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2013/11/7

イベントレポート

フィリピンのアーティスト・アルマさんによる アートで親子コミュニケーション ワークショップ レポート

2013年10月6日(日)

アート制作を通して、虐待や自然災害で受けたトラウマに向き合い、生きる力を引き出す取り組みを続けるアルマさん。この日は親子を対象にワークショップを行いました。制作を通じ、気持ちを素直に表現することによって、親子でお互いのことをもっと知り合う機会としました。前日の「アートによる心のケア“heARTS”(ヒアーツ) 担い手養成ワークショップ」参加者にとっては、アルマさんから学び取ったことをファシリテーターとして生かす機会でもありました。

1:作品見学

この日はまずEARTH MANUAL PROJECT展の会場に行き、アルマさんの展示作品をみんなで見学しました。作品の説明をするのは、昨日のワークショップ参加者のみなさんです。ワークショップでの制作体験も含めて、子どもたちにわかりやすく伝えます。
 
2:ゲーム

ワークショップ会場に戻り最初に行ったのは、打ち解けるためのゲーム。昨日と同様、3グループに分かれての競争ゲームです。ゲームの進行をするのは、ここでも昨日のワークショップの参加者。アルマさんにコッソリ指示を受けながらテンポよく進行していきます。ゲームの最後には、一位のチームの足の下を最下位チームがくぐるという罰ゲーム。くぐる方もくぐられる方も、大人も子どもも赤ちゃんも入り混じり、大はしゃぎの盛り上がりです!アルマさんが誰にも負けないくらい心からゲームを楽しんでいて、その姿こそがみんなを思い切り楽しませることのできるファシリテーターの魅力となっていました。
 
3:Power Cards

すっかり心がほぐれた後で、いよいよ制作に入っていきます。「わたしの得意なこと、好きなこと」というテーマで、パワーカードを作ります。親子と昨日の参加者がチームになり、わからないことなどをサポートしながら制作を進めていきます。14センチ角の台紙に収まらない、ユニークな形の作品も生まれました。
 
4:感想の共有と作品取り付け

作品が完成したらみんなで輪になり、作ってみてどう思ったか感想を話し合います。中には「自分の得意なことって、考えてみたら不思議だなぁと思いました」など、奥深い感想を持つお子さんがいたりなど、親子や周囲の参加者との関係性の中で、自身の得意なこと、好きな事を見直す機会となったようです。その後、参加者全員で手をつなぎ制作を締めくくりました。最後に展覧会場に戻り、アルマさんの作品の布の壁に思い思いに作品を取り付け、アルマさんの作品はいっそう賑やかになりました。

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(撮影:伊東かおり)