2016/12/20
イベントレポート
2016年11月13日(日)
着物地を使い、自分だけのワンピースを仕立てる「大人の洋裁教室」第4回目。前回に引き続いて、今回もワンピースの完成に向けて縫製作業を進めます。しかし、みなさんご自宅でたくさん宿題をこなしてきた様子。ほとんどの方が、ワンピースのかたちが見えるまでに仕上げてきていました。
そうなると、洋裁経験者の多いみなさんがこだわりたいのはクオリティ。袖回りを美しく見せるミシンの縫い方や、裾をあげるための手縫いの手法についてなど、参加者のみなさん同士での議論が行き交います。同じ趣味を持ち集まっているので、情報交換の貴重な場となっているようで、みなさんお互いの話についても盛んにメモを取られていました。
また、今後完成したワンピースを着用するときのために、素材の扱い方について、見寺先生からお話をいただきました。参加者の方が素材に使用している古い着物は、シルクなのか、ポリエステルなのか、綿なのか?手触りだけではよくわからないため、洗濯やアイロンなど、手入れ方法で困ってしまうことが多いようです。
そこで、素材を調べるための「燃焼テスト」を教えていただきました。ライターの火に素材の一部をかざし、勢いよく燃え上がって細かな灰を残すものは綿か麻。溶けるように燃え、樹脂のように固くなった灰が残るのは、ポリエステルなどの合成繊維。ゆっくりと燃え、繊維が黒焦げになって縮れるのは絹か毛、など、簡単に素材を調べる方法を教えていただき、参加者のみなさんからは驚きの声が上がっていました。
今回の参加者のみなさんは洋裁経験のある方ばかりでしたが、洋裁歴50年・身に着ける衣服は全てお手製のもの、というプロ並みの上級者から、自己流で服を作ってはきたけれど、正しい縫製の仕方は実は知らない…という方まで経験値はさまざまでした。
洋裁教室も第4回目となると、上級者の方とそうでない方の作業の進捗に差が出てくるので、経験豊富な方が先生役となって、作業を教えている様子も見られるようになってきました。
また、普段からお手製のものを身に着けているので、毎回、お互いの作品を見て刺激をしあっているようです。「私も次はこんなのを作りたいわ!」「染にも挑戦したいのよ!」なんて、ワンピースの完成前から、もう次の作品のことを考えているようでした。
次回はいよいよ最終回です。
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