神戸おやさいコンシェルジュになろう!②レポート

1月16日(土)、「神戸おやさいコンシェルジュになろう!」ワークショップ2日目を開催しました。「神戸おやさいコンシェルジュ」の役目は、神戸で育てられている野菜について実際に育てている農家の方から学び、その魅力をたくさんの人に伝えること。前回は実際に畑で野菜について学びました。

今回の会場は、神戸市中央区にある東遊園地。ここで定期開催されている「FARMERS MARKET」で農家さんのお手伝いをするのが、このワークショップの最終目標です。ということで、2日目のこの日はマーケットの見学から始まりました。

最初に、マーケットを主催者である、一般社団法人神戸ファーマーズマーケットの小泉亜由美さんからお話をうかがいました。小泉さんは、子どもたちに質問を投げかけながら、FARMERS MARKETがどんな催しなのかを説明します。

神戸には野菜や魚がたくさんあり、それをもっと神戸の人に知ってほしいのだと小泉さんは話します。農家さんから直接野菜を購入することができるこのマーケットでは、お話する中で私たちが知らないことをたくさん教えてもらえます。ここでは「農家さんとお客さん」という区別をせず、みんな友だちのように仲良くなってもらいたいというのがマーケットの込められた想いです。。そして、私たちが農家さんを応援する気持ちと、農家さんが私たちが生きるために野菜を育ててくださっている気持ちの両方を理解して、お互いに「応援し合う」ことが大切だといいます。たくさんの想いが詰まった小泉さんのお話に、子どもたちは真剣に耳を傾けていました。

続いて、会場をぐるっと一周します。入り口にある本部のテントには、ボランティアのお兄さんお姉さんや、神戸市の職員の方も。神戸に漁師さんがどれくらい居るか知ってる?250人くらい居るんだよ、と教えてくれました。

農家さんのブースの近くを通ると、みんな「おはようございます!」「こんにちは!」と声をかけてくれます。「いらっしゃいませ」を使わないのは、小泉さんが言っていた「お客さん」ではなく「友だち」だということのしるしです。

はちみつを売っている農家さんのところで、本物の蜂を見せてもらったり、小麦を育てているお兄さんと、その麦でビールをつくっているお兄さんが居たり、この日の朝ごはんメニューの粕汁が大きな鍋でつくられていたり。

ネギがたくさん並んでいるブースに立っていたお兄さんは、学校を卒業して早い段階で農家になったのだとお話してくださいました。畑からとってきたばかりの土付きのネギが買えるのも、このマーケットならではです。

途中、今回ワークショップの講師であり、来週販売をお手伝いするfresco,frescoの丸山さんにもごあいさつに行きました。畑で見た三寸人参やパンダ豆がずらりと机に並んでいます。「来週がんばろうな!」と声をかけてもらった子どもたちは、ちょっと恥ずかしそうにしながらもしっかり頷いていました。

小泉さんにお礼を言ってFARMERS MARKETをあとにした子どもたちは、KIITOに向かいます。ここからは製作の時間。1日目に学んだ野菜の知識と、冬休みの宿題として取り組んだ野菜の調理、そしてマーケットで観察した野菜の売り方を参考にしながら、買いに来てくれる人々に何を伝えたいかを整理します。

お客さんは何を知りたいだろう?文字の大きさはどれくらい?太いペンか細いペンか、色を使ってカラフルにすると目立つかも? イラストや畑で撮った野菜の写真があるとわかりやすそう。

練習用の紙に書いたり、隣同士で相談しあったりしながら、子どもたちは順調に仕上げていきます。にんじんやだいこんは葉も栄養たっぷりなので食べられることや、サニーレタスは炒めてもおいしい、などなど……子どもたちがどんな野菜の魅力を描いたのかは、ぜひ実際のFARMERS MARKETでご覧ください。

次回は早くも最終日、1月23日(土)のFARMERS MARKETが舞台です。

fresco,frescoの丸山さんと一緒に野菜の魅力を伝える、「おやさいコンシェルジュ」となった子どもたちの姿をぜひご覧ください!

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FARMERS MARKET 2021冬

第2週 1月23日(土) 10:00-13:00

子どもたちは10:00-11:00、12:00-13:00の時間にfresco,frescoさんのブースに登場します。

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