2013/6/8
イベントレポート
2013年6月4日(火)
第5回目のゼミは、次週の中間発表に向けて、各チームこれまで聞いてきたゲストによる事例発表やグループワークで共有した課題・キーワードの整理を行いました。
ゼミ講師の永田が各チームを周りながら何が問題で、どういったことを対象として企画を考えるのかについてのアドバイスを行いました。
また、途中、これまでゼミ受講生から出てきた子育て支援のHPアクセス数や市内の支援団体の事例などについての質問に、神戸市こども家庭局の担当者の方からお答えいただきました。
次週が中間発表となるので、今回のゼミでは各チーム進捗報告の時間はとらず、WEB上のみでの進捗共有となります。
各チームのグループワークの進捗は以下の通りです。ゼミ受講生の方も、他のチームの進捗は下記よりご確認ください。
●Aチーム
Aチームでは以前の話し合いで、「子育ての問題とは?」というテーマで次の4つに大きく区分けました。
1、家庭 2、行政 3、地域 4、母親のニーズ
これらについて様々な問題がでましたが、多くの問題について話し合った結果、人とのつながりの希薄さやコミュニケーションが十分でないこと、更に情報はたくさんあっても情報につながることが難しいのだということが分かってきました。
また問題は①~④のそれぞれに複雑に絡み合うものも多く、全ての問題を解決することは非常に難度が高いと判断しました。
よって我々はいくつかの問題点をピックアップして、それらについて解決を図ろうと考えました。
出た問題点の解決案について話し合い、上記の話から子育てにおいて人と人がつながる場や、つなげる人の存在が不可欠ではないかという意見が出て、この日は最終的に次の3つの案が出ました。
・家族が集まりやすく、コミュニケーションが生まれる場の創出はできないか?
・子育ての仕方や子育てに役立つ知恵、情報を持つ人材の輩出は可能か?
・育児や保育の知恵を伝承させる方法や効率的な広報を行う場合どうすべきか?
来週の中間発表までにAチームでは各々が上記案について気になる点や深堀したい点をリサーチし、より良い案にできるよう考えていきます。
●Bチーム
先週はソーシャルメディアの可能性と問題について、専門家の方の講演を聞かせていただいたので、二週間ぶり三回目のグループミーティングとなります。
最初の意見では「地域にある公園の活性化を住民の手で何か出来ないか」というところに焦点を合わせていたのですが、講師である永田さんに、「人の集まらない場所を活性化するというよりも、人が集まりやすい場所の事を考えてみては?」とアドバイスを頂き、地域の方達の自主的な行動を促すというコンセプトを残しつつ、常にたくさんの人が集まる「商業施設を見直し、子育てをする家族、またそれらのコミュニティを発展させるアイディアを考えよう」という意見にスポットを当てる事となりました。全国的には、九州のマルヤデパートや、近くでは阪急西宮のショッピングモールで買い物に来られたお客さんを対象に、子どもさんの一時保育サービスや、お客さんが企画したイベントの開催、フリーの公開講座など今までの商業施設には無かった取り組みがたくさんあるようです。
来週の火曜日までに商業施設のリサーチをしてみたり、子連れでお買い物に来られる方のニーズをアンケートしてみたりしようと思います。
商業施設内に広場を設ける事で、今まで情報を探す気の無かったお母さんや、イクメンのお父さん達、子育てが身近に感じていなかった世代の方や、地域のお店の人との交流。また、子ども目線からは、普段のお買い物の場を好奇心や発見を見つける場所、友達と楽しいことが出来る場所として好きになってもらえるような内容を考えていきたいです。
●Cチーム
C班のキーワードは、親と子、そして地域との繋がり。“地域で子育て”できたらいいね(!)という話になりました。
親も子も、周りの大人も、それぞれが主体的に動き、表現することで輪が広がり、いろいろな形で子育てを支えていく、というイメージです。
そのためのきっかけづくりとして、継続的にできるようなイベントを行い、みんなが地域の中で繋がることのモデルができればと考えています。
イベントは、あくまで手段であるよう目標設定をひねり中です!!
●Dチーム
今回は課題を整理し、まだ具体性に乏しいですが方向性を話し合いました。
・課題:支援を受けることが当たり前になっている、社会の中で孤立し易い、頑張って作る関係性・自然な出会いが得にくい。
・キーワード:give&take
支援を受けるだけでなく返せる、楽しんで社会貢献できる、お客様にならない仕組み作り
・ハード:既存のものに工夫をプラス(公園、祭りやフリーマーケットなど地域のイベント)
・具体案:種を親子で育て、インフィオラータに使用する。
親子だけでなく地域の人たちと共に公園を作りあげる。
子育てを終えた先輩ママが子育てコンシェルジュとなり支援。
●Eチーム
5回目になりようやく「シートに座って話し合う」というEチームらしいスタイルで、じっくり話のできる時間となりました。
まず、これまで出た意見や感想などを模造紙に書き出すことから始めました。
◆おおきなテーマは「情報」と「支援」
「情報」:多すぎる、信用できない、選択する一方通行型、お膳立てされたもの、魅力がない
「支援」:産後すぐの支援がない、おばあちゃんも高齢化、地域のつながりもなく孤立、ゆっくり母になれたらいいけどコミュニティーはなかなか広がらない
◆支援する子どもは
「0~1歳」:とにかく離れられない
「2歳ころ」:親は少し余裕ができる時期
◆拡がる話し合い
・育児本は優等生の答えしかない、大丈夫って言ってくれる人、信用できるおばあちゃんみないな存在、場所は大事
・電話相談で良質な情報が得られればよい、でも「わたし今何に悩んでいるかわからん」時もある
・昔は産業医がいて何でもみてくれた・・・・「良質なおばあちゃん」がいたらいい:バーチャルおばあちゃん
・ヤフー知恵袋みたいな、情報からアクションにつなげられる仕組み
・中学生の子どもが過去のゼミに参加したとき、「KIITOってすごい場所、友達とのごたごたなんかより広い世界に触れた」
→子どもの自尊心を育てることが大切
◆永田氏からのアドバイス
・小ネタ集にならないよう気になったとこを掘り込む
・リサーチが重要、既存のものを見直すこともあり
・子育て広場でどんな支援していたのかそこを実際に見る
・ドラマ「とんび」に出てくる和尚さんのような存在、、そういうとこにヒントがあるかも
次回のゼミ(中間発表)は、6月11日(火)19:15~ @3F303です。
聴講をご希望の方は、お問い合わせフォームより、+クリエイティブゼミ vol.4 子育て支援編「子育て支援」パワーアッププロジェクト 聴講希望の旨をご希望の日時と併せてご連絡ください。
+クリエイティブゼミ vol.4 子育て支援編「子育て支援」パワーアッププロジェクト
開催概要はこちら http://kiito.jp/schedule/seminar/article/2340/