2013/6/5
イベントレポート
2013年5月28日(火) 特別講座 佐々木博 「ソーシャルメディアと地域コミュニティ」
第4回目のゼミは、特別講座として佐々木博さんをゲストに、ソーシャルメディアを通じて生まれる地域コミュニティと子育て支援への活用についてお話しいただきました。佐々木さんは、IT教育やソーシャルメディアについての講演を各地で開催されるなど、SNSを利用したWEB上でのコミュニティの在り方を考えるとともに、原宿のシェアハウス「THE SHARE」に入居し、人と人とのリアルな関わりの中で生まれるコミュニティについても実践されている方です。
まずはじめに、今回のゼミで出ているキーワードを分解し、意味を類推することで、何が課題なのかを把握しやすくするという方法について紹介しました。
子育て=育てられる子ども×育児する親|子どもを支援するのか?親を支援するのか?
地域×コミュニティ|地域をハード、コミュニティをソフトと考える。コミュニティが生まれやすい地域(ハード的な)の機能や場づくりとは何か?コミュニティのための地域の在り方。地域にとってコミュニティの必要性について考えてみる。
シェア×ハウス|18歳から60歳までの多様な人たちとシェアハウスで暮らしている佐々木さん自身の体験から、シェアハウスでの住人との関係性とSNSでの人とのつながり方の類似性を紹介。利害関係のないコミュニケーション等。
また、ソーシャルメディアには「オープン」「フラット」「シェア」の3つの原則があり、より多くの人に情報を発信するためには、情報を「オープン」にし、「身の丈=フラット」で「シェア=共有」する。そして、自己顕示ではなく、自己開示が重要だと説明しました。
また、佐々木さんは現在の子育て親世代で生まれているコミュニケーションの形としては、実際に会い会話をして交流する強いつながり方と、メールやSNSのみで交流する弱いつながり方があり、どちらもポケベル・携帯電話第一次世代に育った親たちにとっては、すでに身近な方法となっているため、今後、親たちがメールやSNSを利用したコミュニケーションとどのような距離感で接していくかがより重要になってくると話しました。
第1回目の課題発表で、問題として挙げられていた情報発信不足とSNSを利用しないことによる情報格差については、ゼミ受講生の中でも大きなテーマの一つでした。今回の特別講座で、子育て世代がSNSを用いたコミュニケーションやコミュニティ形成について考える上での参考となりました。
次回のゼミは、6月4日(火)19:15~ @3F303になります。
+クリエイティブゼミ vol.4 子育て支援編「子育て支援」パワーアッププロジェクト
開催概要はこちら http://kiito.jp/schedule/seminar/article/2340/