2014/8/11
イベントレポート
2014年8月2日(土)
「ちびっこうべ2014」の夢のお店をつくるユメミセプログラム 建築家チームワークショップ第1回目を開催しました。
7月に開催した全体ワークショップ1「お店のコンセプトと名前を決めよう!」を終え、建築家チームとしては初めてのワークショップです。
第1回目となる今回は、「ユメミセの図面をかこう」を行いました。
参加者の子どもたちとクリエイター、サポーターが班ごとに1つの席につき、まずはお互いに自己紹介をしました!全体ワークショップで顔合わせはすでにしていますが、改めて全員で握手をして緊張をほぐしました。
建築にまつわることをまなぶクイズでは、「スカイツリーの構造のモデルは?」や「この構造の名前は?」といった3択クイズを行い、班ごとで話し合いをして答えを決めてもらいました。
クイズの最後はホールの真ん中に準備をしていた3つの大きさの異なる四角いテープの枠から、これから作るユメミセの大きさを当ててもらいました。お店の広さを体感する良い機会になりました。
次はいよいよユメミセのスケッチ(図面をかく)をします。作業に入る前にデザインするときに考えるポイントの確認をしました。
①つかいやすいおみせをつくろう!
②売りものがわかりやすいおみせをつくろう!
③みのまわりのものをつかおう!
この3点を意識してデザインを進めました。
まずは各班、全体ワークショップで決まったお店の名前とコンセプトを確認し、これから作るお店のイメージを今一度共有しました。このイメージと先ほどのクイズで体感したお店の広さの感覚を元に、各自スケッチを進めます。
デザインの進め方は班によって様々です。全体ワークショップで出たキーワードから考える班、料理からイメージをする班、担当シェフの実際のお店の雰囲気からイメージをする班、素材から考え始める班など、建築家のやり方の違いや、子どもたちの強い思いのあるポイントの違いが各班の進め方に変化を与えているようです。
メニューの「巻き寿司」から連想して「ぐるぐる」というキーワードが出てきた班では、建築家が用意した画用紙や紐を使い、まずは「ぐるぐる」がどういったものなのか手を動かして考えたりと、子どもたちの創造力を引き出すための建築家の趣向をこらしたやり方が実践されていました。
ただ、そういった異なる手法がとられているなかでも、多くの班で「お店で働く人とお客さん、それぞれの人のことが考えられているかどうか」についての話し合いが建築家によって促されていたことがとても印象的でした。子どもたちのスケッチには、お客さんの動線を考慮して出入り口を分けたデザインや、店内で食事ができる小上がりのくつろぎスペースを設けたお店などが描かれており、話し合いの成果が続々と現れている様子でした。
後半でそれぞれが描いたスケッチを班内で発表し合い、それぞれが大切にしたいと思っている要素を話し合いながら絞ってゆきました。複数人のイメージを1つのユメミセのスケッチにまとめることはなかなか難しい作業ですが、建築家がそれぞれの子どもの考えの特徴をうまくとらえまとめて1つのお店のスケッチにし、第1回目の建築家チームワークショップは終了しました。
ワークショップ終了後にはみんなで集合写真を撮りました!
建築家チームの第2回目のワークショップ「ユメミセの模型をつくろう」は8月23日(土)です。
次回で各班のユメミセの模型を実際に作り、イメージを形にしていきます。
photo: 伊東俊介
当日の様子|リアルタイムドキュメンテーション
https://www.youtube.com/watch?v=5Ll7fAfUopM
映像制作:神戸芸術工科大学
ちびっこうべ2014
開催概要はこちら