1/14 Tue - 3/7 Fri
SEMINAR
+クリエイティブゼミvol.8 教育(メディアリテラシー)編
「子ども×ケータイ研究所」
“子ども”と“携帯電話”の今とこれからについて考える
デザイン・クリエイティブセンター神戸では昨年度の開設以来、「ちびっこうべ」を皮切りに、「レッドベアサバイバルキャンプ」「美かえっこバザール」など子どもたちを対象とする楽しみながら学べるプログラムを展開してきました。
その目的は、「建築」「デザイン」「料理」「防災」など普段学校では学べない「クリエイティブ」な活動と出会い、コミュニケーションを通して知識や技を学んでもらうことでした。いわば前向きの「社会教育プログラム」です。
その一方で、子どもたちを取り巻く環境は、複雑で厳しいものになっています。その中でも「携帯電話」という現代を象徴する道具(ツール)が子どもたちの環境をドラスティックに変えてしまい、人とのコミュニケーションの形はいびつになり、「携帯依存」「ネット上のいじめ」や、有害サイトを通じて子どもが犯罪に巻き込まれる危険性が社会問題となっています。
今回のゼミでは、その「子ども」と「携帯電話」との関係について多面的に、且つ、深く彫り込む形で考えてみたいと思います。これまでのゼミのようにアクションプランを作成し、依頼主である行政や企業にそのプランをぶつけ、事業化を目指すかたちではなく、関心を持った様々な立場の人たちが集まり、調査、研究を重ねながら打開策を見つけていく「研究会」形式で進めていきたいと思います。そのため、通常では事前に決定しているゲスト講師による特別レクチャーに関しても、集まった研究員の皆さんとの調査や話し合いの中から講師を厳選し、打診、招聘するような形をとりたいと考えています。
今回のゼミだけで画期的な改善策が見いだせるのか、何らかの結論が出せるのかは、問題が非常に複雑で、難易度が高いだけに不透明ですが、子どもたちがいま直面している大きな問題について、真摯な気持ちで取り組みを始めてみたいと思います。興味、関心のある方、この課題に直面されている方にはぜひこの輪の中に加わっていただきたいと思います。ともに荒波に船出してくださる同志を求めています。
1968年兵庫県生まれ。企画・プロデューサー。1993年大阪大学大学院修了後、大手建設会社勤務を経て、2001年「iop都市文化創造研究所」を設立。2006年「NPO法人プラス・アーツ」設立。2012…(続きを表示)