2014/12/23
イベントレポート
2014年12月22日(月)
「これからの公園のあり方について考える。 ~高齢化するニュータウンにおける公園を事例にして~」(公園ゼミ)の第5回目を開催しました。年内最後で、中間発表前最後の、グループミーティングの回です。
前回のゼミまでの間に、対象地の公園を管理する住民の方へのヒアリングを行いました。ヒアリングで知ることができた、公園の利用状況や要望などを参考にして、さらに各班ごとに、アイディアの見直しや掘り下げを進めました。
最後の15分で、各班ごとに進捗状況の発表をしました。
【A班】
住民にあまり押し付けるような提案をしてもよくないという話になり、前回から方向性が変わった。
出てきたプランは「最低限のハード」→「大きな屋根を作る」。
屋根があれば、できることが広がる。
ヒアリングにあった、すでに実施されている「月イチ朝食」を展開させ、公園を第2会場にしてもらうなど。
住民の方がいろいろな使い道に気付いてくれるのが理想。
自分たちが関わることで、愛着が湧き、多世代が関われる、やさしい場所になれば。
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KIITOコメント:公園には建ぺい率の規制などがある。現実的なものに落とし込むために、規制の状況を調べたり、それらに影響されないやり方にプランをアレンジするなどの検討を。
【B班】
「わざ」の交換をして、お互いの知識で学びが生まれ、コミュニケーションができる場作りができないか。
対象地だからこそできることを考えたい。
世代間交流を促したい。
ハードとしてもおもしろくしたい。
「(仮)大人の(ときどき子どもの)学校」がキーワードとして出てきた。
【C班】
前回、各自の意見をまとめたことでずれてきたので、もう一度アイディアを持ち寄ってみた。
プランを実行することで、公園に関わる人を増やしたい。
緑を増やす、管理する。日本庭園ふうなのか、食べられるものにするのか、一緒に考えることで盛り上げていけるプランにしたい。
「自分たちで決めて実行する」方向に刺激できるプランにしたい。
【D班】
「食べる」に絞って考えてみて、「『ピザ』に特化した公園」を考えた。
ピザの材料になる植物:ピーマン、バジル、トマトなどを公園で育てる。
うまく行けば、ピザだけ続けるのではなく、他の食べ物に変えていってもいい。うまくいくと、次はこれにしよう・こうしよう、というアイディアや工夫が生まれる。
食べられる植物を育てる=目に見えて成果があらわれるのがいい。また、育てる・調理する・食べる、とプロセスがあることで、それぞれのプロセスに多様な世代の人が関われて、交流できる。
対象の世代は限定しないで、やりたい人がやる、という方向性にする。
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KIITOコメント:住民の方へのヒアリングでも、地域の活動をするときに、例えば「公園掃除をします」だけでなく、それに焼き芋がつきます、というふうにすると、人の集まりが違う、という話があった。食べ物を取り上げるのは反応が期待できるようなので、より深めて考えてみるとよいのでは。
次回のゼミは、いよいよ中間発表です。最終発表でリアリティのあるプランを出すためには、この中間発表の内容を、しっかり講評を受けられるようなものに持っていくことが重要です。次回の開催は、年末年始を挟んで少し時間があきますが、その間に、各班ごとにプレゼンテーションの準備を進めてもらいます。
+クリエイティブゼミ vol.12 まちづくり編 「これからの公園のあり方について考える。 ~高齢化するニュータウンにおける公園を事例にして~」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/10142/