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2015/11/23

イベントレポート

+クリエイティブゼミ vol.18 まちづくり編 これからの公園のあり方について考える part.2「公園×健康」 第1回レポート

2015年11月17日(火)

+クリエイティブゼミ vol.18 まちづくり編 これからの公園のあり方について考える part.2「公園×健康」を開講しました。

「公園」がテーマのゼミは今回が2シリーズ目。前回のシリーズでは、「これからの公園のあり方を考える」という幅広いテーマでしたが、今回は「健康と公園」にテーマを絞りました。
少子化・高齢化が進行する中、大人向けの健康器具を設置する公園が増え、高齢の方の公園の利用率が上がっています。公園は子供たちが遊ぶためのもの、というイメージはすでに過去のものとなりつつあります。そんな中にあって、身近な共有スペースである公園を使い、幅広い世代の健康な暮らしに繋がる新たな公園像を模索する試みです。

第1回目のオリエンテーション、まずは本ゼミの講師である副センター長の永田からKIITOについての説明を行い、担当スタッフの加藤から今回のゼミの舞台となる公園の紹介と、ゼミの概要について説明しました。

 
次に、神戸市建設局公園部計画課の広脇課長より、公園の現状と方向性についてお話いただきました。

今回は大きな公園でなく、「住区基幹公園」と呼ばれる、地域にある小さな公園について考えたい。
公園には大きく分けて、利用することで発揮できる機能、コミュニティ形成の媒介をする機能、「存在すること」の機能というものがある。公園は皆の共有財産であり、人と自然の接点であることを忘れてはいけない。
最近では「パーク・リノベーション」という言葉を使って、既にある公園をいかに生かすかという考え方をしている。機能の特化、近隣に複数ある公園の機能の分担、小規模公園の統廃合などを検討しているが、計画は地域の実情に則して考えられなければならない。
従来の公園の子ども中心の考え方でなく、対象を広く捉え、「こんな公園があったらいいな」という新しい公園像を自由に考えてほしい。

お話の中で、公園とは何なのかを考える短いワークが行われました。
「○○(誰)が□□(何orどこ)で△△(アクション)をする」⇒▲▲(効果・役割)する公園
上記の○○に言葉を当てはめ、思いつく事例を3つ挙げて、公園の効果や役割を考えてみます。
例えば、
「幼児がお母さんと砂場でだんごを作っている」⇒子供の創造力を育む公園
「蝶々が花壇で花の蜜を吸っている」⇒生き物の居場所となる公園
など。
皆さん、真剣な表情で筆が進みます。
 

 
その後、聴講生も含め、一人ずつ自己紹介をしてもらいました。
学生から退職された方まで、幅広く参加者が集まりました。皆さん、公園が活用され、まちがもっと魅力的になってほしいとの思いで参加されています。
10月に開催したLIFE IS CREATIVE展のワークショップ「公園×シニア×健康の未来を描こう」に参加された方もいらっしゃいます。
 

 

 
最後に永田より一言。
子どもの頃、公園はワクワクして行く場所だった。これからの公園には、高齢者がワクワクするプログラムが必要。今はシニア世代にゲートボールではなくグランドゴルフが流行っているというような話もあるが、グランドゴルフの「その先」が必要とされているのではないか。
また、「健康」という言葉の意味をもっと広く捉えてもいいのではないか。健康器具などのハード面だけでなく、既に公園にあるリソースをいかに使うかという発想で考えてほしい。フィジカルな健康だけでなく、精神的な健康や、人と人とのコミュニケーションなど、健康というものを多面的に考える必要がある。

次回は永田より、ゼミを進めていく際の姿勢や、地域との関わり方についてのレクチャーを行います。

+クリエイティブゼミ vol.18 まちづくり編 これからの公園のあり方について考える part.2「公園×健康」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/14882/