2016/1/19
イベントレポート
2015年1月12日(火)
第7回の公園ゼミは、年明け最初のゼミとなりました。昨年末の中間発表会から時間が空いてしまったので、グループディスカッションの時間をたっぷりとりました。中間発表でのアイデア、方向性の確認、休みの間に見つけた事例やアイデアについて各班話し合っていました。
A班
学校連携、里山活用、イベント実施の3つを柱に考えている。世代交流を交えながら進めていくことが大切であると思う。里山の管理を行っているメンバーが得意な分野を共有し、教え合うなどのも良いのではという意見もある。森で得意分野を生かし、森のマイスター制度、この人に植物のことを聞けば分かる、この人に昆虫のことを聞けば分かる、そして子どもたちが、その人の弟子となっていくような世代交流、世代交代が進めることができないか。人の交流と知識の伝承、自分たちの森を自分たちでつくることで、育てていく森を目指す。公園はどこにでもあるが、森のある公園は私たちのまちだけであると誇りを持ってほしい。「森の○○」「○○の森」といった愛称などを募集したい。森のラジオ体操、森のヨガ教室など…。
永田のコメント
森のマイスターなどの仕組みは面白い。イベントを提案しなければいけないわけではない、仕組みの提案もありである。地域の方を中心に、やる気があればできる、仕組みとしてみんなが参加できる、それに対して誇りやモチベーションを持てる、地域の人を巻き込む仕組みになっていることが求めているのではないか。
B班
森の木を切るなど定期的に公園の管理を行っていく部分をもっと遊びにしていく、楽しめるものにしたいと考えている。具体的にどんなことを実施していくのかアイデアを話し合った。切った木を使ってただのベンチを作るのではなく、集まった人たちが、どんなベンチか、どんな形か、公園のどこに置くか、始めに自分の思ったものを形にしていく機会にしたい。自分の手が加わったものが公園にあることで、公園への愛着がわく。好きにしていい余地をつくり、実現をし目指していくことで、いろいろな人が公園、森に関わってくれるのではないか。既存の案内チラシをもっと興味を持ってもらえるような見せ方なども取り組んでいくことで、今までとは違う人も集まるのではないか。
永田のコメント
議論の中で出ていた、すごろくというアイデアも良いと思う。こんなイベントするので来てくださいというものは多いが、ここで自分のやりたいことを実現するチャンスがあります、「森づくり大作戦に来ませんか?」の方が行ってみようかなという気持ちになる。公園は現在、そのような場所には、なりきれていないと思う。そこに行って自分のやりたいことをやれる素地もなく、呼びかけられることもない。一度呼びかけてみるといろいろな可能性が生まれるのではないか。
C班
対象公園を管理されている方々が行っている活動に+αでイベントなどを考えている。イベントを提案しても、その時にしか地域の人が来ないのではないか。公園を活用し稼働率を上げる意味では、イベントが魅力的であれば人は集まる、イベントのない日は公園に来ないでは意味がない。夜の公園の活用もアイデアの一つ、夜の理由は、やはりワクワクする、子どもは特に。森の中での映画上映や、アコースティック演奏会など、とても楽しいと思う。星空の観察会など、すでに行っているイベントとの連携も考えている。継続的なことでは、農園を作る、シイタケ栽培などもいいのではないか。身近に野菜の成長など様子を見ることができ、公園へ行く機会が増えるのではないか。後継者育成では、親子での参加イベントを実施し、若い世代、子どもたちへノウハウを引き継いでいきたい。イベントに焦点を当てるのではなく、イベントを実施する人に焦点を当て、タレントがしっかりそろった環境があれば自発的に回るのではないか。
永田のコメント
夜という視点は面白く、地元の人たちだけではなかなか踏み込めない部分ではないか。仕組みの提案はいいと思う。新しい人、若い人に来てほしいという意味を考えるともっとチラシのデザインも考えていかなければいけない。さまざまな地域には魅力的な取り組みを行っている団体もたくさんあると思う。そういうことを知り合う機会としてフォーラム開催したり、活動集をまとめるなどもいいのではないか。活動集も文字だらけで読みたくないようなものではなく、見やすくて分かりやすいものにしなければいけない。ネットワークづくりとして、事務局が必要である。何かアイデアを提案することもあるが、今ある素晴らしい活動を取材して、その人たちをつなぐようなことも、可能性を感じる。
最終発表会までゼミも後2回となりました。各班のビジョンもだんだんと見えてきましたので、これから具体的にどうまとまってくるのか楽しみです。
次回は、年内最後のゼミで、中間発表になります。各班の方向性、現段階でのアイデアを発表し、対象の公園を管理されている方や神戸市建設局の方に講評していただきます。
+クリエイティブゼミ vol.18 まちづくり編 これからの公園のあり方について考える part.2「公園×健康」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/14882/