SCHEDULE SCHEDULE

1/17 Thu - 1/27 Sun

EXHIBITION

東日本大震災復興支援「つくることが生きること」神戸展・展示

東日本大震災復興支援「つくることが生きること」神戸展・展示

デザイン・クリエイティブセンター神戸は、『東日本大震災復興支援「つくることが生きること」神戸展』を、わわプロジェクト(東京都千代田区/代表中村政人)と共同で開催いたします。

今回は2013年1月17日で発生後18年目を迎える「阪神・淡路大震災」を経験した街、神戸での開催であることから、東日本大震災前後を撮影した作品「気仙川」で話題を呼んだ写真家畠山直哉(※1)と、1995年阪神・淡路大震災直後の神戸を撮影した写真家宮本隆司(※2)の写真の同時展示および二人のトークセッションをはじめ、神戸で被災した経験を持つアーティスト椿昇の「核」をテーマとしたバルーンタイプの巨大立体作品、そして東北と神戸の今とこれからを考える様々なプログラムを展開します。

さらには原久子×SPREADが展示ディレクションする「阪神・淡路大震災+クリエイティブ タイムライン マッピング プロジェクト」(http://tm19950117.jp/)は、阪神・淡路大震災に対する17年間の支援プロジェクトを、アート・デザイン・建築の分野別に時間軸におとしこんだ年表の展示を行います。

また、アーティスト日比野克彦の呼びかけで始まったハートマークのピースをつなげていくワークショップ「ハートマークビューイング」も展開いたします。また、「やっぺし祭りin神戸」として東北の食や風土にふれるイベントも併催し、多くの方々に楽しんでいただくことを目指しています。

3.11から約2年、震災復興活動は終わっていません。「終わらない震災」に向け、私たちは今、何をみつめ、何を問うのでしょうか?神戸から見た東北、東北からみた神戸、参加者それぞれが持つ”記憶“や”場“を共有しながら、未来を考えていくきっかけづくりができればと思っています。

(※1)2012年ヴェネツィア・ビエンナーレ第13回国際建築展日本館(金獅子賞受賞)展示参加
(※2)1996年ヴェネツィア・ビエンナーレ第6回国際建築展日本館  (金獅子賞受賞)展示参加

■開催レポートはこちら

イベントはこちら
→トークセッション
1/19(土) 14:00-15:30 畠山直哉×宮本隆司
1/19(土) 16:00-17:00 山下里加×椿昇
1/19(土) 17:30-19:00 橋本敏子
1/20(日) 16:00-18:00 山下里加×藤本由紀夫×杉山知子
1/26(土) 17:30-19:00 岩佐明彦×田村太郎×多田一彦

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椿昇
現代美術家、1953年、京都市生まれ。京都市立芸術大美術専攻科修了。93年のベネチア・ビエンナーレに出品。05年4月から京都造形芸術大学空間演出デザイン学科准教授。本展では、2009年に日本と核の問題を予見的に捉えた全長30mのバルーン「Mushroom」を展示します。

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気仙川/陸前高田
畠山直哉
1958年岩手県陸前高田市生まれ。1997年木村伊兵衛写真賞。2012年9月、震災の前と後の写真80点と、あの日をめぐるエッセイで構成された『気仙川』(川出書房新社)を発行。2011年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。また、2012年ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示「ここに、建築は、可能か」に共同出展し、金獅子賞を受賞。

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KOBE 1995 After the Earthquake
宮本隆司
1947年東京生まれ。写真家。多摩美術大学卒業後、建築雑誌の編集部員を経て写真家に。写真集『建築の黙示録』『九龍城砦』でその名を知られるようになり1989年、第14回木村伊兵衛写真賞を受賞。阪神・淡路大震災直後の神戸を撮影し1996年、第6回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展に共同出展して金獅子賞を受賞。神戸芸術工科大学教授。

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失われた街 模型復元プロジェクト(監修:槻橋修)

このプロジェクトは、失われた街や村を1/500の縮尺の模型で復元し、地域に育まれてきた街並みや環境、人々の暮らしの中で紡がれてきた記憶を保存・継承していくことを目指しています。復元模型の制作は建築学生によるボランティアを中心として、地域の皆様、その他街の再生を願うすべての皆さんの協力を仰ぎながら進めていきます。
企画・構想:槻橋修+神戸大学槻橋研究室
協力:東日本大震災における建築家による復興支援〈アーキエイド(http://archiaid.org/)〉
http://losthomes.jp/

槻橋修
1968年富山県生まれ。2002年 ティーハウス建築設計事務所(http://www.teehouse.com/)設立。2003年から2009年9月まで、東北工業大学工学部建築学科講師。2009年10月より神戸大学准教授。2009年、日本建築学会賞(教育)共同受賞。主な作品に、新潟県十日町市・清津川プレスセンター「きよっつ」(2009年)、「三宮BOS」アートワーク(2011年・被災の後、2013年再建)、東日本大震災復興支援「失われた街」模型復元プロジェクト(2011年)などがある。

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GO FOR FUTURE

美術家・遠藤一郎氏が「未来へ号」で神戸にやってきます。
ライブペインティング「虹」と東北のみんなの夢が描かれた凧を大空にあげるプロジェクト「未来龍大空凧」の展示・ワークショップを行います。

2013/1/17(木)ライブペインティング「虹」
2013/1/26(土)、27(日)「未来龍大空凧」ワークショップ

遠藤一郎
1979年、静岡県生まれ。未来美術家、island JAPANプロデューサー、多摩川カジュアルデザイナー、DJ。
車体に大きく「未来へ」と描かれた、各地で出会った人々がそのまわりに夢を書いていく『未来へ号』で車上生活をしながら全国各地を走り、「GO FOR FUTURE」のメッセージを発信し続ける。アートイベントで展示やパフォーマンスを行うほか、現在、凧あげプロジェクト「未来龍大空凧」を各地で開催。2012年から、日本列島にメッセージを描くプロジェクト「RAINBOW JAPAN」を立ち上げ、日本列島を縦断、日本全体を勇気づけるメッセージを描く。

未来へ号とは
遠藤一郎の愛車であり住居。『未来へGO』と『未来へ号』をかけている。
『未来へ』と、黄色字に青で書かれた車で、そのまわりには、出会った人の夢が書かれている。
「夢を乗せて走って行くよ~」

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阪神・淡路大震災+クリエイティブ タイムライン マッピング プロジェクト

「阪神・淡路大震災+クリエイティブ タイムライン マッピング プロジェクト」は、1995年1月17日からこれまでにおこなわれたクリエイティブな分野における阪神・淡路大震災後の支援活動を調査してタイムライン=時間軸におとしこんだ年表を制作、さらに各活動の概要やインタビュー、気づきのレポートなどさまざまなコンテンツを盛りこんだ複合的な取り組みです。この取り組みを展示空間に落とし込み、より立体的に体感できるものとしていくことを目指します。
http://tm19950117.jp/

発起人:SPREAD
事務局:デザイン・クリエイティブセンター神戸
展示ディレクション:原久子×SPREAD

原久子
大阪電気通信大学教授。京都造形芸術大学勤務を経て1997年よりフリーのアートプロデューサー、ライターとして活動。関西を拠点に国内外で現代アート、映像、メディアアート等に関する記事のweb、新聞、雑誌への執筆、また展覧会・ワークショップ企画など行なう。共同企画に「思い出のあした」展(京都市美術館)、「六本木クロッシング2004」(森美術館)、「あいちトリエンナーレ2010」(愛知県美術館他)、「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011」他。共編著に「現代美術館学2」他。ヒロシマ賞選考委員、絹谷幸二賞選考委員等歴任。2005年より現職。

SPREAD
小林弘和と山田春奈によるクリエイティブユニット。’06年SPREAD Ltd.設立。あらゆる記憶を取り入れ、その記憶から境界を越えて『SPREAD=広がる』クリエイティブを行う。デザインワークにCDジャケット「相対性理論/正しい相対性理論」「flumpool/Fantasia of Life Stripe」、ストールブランド「ITO」、CLINIQUE・Nokia広告、AXISギャラリー「POST3.11これからデザインにできること」展、壁掛け時計SPREAD CLOCKなど。2005年より、生活の記録をストライプ模様で表現するアートワーク「Life Stripe」を展開。2012年にはミラノ、青山スパイラルにてエキシビションを行う。現在までに約15万種のLife Stripeが生成されている。D&AD Awards(イギリス)/red dot design award(ドイツ)/iF design award(ドイツ)/PENTAWARDS (ベルギー)/グッドデザイン賞(日本)/Design for Asia Award(香港)など受賞。
http://www.spread-web.jp

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明治三陸大津波の実態
リアス・アーク美術館(山内宏泰)「三陸大海嘯図版展示」

〜その日は、旧暦5月5日、端午の節句。家族が集い、幸せな時間を過ごしていた。朝から小さな地震が繰り返し起こっていたが、夜になり、海から大砲のような音が鳴り響いた。次の瞬間、全てが海に飲み込まれてしまった。〜 明治29年(1896)、三陸地方を襲った大津波。数字では伝えられない、写真では表現できない現実を当時の風俗画報がものがたります。津波常習地帯として幾度となく津波被害を経験してきた三陸地方沿岸部で、海と共に生きていくということの意味をもう一度深く考えます。

リアス・アーク美術館
地域における文化創造活動の拠点施設として、圏域の住民に質の高い芸術文化に触れる機会の提供と、住民の創作活動や発表の場の提供を通じ、美術的な視点から個性豊かな圏域文化を創造しようとする目的で、1994年開館。展示室(企画展示室・圏域ギャラリー)。常設展や圏域内に内在する文化資源を公開するアークギャラリー、ハイビジョンギャラリー。小規模な個展の場・コモンホール、図書閲覧室、レストラン、ミュージアムショップなどで構成されている。
http://www.riasark.com/

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命の一本桜

東日本大震災で被災した子ども達達を絵で励ましたいと、阪神大震災で大きな被害をうけた神戸市の造形絵画教室『アトリエ太陽の子』に通う400人の子ども達を中心に、「心の春を届けたい」という願いから、満開に咲くサクラの絵を描き続けています。
震災翌日の2011年3月12日から「1000本の命のサクラプロジェクト」をはじめ、宮城県、岩手県、福島県の学校や避難所に『アトリエ太陽の子』の先生方が実際に足を運んで届けた事が始まり。震災で校庭のサクラを失った学校にも、神戸のこどもたちの思いがつまった満開の桜が咲き誇りました。
また、東北の被災地の学校でも、共同制作で行う「命の一本桜」(幅8m×高さ3.2m)の絵画制作の出張授業も継続して実施。
「命の一本桜」は、東北被災地の学校の入学式や文化祭、記念式典などで、咲き誇り、地域の方々への元気印となっています。
東遊園地で行われる「1.17の集い」や兵庫県公館で行われる「ぼうさい甲子園授賞式」にも展示予定。
2013年1月27日にはKIITOにてワークショップを開催。東北と神戸の絆の結晶である『命の一本桜』が咲き誇ります。

アトリエ太陽の子
中嶋洋子主宰代表の造形絵画教室。神戸市東灘区を中心に現在、13教室で開講。
阪神大震災を経験し、当時の生徒2名と御家族5名が震災の犠牲となりました。創作活動を通じて、命の尊さ、生きる喜び、助け合いの心、豊かな心を育む事をテーマに精力的に活動を行っています。
震災を経験していないこどもたちに阪神大震災を語り継ぎ、痛みをしる被災地・神戸の人間だからこそ、絵の力で被災地に寄り添い、継続的に東北支援を行っていきたいという思いで活動を続けています。

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被災地の復興リーダーが語る映像展示
わわプロジェクト

3.11直後から現在までの想いを、東北を中心に活動する復興リーダーたちが語ります。42インチの大型モニターによる展示は、等身大で映し出された彼らと向き合うことができます。

鹿野順一|いわて連携復興センター(岩手県釜石市)
佐藤明徳|山田八幡宮・大杉神社(岩手県下閉伊郡山田町)
菅原 誠/佐々木洋裕|AD BOAT PROJECT(岩手県盛岡市、釜石市)
多田一彦|特定非営利活動法人 遠野まごころネット(岩手県遠野市)
芳賀正彦|特定非営利活動法人 吉里吉里国(岩手県大槌町吉里吉里)
鈴木大介|株式会社 鈴木酒造店長井蔵(福島県双葉郡浪江町、山形県長井市)

東日本大震災復興支援「つくることが生きること」神戸展
後援
  神戸市 / 神戸市教育委員会 / 神戸新聞社 / NHK神戸放送局
協賛  株式会社映像機器システム / NECディスプレイソリューションズ株式会社 / 菊正宗酒造株式会社 / キヤノン株式会社 / 財団法人神奈川県建築安全協会 / バルコ株式会社 / 富士フイルム株式会社 / レンゴー株式会社
協力  やっぺし祭り実行委員会 / NPO法人災害救助犬ネットワーク / 神戸アートビレッジセンター / 3331 Arts Chiyoda

わわプロジェクトのウェブサイトはこちら  http://wawa.or.jp

日 時
2013/1/17(木)-2013/1/27(日) 11:00-19:00 ※21日(月)休館
場 所
1F
参 加
無料
主 催
デザイン・クリエイティブセンター神戸、わわプロジェクト(一般社団法人非営利芸術活動団体コマンドN)

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