2013/9/12
イベントレポート
2013年9月4日(水)
第6回のゼミでは、先週に引き続き、フィールドワークの報告を行いました。また現在グループで議論しているなかでの、確認したいことや、疑問について、神戸市危機管理室の方へ質問をしました。次週は中間発表になります。
フィールドワーク
A班
ハーバーランド
・「津波警報が変わります」というポスターが貼られていた
・太陽電池で広域避難所のマークが光る看板もあった
・ハーバーランド駅の床面には案内用にアンパンマンのキャラクターなどが設置されていた
・いたるところにマップなどの看板はあるが、避難に関しての看板は見当たらなかった
・歩道橋に山マークが描かれているものもあった
東灘区(魚崎南町)
・津波避難誘導看板が地域内に多くで設置されていた
・避難ビルが設定されていたり、避難パンフレットが配られていたりと、関心の高い地域であった
・「国道2号線より北へ」「阪神電車より北へ」という2種類の呼びかけがあった
・「国道2号線より北へ」とうたっているが、実際は道路の中央部にガードレールなどでふさがれており、
通り抜けが難しいように見えた
御崎公園(和田岬、中央市場)
・ノエビアスタジアムが避難場所になっている
・スタジアム周辺には多く避難看板が設置されていた
・細い電柱などに巻いて設置された案内は一部しか見ることができないため、情報が見にくく感じた
・御崎公園周辺には海抜30㎝という低いエリアもあった
・古い防潮堤も多く見られた
長田区
・消防署と小学生が一緒に海抜の高さを記した看板を設置作業を行い、
子どもたちにも海抜の意識を持ってもらう取り組みを行っている
・海抜の高さを記した看板は駒ヶ林周辺に15枚設置されていた
・高い位置に設置された看板は子どもや車に乗っている人からは見えにくい
その他
・街角にある情報案内板の内容の更新がまちまちであった
・津波情報案内板が設置されている地域は限られている
・北海道のコカコーラボトリングの取り組みで、自動販売機4800か所に
海抜表示(国土交通省が決めたフォーマット)がされている
・静岡や名古屋ではコンビニの入り口に海抜表示を設置する取り組みを行っている
・蓄光式や太陽電池で光る方式の看板などもある
C班
・Google earthに表層地盤を重ねたもので対象エリアを見ると、
三角州と扇状地の境目にJRの線路が通っていることがわかった
・JR神戸駅の北側はまだ海抜の低いエリアであった
・高知県ではやなせたかし氏が描いた防災キャラクターがつくられている
・元町エリアの栄町にはお店が多く、A型看板がまち中にあふれている
・小さい看板が大きな看板よりも逆に目につき、目立っていた
・広報掲示板が設置されていたが、使われていなかった
質問
ゼミ生:避難ビルの指定や候補はありますか。
危機管理室:現在、指定しているビルはなく、避難ビルとして指定できないかルールなどを含め検討中です。
ゼミ生:三宮やハーバーランドの地下街には避難誘導の看板などは設置されていますか。
危機管理室:今のところ設置はされていません。出口などの案内はあります。お店など商売を行っているところも多いため、お店の人が避難誘導できるような訓練などを行っていければと考えています。
ゼミ生:市民の中には津波は来ないのではと思っている人が多いように思うが、津波避難について啓発活動などはどのように行っていますか。
危機管理室:高知県や和歌山県といった地域と同じような想定ではないが、津波の高さや避難方法について正しく知るという事がとても重要であると思っています。啓発活動としては、情報をまとめた「くらしの防災ガイド」などをつくり市内全戸に配布しています。
「くらしの防災ガイド」:http://www.city.kobe.lg.jp/safety/prevention/preparation/sand/tokubetugou.html
ゼミ生:津波4mというのは波の高さなのか、海抜4m以下のエリアが浸水するということなのか、意味はなんですか。
危機管理室:津波4mというのは海抜です。(満潮時の潮位を含む)浸水地域についてはシュミレーションで出ています。
ゼミ生:電車の高架のつくりに新しく整備されたものや古くからのものがあるが、避難する際にどのルートを通るなど決まっていますか。
危機管理室:ルートは決まっていません。どこかを通らないといけないなど間違った情報は人がルートに集中してパニックになることもあるので危険です。まずは海抜の高い所へ、逃げれた場合は高いビルへというのが基本になります。
+クリエイティブゼミvol.7 防災+まちづくり+観光編
「神戸発:日常的にも活用される津波避難情報板を企画する」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/4227/