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2020/11/10

イベントレポート

アーティストサポートプログラム関連企画 Xhiasma Project #003「site」パフォーマンス/トーク レポート

KIITOアーティストサポートプログラムでは、2020年11月1日(日)に、アーティストサポートプログラム関連企画 Xhiasma Project #003〈site〉パフォーマンス/トークを開催しました。

パフォーマンスでは、Xhiasma Project(キアスマプロジェクト)の湯浅永麻さん(振付家・ダンサー)さんがオランダより来日し、インスタレーション・パフォーマンス〈site〉の実会場であるKIITOの北玄関のほか、KIITOホールを会場に1日限りのパフォーマンスを行いました。

 

 

今回のパフォーマンスは、コロナ禍でアーティストが目の当たりにした現実と、そこでアーティスト自身が向き合った時間や身体、思考が作品のベースとなりました。KIITOアーティストサポートプログラム2019の招聘アーティストであったXhiasma Projectの新作公演の中止、他の公演などの延期や中止、活動拠点であるオランダでのロックダウンの経験。世界的なパンデミックは、湯浅氏自身の活動にも大きな影響をもたらしました。
踊ることの意味や何故踊るのかを自分自身に問い、考えた時間とそこで吐き出された言葉たち。今回のパフォーマンスでは、湯浅氏がこれらの経験を画面越しに会場に語り掛けるシーンからはじまりました。

 

 

ロックダウン中に湯浅さんは、自身のInstagramで、新作パフォーマンスの練習風景を定期的に投稿しました。
メインのパフォーマンス会場であるKIITOホールでは、防火シャッターをスクリーンに使用し、湯浅さんが撮り貯めたInstagramの練習映像を背景にパフォーマンスを行いました。「身体はその時その時で異なり、同じものはない」という湯浅さん。目の前に在るリアルタイムな身体、そして、過去という時間軸の中に存在した身体が1つの空間の中で踊るシーンは、私たちが存在する時間や空間を意識させます。

 

 

投影された言葉は、公演することの出来なかった作品〈transient X〉の創作の中で湯浅さんが綴った言葉です。また、湯浅さんが手に持つ布は、公演に合わせて制作したインスタレーションの一部です。今回の〈Site〉という作品が、〈transient X〉から繋つながる作品であることを示唆するシーンになりました。

 

 

後半のトークでは、ゲストにインディペンデント・キュレーターの林寿美さんをお迎えし、センタ―長の芹沢高志とともに湯浅さん、テクニカルディレクターの遠藤豊さんから、今回の創作プロセスについて、また、こような状況下での創作の可能性についてお話をいただきました。ご来場いただいた皆さまありがとうございました。

 

 

KIITOアーティストサポートプログラム Xhiasma Project #003『site』 開催概要
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関連企画2:11/1 「Xhiasma Project #003〈site〉パフォーマンス/トーク」 開催概要