NEWS NEWS

2015/2/22

REPORT

+クリエイティブゼミ vol.12 まちづくり編 「これからの公園のあり方について考える。」 第9回 レポート

2015年2月3日(火)

SONY DSC SONY DSC

「これからの公園のあり方について考える。~高齢化するニュータウンにおける公園を事例にして~」(公園ゼミ)の第9回を開催しました。11月末から始まったゼミも、最終回となりました。各班の発表は、公園の模型をつくったり、演劇を交えた発表などユニークで楽しいプレゼンテーションとなりました。中間発表会にもお越しいただきました神戸市建設局公園砂防部計画課・広脇課長、福田係長、対象公園の近隣住民で公園を管理されている梶原さん、第2回のゼミでレクチャーをしていただいた、ランドスケープデザイナーの長濱さんに講評していただきました。発表会場は、12月に東京で開催された「Collective Dialogue」の会場演出を参考に、株式会社コトブキさんの協力により、人工芝やさまざまな遊具を配置し、室内に公園をつくりました。

SONY DSC SONY DSC

A班|公園から始めよう、人が集い、やすらぎ、楽しめる、+αで公園が動き出す
街区公園における様々な課題から、みんなが気軽に公園に集まれる工夫が必要ではないか、使う人が主人公となり、公園を活用していく仕組みを考えた。
公園内に多目的に使用できるポールを立て、それと木々やパーゴラを使ってタープを張ることで、屋根のある空間をつくる。公園内に仮設の屋根がかかることで、今まで室内で行っていた活動を屋外でやってみるなど、既存のイベントを公園に持ち出すきっかけが生まれる。屋根空間を利用していくことで、このようなことにも使えるのではないかと、いった住民のアイデアも出るのではないか。既存の斜面地や木々も利用しながら展開していく。ポールの横に棒などをつけることで、健康器具など変化していくことも可能。
講評|
・ポールを多目的に活用していくのはおもしろい。
・必要なときに利用できる柔軟性が様々な活用方法の展開につながるのではないか。
・実際の活用方法の部分で、既存のイベントだけでなく、もっと楽しく使える提案があればより良かった。
・普段の庭で遊んでいるビニールプールなど、身近なところから活用が見えてくると可能性があるのでは。

B班|おとな小学校
地域、公園の問題として、住民の高齢化、自治会の衰退、地域を引っ張る中心人物の不在など、世代間のコミュニケーションが少なくなっている。それらの解決策として、シニア世代、主婦や子ども参加ができる、住民が自発的に公園を活用していくことではないかと考える。
地域住民が持っている特技を教え合い、大人が思いっきり遊び、学び、楽しむ学校を提案する。公園の段差を利用し、中央部にテントを設置し、おとな小学校では技を教え合う「わざわざ交換会」を開く。お菓子作りの得意な人、バイオリンが弾ける人、リフティングがうまい人、さまざまな人が集まり教室を開いていく。近隣にある大学と連携していくことで、幅広い世代を巻き込みきっかけになるのではないか。時間はかかるかもしれないが、地域住民だけで自発的に活動できる公園になっていくことを目指す。
講評|
・楽しくプレゼンしていることで、より思いが伝わってきた。
・公園が情報交換の場になっていおり、地域住民にフォーカスしている部分が非常におもしろい。
・公園という自然環境の場であるので、学校の教室ではできないような、屋外での環境学習のような提案もあるのではないか。
・可能性のあるプログラムが提案できているので、緑を絡めたアイデアを探って欲しい。

SONY DSC SONY DSC

C班|ヒト・モノ・コト
現地リサーチやヒアリングから公園を介したコミュニケーションが重要ではないかと考えた。
ヒト:公園と関わる過程の共有、公園を知るきっかけをつくることが大切。既存の遊具の色の塗り替え、石垣をレゴブロックを使って補修、泥団子づくりをアート的に実施など検討。
モノ:高齢者をターゲットに、健康器具を休憩しながら利用でき、体を動かす機会を作る。他の公園との差別化も必要。衛生や設備については検討が必要であるが、足湯などのアイデアも。
コト:見守る仕組みづくり、整備後にちゃんと使われていくことが重要である。継続していくなかで、にぎわいを生み、振り返りも大切である。整備、維持管理を含め終わりがない。日干しレンガ造りなど経過を楽しむ、タイムカプセルを使い、次の担い手への受け皿、メッセージを伝える仕組も検討。
トライアルとして、公園に固定概念を持っている人に対し、変化を見せることで、まずは公園と向き合い、興味を持ってもらえることから始める。
講評|
・まずは公園に目を向かせるための仕掛け、公園で何かをしてるところを見せるアイデアがおもしろい。
・全体の流れは理解できたが、人をどう関わりをもたせていくのかが難しい。
・健康器具に魅力を感じる、なかなか小さい公園にはない。
・つくるプロセスから住民が関わるところがおもしろい。愛着が湧く。

D班|ピザ
公園の管理が大変である、呼びかけてもあまり人が集まらない、などの課題より、コミュニケーション不足が原因の一つではないかと考える。
住民の住民による住民の為の公園、住民が主体となり、長期で実現を目指すアイデアとして、ピザをキーワードに展開。ピザパーティを行うために、地域で野菜やハーブを育て、ピザ生地は地域のパン屋さんに協力を依頼。材料の収穫やピザづくりを通して、時間の共有が地域の一体感を生むのではないか。このようなイベントと公園掃除などをセットで行い、一人ではなくみんなで協力し合うことで、公園への愛着も生まれてくる。自ら意見を出し、準備し、企画していく仕組みができればいいのではないか。
公園をリビングルームのようにくつろぎ、過ごせる公園を目指す。
講評|
・みんなで公園でピザを食べたら楽しいと思う。材料を公園でつくるアイデアが斬新。
・地元のパン屋さんなどの協力など、横のつながりも良い。
・テーマ特化しているところがいい。ピザを通じて人を呼び込む仕掛けがおもしろい。
・一つの街区公園で完結するのではなく、もう少し地域ネットワークを使ってもいいのでは。

総評|
・非常に楽しく、有意義な発表であった。アイデアを聞いて公園の新たな可能性も感じた。
・実際に使う住民の方が実施してみたいこと、夢を実現していく場になっていけばいいのではないか。
シンプルなものをアイデアでいろいろ活用していくこと、自由な発想、体験する場が公園であると改めて感じた。
・たくさんのアイデアがあり、驚いた。長い目でみながら、少しづつ実現していければいいのではないか。
・バラエティに富み、いい提案であった。共通してよいのは、どれもプログラムから提案している点である。
・この公園にある街に住みたいということが大切である。

このゼミでの成果のブラッシュアップに向け、再びKIITOの「+クリエイティブゼミ」と「Collective Dialogue」が協働し、2/28に「これからの公園のプロトタイプを試行する」公開セッションを行います。さらに具体的なアクションプランを練り、今後の対象公園でのプロトタイプ試行の展開を目指します。

+クリエイティブゼミ vol.12 まちづくり編 「これからの公園のあり方について考える。 ~高齢化するニュータウンにおける公園を事例にして~」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/10142/