりしました。お店で出されているように、均一に包むのはとても難しいのだということが改めて分かります。
次回のワークショップも、豚まん作りの練習です。次回はきれいにひだを作ることができるでしょうか? 練習熱心な3班の子どもたちなら、きっと大丈夫ですね。
photo: 辻本しんこ
当日の様子|リアルタイムドキュメンテーション
https://www.youtube.com/watch?v=RDcUGdHfpLI
映像制作:神戸芸術工科大学