2021/2/11
イベントレポート
セルフ・ビルド・ワークショップ KIITO de Cultivation「中庭を活用した土づくりと都市型農園の新しいかたち」の2日目「きれいにした中庭の景観をつくろう」を開催しました。
前回ワークショップのレポートはこちら
1日目のワークショップできれいにした中庭にコンポストとキノコ棚をつくり、新しい樹木を植え中庭の景観つくっていきます。
2日目のワークショップはあいにくの雨天での開催だったので、中庭だけでなくKIITOホールなど広い空間を使いながら作業を進めていきます。まずはKIITOホールに広げられた原木にドライバーに穴をあけてキノコの菌を打ち付けていきます。今回は<なめこ、くりたけ、ひらたけ、たもぎたけ、しいたけ>の5種類のキノコの栽培を行います。用意した原木は22本、約4mのキノコ棚を作っていきます。
菌の打ち込みがある程度完了したら、コンポストづくりに入ります。コンポストをつくる場所の土を掘り、コンポストが置かれる部分にモルタルで土台をつくっていきます。その土台の上にレンガを円形に置いていき形を作っていきます。接合は同様にモルタルを使用し、固めていきます。一段目ができたら、次は2段目、3段目とコンポストを高くしていきます。レンガを積む人、モルタルで接合部分を埋める人など役割分担をして参加者同士で協力しながら作っていきます。そして最終的に8段のレンガ積みコンポストが完成しました。
コンポスト、キノコ棚が完成したらいよいよ仕上げ。樹木や植物を植えて庭を作っていきます。
ヤマボウシとモミジの新しく植える木を全体のバランスやカフェ側からの見え方などを配慮しながら場所を決めていきます。枝の流れる方向や樹木同士の高さなど細かく微調整をして場所が決まれば土をかぶせて完成です。
今までの様々な植物が自由に生い茂っていた景観からすっきりと季節の移ろいを楽しめるような景観へと変わりました。
今後の中庭では、完成したキノコを収穫して食したり、堆肥を持って帰って家庭菜園に活用したりと、今回のワークショップで終了ではなく継続的に参加者や市民が関われるコミュニティづくりを目指します。ワークショップとして、プロと一緒に庭づくりを行う中で「自分たちの手で作る」といった、セルフビルドの考え方について知る機会になったのではないのでしょうか。
イベント詳細はこちら:https://kiito.jp/schedule/workshop/articles/45767/