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2020/10/23

REPORT

【大人の洋裁教室3】講座E 和服を仕立て直す(ボトムス編) レポート

10月17日(土)

大人の洋裁教室3 講座E「和服を仕立て直す(ボトムス編)」を開催しました。本来であれば今年の2月に開催予定だった本プログラムですが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で長らく延期となっており、今回ようやく感染防止対策をおこなったうえで実施することができました。
計8名の参加者のみなさんは、3密を避けるため4名ずつに分かれ、それぞれ午前と午後に受講しました。

  

まずは、講師である神戸芸術工科大学の見寺貞子先生による、ユニバーサルデザインの講義から。昔は「ファッションは若者のためのものだ」とよく言われていたが、高齢者だってファッションを楽しむことができる……見寺先生はこの考え方をさまざまな場所で伝え続けています。自身も障害を持っていた建築家のロナルド・メイス氏が提唱したユニバーサルデザインにおける7つのキーワード(※)は、ファッションの分野でも置き換えることができ、「着やすさ」「誰でも購入できる」「視認性」等、服をつくったり選んだりするうえでの指標として取り入れることが可能です。このような考え方を実践する場の一つとして、KIITOでは「大人の洋裁教室を開催しているのです。
※「公平性」「自由度」「単純性」「分かりやすさ」「安全性」「身体への負担の少なさ」「スペースの確保」

  

続いて、着物を洗ってほどき、生地に戻すまでの工程を簡単にまとめた映像を見ながら、着物のほどき方のポイントをおさえます。今回は参加者が手を動かす場面はありませんが、フリーデザイナーの韓さんに実際の生地を使ってコツを披露していただきました。洗うときは引っ張らず押し洗いをする、酢を大さじ3ほど入れるとシワになりにくい、脱水後は自然乾燥で半乾き程度にするなど、参加者のみなさんは細かいポイントを真剣にメモしていました。
着物生地の取り扱い方を学んだところで、いよいよコーディネートの勉強会と意見交換に移ります。事前に「リメイクしたい着物生地」を持参するよう案内していたため、さまざまな種類の着物生地がそれぞれの机の上に広げられました。人からもらった生地や、着ないままずっとしまってあった着物、一時期ハマってどっさり買ってしまった中古の着物など、色も柄もさまざまです。そういった生地を「ミシンが手元になくても手縫いでなんとかしたい」「かわいい柄を活かしたい」等の要望をもとに、参加者全員でどんなリメイクができるか考えていきます。

  

  

今回はボトムス編ですが、コーディネートの参考にということでトップスも含め、サンプルを見ながらリメイクのパターンを学びます。別の生地をデザインのアクセントとしてつなぎ合わせたものや、上下裏表を変えて4通りの着方ができるもの、フォーマルウェアとしても使えるシンプルなものなど、生地の材質や柄を活かした数々のリメイク作品に、参加者の目は釘付けです。洋服と着物のいちばんの違いである肩の傾斜部分に着目すると服らしい服になったり、柄合わせ(ほどいた着物生地の柄がつながって一つに見えるように合わせ直すこと)した柄も正面から少しずらすとおしゃれに見えるというポイントなど、実践に役立つアドバイスが次々と飛び出しました。
サンプルを見た参加者のみなさんは、改めて自分の生地を目の前にするとむくむくアイデアが湧いてきたようで、「生地が大きいので巻きスカートに」「素材的にパンツには向かなさそうなのでチュニックに」等、さっそく学んだことが活かされています。先生方の的確なアドバイスを受け、みなさんはさらにリメイクの楽しさに気づいた様子でした。

  

  

  

本プログラムをもって、「大人の洋裁教室3」は終了しました。
今後も、大人の洋裁教室シリーズはテーマを変えながら継続していく予定です。次の展開にぜひご注目ください!

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大人の洋裁教室3講座Bレポートは、こちら
大人の洋裁教室3講座Cレポートは、こちら
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