12/22 Tue - 1/25 Mon
EVENT
超高齢化社会の到来、過疎化の進行、経済格差の拡大など、現代社会が多様な課題に直面する中、アートやデザインのプロジェクトが、さまざまな課題解決に対して貢献し、ますます重要な役割を果たしていくという認識が高まっています。しかしその役割は、必ずしも正しく評価されているとはいえず、予算確保や集客、多様化するニーズへの対応など、乗り越えねばならないハードルも数多くあります。
このような状況の中で、アートやデザインのプロジェクトが最大の効果を発揮するためには、関わる人たちが、自らの活動が目指すインパクト(変化や効果)について論理的な道筋を描き、その進捗を適切に検証し、アートやデザインが社会にもたらす価値を明確に示していくことが求められます。
そこで、大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)とデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)は、新たな評価や検証の手法を学ぶことを目的に、英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルと共にスペシャルセッション「課題解決に向けたアートとデザインの役割と可能性」を開催します。
ブリティッシュ・カウンシルは過去10年にわたって、プロジェクトの評価モデル開発において世界的に定評のある英国のコンサルティング会社abdiと連携し、「ブリティッシュ・カウンシル・ロジック・モデルとモニタリング&評価フレームワーク」を開発してきました。
そのabdiから講師を日本に招き、初日のクリエイティブフォーラムでは、現在のアートプロジェクトを取り巻く多様な課題と評価モデルを導入する意義、そして評価モデルの基本となる「アウトカム」などの概念について、事例を交えながら紹介していただきます。その後、会場内の質問に答えながら、アートやデザインがもたらすインパクトとその評価方法について議論を深めます。
2日目、3日目のワークショップでは、より実践的なグループワークを通して評価モデルへの理解をさらに深めつつ、明確な目標と評価指標に基づいたプロジェクトのデザインができるようになることを目指します。
本プログラムはアートやデザインのプロジェクトに関わっている、あるいは今後関わろうと考えているアーティスト・クリエーター・デザイナーや事業者・団体の方々、文化芸術事業・財政を担う行政職員の方々を対象に、社会におけるアートやデザインの役割と可能性を考える機会を提供すると同時に、プロジェクトの効果測定・評価の必要性を理解し、その理論と手法を身につけ、今後の活動に役立てていただくことを目指します。
※クリエイティブフォーラムとワークショップは個別に申し込むことが可能です。
2016年1月22日(金)クリエイティブフォーラム「アートとデザインプロジェクトの未来形」
時間 18:00~21:00(受付開始17:30~)
会場 大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)
講師 ジェーン・マッシー(CEO abdi Ltd.) ※日英逐次通訳あり
ナビゲーター 甲賀雅章(大阪府立江之子島文化芸術創造センター 館長)、永田宏和(デザイン・クリエイティブセンター神戸 副センター長)
定員 80名(事前申込制/先着順/定員に達し次第、受付終了)
参加費 1,000円(当日受付にてお支払いください)
2016年1月23日(土)、24(日)連続ワークショップ「社会変革を起こすプロジェクトデザイン」
時間 10:00~16:30(受付開始9:30~)※両日とも
会場 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)303
講師 ジェーン・マッシー(CEO abdi Ltd.) ※日英逐次通訳あり
定員 40名(事前申込制/申込多数の場合は抽選を行い、メールにて結果を通知します)
※受付は2015年12月25日(金)11:00〜2016年1月15日(金)19:00まで
抽選結果は、メールにて2016年1月18日(月)にご連絡させていただく予定です。
※ワークショップの申し込みは両日参加可能な方に限ります。
参加費 5,000円(当日受付にてお支払いください)