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未来のかけらラボvol.2 ~パッシブデザイン再考~ レポート1

 2013/7/14(日) 一日目 レクチャー

 

「未来のかけらラボvol.2 ~パッシブデザイン再考~」では、イギリスを拠点として活躍する建築家、末武純子さんを講師にお招きし、二日間にわたる講座を行いました。

まず一日目には、二回の連続レクチャーを行いました。
「パッシブデザイン」とは、日光や風、熱さ、寒さなど、建築を取り巻く外的な環境である自然を、エアコンなどの機械と、それを動かすエネルギーを極力使わずに建物に取り入れ、快適に過ごそうとする設計手法のことです。パッシブは「受け身の」「消極的」といった意味があり、アクティブ(積極的)の対概念でもあります。

パッシブデザインの古い事例はアルハンブラ宮殿フェネラリフェ庭園に見る事が出来ます。
歴史を通して、建物やそれと連続する庭はその土地の気候に合わせて作られてきました。現代ではアクティブ、つまりエアコンなどによる空調設備が主流となり、建物を密閉して外界と遮断することで、建物内の環境を保っています。それはつまり多量のエネルギーを消費しており、また設置とメンテナンスなどに労力が必要です。パッシブデザインは、そのような現状に対し、動力で動くものをさけ、必要とされるエネルギーの投入を減らそうとします。

パッシブとは状況を変えようとせず、特別な行動をせず、他のものに影響させることを許します。たとえばアメリカのジャズプレイヤーのブラッド・メルドー・トリオが「互いの音を聴いて、演奏する」と言っているように、他の芸術分野にも見いだせる態度であると言えます。

建築例としては、日本では、聴竹居(藤井厚二)が代表的です。また、末武さんも関わられたロンドンのEco-Hub(アンソーン アーキテクツ)は、身近な材料であるわらで出来たブロックを壁に使用しているストローベイル・ハウスです。断熱性能が高いため、寒さに対しても、暑さに対しても有効で、少ないエネルギーで快適な環境が作れるとのことです。レクチャーでは、実際にこの建物をセルフビルドしている様子を写真にてご紹介いただきました。

レポート2
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2013.7.29

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