2014/8/21
イベントレポート
2014年8月13日(水)
元町中華街の「曹家包子館」で、「老祥記」曹英生シェフによる5班シェフチームのワークショップを行いました。
老祥記といえば「豚まん」。元町中華街の広場に面したところにあり、いつも行列ができているお店です。今回のワークショップは、広場を挟んではす向かいにある、姉妹店の「曹家包子館」で行いました。「曹家包子館」は、お店の外からでも、豚まんを包んだり蒸したりする様子が見られる作りになっています。ざぶとんのように大きな生地や、もうもうと湯気が立つセイロなどが目に入ってきて、ときには、中央のテーブルを囲んで、数名の職人さんたちが、ものすごい速さで豚まんを包んでいく様子を見ることができたりもします。子どもたちは、その厨房に入って、豚まんの包み方を練習しました。
まずはお手本を見学します。一個分に切り出された生地の上に具をヘラでのせ、片手で生地の端を伸ばしながら、もう一方の手で生地を回して、具を包んでいきます。穴が空いていると、蒸したときに肉汁や具が出てしまうので、しっかり口を閉じます。お手本は生地を閉じたところが規則正しいひだになっていて、きれいです。職人さんは、一人で1分に13個包んでしまうのだそうです!
子どもたちは、生地に、具をのせてもらった状態を手渡され、包んでいきます。「老祥記」の豚まんは一口サイズなので、子どもの手にも収まって比較的作りやすそうですが、作りはじめはどうしても、具が出てきてしまったり、具の油分が生地の端についてしまって、口を上手く閉じきれなかったり、なかなか苦戦しました。子どもたちはとても楽しそうで、もっとたくさん包みたい!と言っていました。包み終わったら、自分の包んだ豚まんが分かるようにセイロに並べ、蒸してもらいます。
豚まんを蒸す間、シェフチーム全体ワークショップで子どもたちが描いた、メニューアイデアスケッチの講評がありました。カルボナーラ、ハンバーグ、カレー、ポテトサラダ、うな丼など、個性的な具が入ったオリジナル豚まんメニューに、曹シェフは、どれもおもしろいと褒めてくださいました。ちなみに、豚まんにするには、包むために具が固い方がよいので、カルボナーラやカレーは難しく、ハンバーグなどは向いているそうです。
蒸しあがりの瞬間は厨房で見学しました。いっぱいの湯気とともにおいしそうな匂いが厨房にたちこめました。
自分が作った豚まんを試食して、今回は終了です。
次回のワークショップは、再び豚まんを包む練習です。次はもっとうまく包めるように、子どもたちには、シミュレーションを重ねておいてもらいます。
photo: 辻本しんこ
当日の様子|リアルタイムドキュメンテーション
https://www.youtube.com/watch?v=Bg-1YnplPpM
映像制作:神戸芸術工科大学