2019/8/27
イベントレポート
8月6日(火)
7月30日(火)にスタートした「+クリエイティブゼミ Vol.32まちづくり編「人口減少時代の豊かな暮らしを神戸でデザインする」」。第2回のこの日は、まず昨年12月から今年3月にかけて行われた、同テーマのシンポジウムとリサーチゼミの内容を、KIITOスタッフがダイジェストとして紹介しました。どう世代交代をさせていくのかという今後の課題、人任せではなく主体性を持つことの重要性…人口減少という問題は、さまざまな切り口から捉え、考えることができるが故に、非常に多くの可能性をはらんでいます。その可能性を、アイデアの「種」としてどう作り上げていくかが今回のゼミの大きなポイントとなります。
ゼミマスターの永田宏和からは、グループ分けに際してどこに注目するのかというテーマ設定について話がありました。空き地・空き家問題、生活インフラや市民サービス、交通問題、少子高齢化…すでに世の中ではこういった問題がいくつも取り上げられています。このような身近な話題から考えていくのもひとつの方法ですが、今回永田が提案したのは、第1回で紹介した「風・水・土の人」に紐づけて考えていく方法でした。ゼミ第1回でも「これからは人と人とのつながりが鍵になる」と「人」に焦点をあてる話がありましたが、つながる前に、個々の力を磨くことも重要なのではないか、ということです。自らが身を置く地域(=土)でもっと主体的に動くことができる「土の人」、人口減少という問題をプロモーションやキャンペーンなどの手法で広め、多くの人に自分ごととしてとらえてもらうために動く「水の人」、そして新しいことを企て土を耕す存在となる「風の人」。このそれぞれ3つの役割を担う人をつくることをテーマとして設定することになりました。
考え方の方向性が定まったあとは、今回のゼミ参加者の自己紹介を行いました。ゼミへの参加動機を述べる場面では、神戸のまちづくりに貢献したい、大好きな神戸の魅力再発見につなげたいというものもあれば、逆に、あまり知らない神戸をこのゼミをきっかけにしてもっと知りたいという理由も。また、自宅近くの商店街の様子が移り変わっていくさまを20年間見てきて、まちの再生というものに興味があるのでそのような視点から考えたいという方もいました。
各々の想いが共有できたところで、いよいよグループ分け。「風の人」「水の人」「土の人」を育てるという各テーマのもと、自分が興味があって考えてみたい、挑戦してみたいテーマに手を挙げ、計6つの班に分かれました。この日のゼミはグループ分けが完了して軽く顔合わせをした時点で終了のはずでしたが、顔合わせの時点でほぼ全ての班がさっそく熱い議論を繰り広げていました。どのような理由や目標があってそれぞれのグループに参加しようと思ったのか、想いの共有はしっかりと行われたようです。また、早くも別途話し合いの場を設けたいという班も現れ、第3回のグループワークがより充実したものになる予感がしました。