9/30 Sat - 10/22 Sun
EXHIBITION
神戸出身の現代美術作家・石塚まこは、長く海外を拠点に活動を続けています。常に「よそ者」、「外国人」として位置づけられる社会の中で自身の背景と現地の文化の間で揺れながら、その日常の中にある心理・物理的な距離を見つめ、作品へと昇華してきています。そのかたちは視覚芸術に限らず、随筆や人との対話や協働から生まれる関係性、その過程を視覚化するプロジェクトなど多様なメディアを用いて表現を試みています。
神戸を拠点にした滞在制作を経て開催する本展では、彼女の道のりとその交差点を基軸に展開し、食をコミュニケーションの媒体に用いたプロジェクトなど、想像力を糧に「ここ」から世界のさまざまな人へ、社会へと窓が開き、つながっていく過程や可能性をたどります。
(KIITOアーティスト・イン・レジデンス2017 報告展)
会期中の週末には、作家の軌跡と物語に寄り添う世界各地の煮込み料理をKIITO CAFEにて提供します。
メニュー
9/30, 10/1「ティガデゲナ」 Tigadegena 牛肉のピーナッツバター煮込み。 アフリカ・マリ発祥の料理で、西アフリカに広く 見られる家庭料理。 |
10/7, 8, 9「ムサカ」 Musakka ソテーや素揚げにしたナス、トマト、タマネギ、挽肉を 層にし、オーブンに。 ギリシャ、バルカン半島とエジプトなど東地中海沿岸の 伝統的な野菜料理。 |
10/14, 15「フェジョアーダ」 Feijoada 黒豆と豚肉、ベーコン、ソーセージの煮込み。 ブラジル、ポルトガル、アンゴラ、東ティモールなど ポルトガルおよびその旧植民地で食べられている料理。 |
10/21, 22「バルシチ/ボルシチ」 Barszcz ビーツを用いたウクライナの伝統的な料理で、 鮮やかな深紅色をした煮込みスープ。 ポーランド、ルーマニア、ロシアなどの東欧諸国に 普及している料理。(パン付き) |
KIITO CAFE営業時間:火〜金 11:30−18:30/土日 11:30−14:30
※通常は日曜日は休業日ですが、会期中の日曜日に限り営業いたします。そのほか、臨時営業・休業日があります。詳しくはこちら
◎ アーティスト・トーク&オープニング・パーティ
9月29日(金)18:00−
出演:石塚まこ、芹沢高志(聞き手/デザイン・クリエイティブセンター神戸 センター長)
参加:無料、要申込(定員50名、先着順)
→お申込みはこちら(9/12より申込受付開始)
◎ 元町映画館連携企画『カレーライスを一から作る』先行上映+トークイベント
10月21日(土) 12:00-14:40
出演:関野吉晴(探検家/医師/武蔵野美術大学教授)、前田亜紀(映画監督)、石塚まこ
会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸 2階ギャラリーC
参加:有料1800円、要申込(定員70名、先着順)
→お申込みはこちら(9/12より申込受付開始)
◎同時開催「つながる食のデザイン展」
2017年10月7日(土)-22日(日)
会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸 KIITOホール、ギャラリーA
参考図版
《World as Botanical Landscape – notes on thoughts 植物風景としての世界 – 思考のメモ》
2017年 写真
《Meeting You at the Table 食卓で会いましょう》
2010-2011年 関係性の公共芸術プロジェクト スウェーデン・ストックホルム
写真: Mats Liliequist/Stockholm Konst
《Migration Pendulaire 振り子の回游》
2016年 インスタレーション(随筆集、木製ベンチ)
神戸市生まれ。神戸女学院大学文学部総合文化学科、リートフェルト・アカデミー(オランダ)、マルメ・アート・アカデミー(スウェーデン)で学ぶ。ストックホルムとパリを主な拠点に、IASPIS(スウェーデン)…(続きを表示)