2020/10/31
イベントレポート
KIITOアーティストサポートプログラムでは、2020年10月28日(水)、29日(木)に、関連企画として湯浅永麻さんによるダンスワークショップを開催しました。
振付家・ダンサーとして国内外で活躍する湯浅永麻さんは、ネザーランドダンスシアター(オランダ)に11年間所属し、現在はフリーとなりマッツ・エック、サシャ・ヴァルツ、向井山朋子などの作品に出演するほか、ジャンルの異なるアーティスト達とのコラボレーションや、演劇への出演など活躍の場を拡げています。そんな湯浅さんによる貴重なワークショップでは、様々なダンス学校のカリキュラム、ダンスカンパニーのクラスとして取り入られている〈カウンターテクニック〉を学ぶクラス、新作「site」のムーブメントや創作プロセスを介して、作品のコンセプトに触れるムーブメントクラスを開催しました。
カウンターテクニッククラスでは、始めに湯浅さんからメソッドについてのお話をいただきました。カウンターテクニックのクラスは、明確に組み立てられたエクササイズを用いることでレッスンやリハーサルをする上で必要な体作りを行い、より大きくしなやかに踊ることを可能にし、強く優雅な動きを目指します。手足の動かし方ひとつとっても、動かし方を意識し、理解することで動きは大きく変化します。
ムーブメントクラスでは、始めに手を用いて体をなぞるように触れていきました。手足だけではなく背中や頭、首の後ろなど触れす場所によって体は自然と触りやすいように動いていきます。その後、歩く、視線を変えるなどの動作ひとつひとつに丁寧に向きあいました。後半は、2人ずつに分かれ相手の動きを真似たり、〈site〉の振付を体験しました。
カウンターテクニックを国内で学べる機会はまだ多くなく、貴重な機会のため遠方からの参加者も多くみられました。短い時間でしたが湯浅さんによる指導を集中的に学ぶ、充実した時間となりました。
自分の体を見つめること、動かすときの視点や意識の在り方など、何かを生み出す表現についてじっくりと考える機会になりました。ご参加いただいた皆さまありがとうございました。
KIITOアーティストサポートプログラム Xhiasma Project #003『site』 開催概要/レポート
関連企画1:10/28-29 「湯浅永麻ダンスワークショップ」 開催概要
関連企画2:11/1 「Xhiasma Project #003〈site〉パフォーマンス/トーク」 開催概要