2015/1/22
イベントレポート
2015年1月20日(火)
「これからの公園のあり方について考える。 ~高齢化するニュータウンにおける公園を事例にして~」(公園ゼミ)の第7回目を開催しました。先週の中間発表を受けてのグループミーティングの回です。
終了時間間際まで、たっぷり時間をとって班ごとのミーティングを行いました。
中間発表の講評を受けて、提示された問題点やヒントをもとに、議論を進めていき、最後の15分程度で、班ごとに進捗状況の発表をしました。
【A班】
どのようなかたちの屋根にするか、どういう方向性で実現していくか、意見を出し合った。
地域をどう巻き込むか、それと屋根をどう絡めるかを話し合った。横浜の「寿公園」プロジェクトが事例としてあがった。
永田コメント:屋根は他の班のアイディア(学校、ピザ作り)を包み込める可能性もある。屋根の中でどういうアクティビティが行われるか、そこを考えて、そこを担保する屋根はどんなかたち?という考え方で進めてもいいのでは。
【B班】
大人の学校とはどんなところか?何があれば学校になるか、学びたくなるかを考えた。
地域の無形資源を掘り起こすため、一度地域住民にヒアリングしたい。
永田コメント:ヒアリングの必要が出てきたということは、プランにリアリティが出てきてるということ。リサーチを進めてほしい。
【C班】
コミュニティガーデン、管理を楽しく、というコンセプトを掲げたが、具体案が見出だせていない。そもそもコミュニティガーデンは地域から自発的に生まれるべきもので、外から提案するものではないのでは、という話にもなったので、いったん離れて、遊具に着目してみた。遊具にみんなで色を塗るとか、レンガのような可動性のある物体を公園に散らばせて、自由に組みたてて使えるようにする、などのアイディアが出た。
永田コメント:レンガの発想はいいと思う。すこしずつ組み立てられていって、何ができるかな、と見る方も楽しいものになりそう。レンガに限らず、新しい素材を使ってみるのはいい。
【D班】
ピザが中心のようになっているが、ピザはきっかけであって最終的にはリビングルームのような居心地のいい空間を作っていきたいというのが真意だった。ピザに捉われすぎて話が進まなかったので、いったんピザを白紙にして考え直したりした。
最初のアイディアのひとつ「菜園」(とそれに伴う行動、生まれるもの)が持っていた内容を見直すなど、ソフトやシステムについて詰めていきたい。
永田コメント:実は、地域のコミュニティが困っていることに答えてばかりでも、あまり効果がなかったりする。ピザがおもしろいのは、それぐらい強いものを持ってこないと、何も変わらないという可能性が高いから。ピザが来ることで、それまで絶対に来ることのなかった家族が公園に来ることも考えうる。たしかにピザでは、高齢者では手伝うことがない、となるかもしれないが、その場で、何か他の事ならできる、と逆に提案してもらえるかもしれない。別のものでももちろんいい。ただ、ある種の強度は要ると思う。みんなでやらないといけないダイナミックなものをつくって、見たことがないものが見たい、という好奇心を誘発するのも、コミュニティの新しい仕掛け方のひとつでもある。ピザに込められた良さも捨てることはないし、検証してみるとよいと思う。
次回のゼミも、引き続きグループミーティングとなります。その次は最終発表ですので、班ごとに、さらなる推敲を重ねてもらいます。
+クリエイティブゼミ vol.12 まちづくり編 「これからの公園のあり方について考える。 ~高齢化するニュータウンにおける公園を事例にして~」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/10142/