2/7 Fri
LECTURE
デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)では、センター長・芹沢高志をモデレーターに、混迷を深めている現代社会において、身近に散らばる多様な未来のかけら(可能性の芽)を拾い集め、草の根的に自分たちの未来を思い描こうとしていく試みとして「未来のかけらラボ」を開催しています。
第15回は、アートを中心としたであいと表現の場をつくる〈NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)〉代表の上田假奈代さんをお迎えし、これまでの活動のほか、自分たちの手で命を支える水を汲んでみようと2019年に釜ヶ崎芸術大学のプログラムの中で実践された井戸掘りのお話を中心に、活動の目的とその中から生まれた変化についてお聞きします。
上田さんが大阪の中心で井戸掘りを企画した背景には、災害時におけるライフライン確保の重要性や助け合いの関係づくり、変わりゆく社会の中で人々の記憶をどのように紡ぎ、残していけるのかといった課題や思いがありました。
大阪・釜ヶ崎という地域に根差し、アートと社会のかかわりをテーマに表現活動を介してさまざまな人々が立場を越えてつながることで、社会や地域の問題解決に向けた取り組みを行っているココルームが、なぜ井戸掘りをすることになったのか。
トークセッションでは、そこに至った背景や今後の展望を中心に詳しくお話を伺います。
上田さんのお話を通して、移り変わる社会状況の中で生きていくために必要な視点やつながりを考えてみます。
参考(釜ヶ崎芸術大学の中で行われた井戸掘りの様子)photo: 中牟田雅央
P3 art and environment
https://p3.org/
1951年東京生まれ。神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科を卒業後、(株)リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。その後、東京・四谷の禅寺、東長寺の新伽藍建設計…(続きを表示)
http://www.kanayo-net.com/
https://cocoroom.org/cocoroom/jp/
1969年吉野生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。「ことばを人生の味方に」と、92年から全国で詩のワークショップを手がける。2003年大阪・新世界で喫茶店のふりをした拠点アートNPO「ココ…(続きを表示)