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2023/12/10

イベントレポート

「つくろう!さがそう!やってみよう!tupera tuperaの工作ワンダーランド」レポート

2022年9月11日(日)から10月30日(日)にかけて、デザイン・クリエイティブセンター神戸ではアートユニット tupera tuperaによる“工作”をテーマにした初の展覧会「つくろう!さがそう!やってみよう!tupera tuperaの工作ワンダーランド」を開催しました。
絵本を中心に、工作、ワークショップ、立体作品、アニメーションなど、さまざまな分野で活躍するtupera tuperaの活動の中で「工作」に焦点をあてたこの展覧会では、子どもから大人まで、訪れた誰もが手を動かしてみたくなる工夫を随所に散りばめました。

はこはこトーテムポール
会場となるデザイン・クリエイティブセンター神戸のメインエントランスをくぐると、そこにはカラフルな箱たちがズラリ!
『tupera tuperaの手づくりおもちゃ』(河出書房新社)にも掲載されている、お菓子の空き箱を使ってつくることができる「はこはこトーテムポール」を、本企画に携わった75名のサポーターたちが段ボールで制作し、展覧会会期中の館内を彩りました。
表情豊かなトーテムポールたちは、tupera tuperaの世界観が大好きなサポーターのみなさんの愛が詰まった大切な作品たちです。

 

 

メイン展示
展覧会のメイン会場となったのは、2階のギャラリーC。この展覧会のためにtupera tupera亀山達矢さんが制作した巨大ビジュアルがお出迎え。設営期間中、色とりどりのカッティングシートを迷いなくカットして制作していく様子に、スタッフやサポーターのみなさんも感激していました!

 

tupera tuperaがつくった工作たち
足を踏み入れるとまず目に飛び込んでくるのは、tupera tuperaがこれまでに制作した工作作品たち。いろいろなかたちの石に着彩して、組み替えて楽しむこともできる「ムシムシパズル」や、トイレットペーパーの芯でかんたんにつくることができる「ぐるぐるドール」など、身近なアイテムをつかった工作アイデアが溢れる空間となりました。
そして、作品たちが展示されている什器も、この展覧会会場を設計いただいたNO ARCHITECTSによるオリジナル。ジャングルジムを彷彿とさせる楽しげなビジュアルと、それぞれの工作の特徴に合わせたあしらいは、まるで舞台のステージのよう。作品たちが今にも動き出しそうです。

 

 

 

材料の森
工作の材料は、特別なものである必要はありません。ビンやペットボトル、ビニール袋に新聞紙。私たちの身の回りにあるものは全て、さまざまな可能性を秘めています。
そんな材料をありのままの姿で見せたのが、この「材料の森」です。ともすれば捨ててしまいそうなものでも、こうやってたくさん集めてみるとあら不思議!何か違うものに見えてきませんか?よく見てみると、すでに何かに“なりかけている”材料の姿も。
みなさんは、どんな工作を思い浮かべたのでしょうか。

 

 

ヘンテコウベ
材料の森を抜けると、太陽に見守られ、山と海に囲まれた「ヘンテコウベ」が広がります。フライヤーを制作いただいた平田由里子さんによるグラフィックを彷彿とさせる、神戸だけど神戸じゃない、ちょっとヘンテコな工作の町。この町は、会期中3回にわたって開催されたワークショップ「ヘンテコウベ パワーアップ大作戦」の参加者のみなさんによる工作たちでつくられた、今回の展覧会だけの特別な町となりました。
それぞれの作品にはひとつひとつ名前と性格があり、ヘンテコウベの住人を紹介するコーナーも。
「ヘンテコウベ パワーアップ大作戦」①のレポートはこちら
「ヘンテコウベ パワーアップ大作戦」②③のレポートはこちら

 

 

 

 

さがそう!工作10(テン)
展覧会の作品が展示されているのは、メイン会場にとどまりません。「さがそう!工作10(テン)」として、会期中の館内には、tupera tuperaの作品を“工作レシピ(つくりかた)”とともに展示しました。自分だけのパスポートを「やってみよう!エリア」(後述)で制作したら、工作10をさがしに出発!作品を見つけたら、パスポートにオリジナルのスタンプを押していきます。

 

 

 

 

 

やってみよう!エリア
tupera tuperaの工作レシピを見て「自分もやってみたい!」という気持ちがムクムクと湧いてきたみなさんには、簡単な工作が体験できるスペースをご用意。厚紙とペンを使って工作できる「アルペンスキーヤー」は、特製のゲレンデで滑らせることも可能!秋のシーズンにもかかわらず、会期中は凄腕のスキーヤーたちで賑わっていました。

 

 

展覧会は終了しましたが、工作ワンダーランドはKIITOだけではなく、いつもみなさんの周りに広がっています。
何かをつくりたくてワクワクしてきたら、自分の身近にあるものをよく見てみましょう。
アイデアが思い浮かんだら…?
ぜひ、手を動かしてあなただけのワンダーランドをつくってみてくださいね。

写真:伊東俊介・山本みなみ(いとう写真)

◎「つくろう!さがそう!やってみよう!tupera tuperaの工作ワンダーランド」
展覧会概要はこちら