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2020/2/23

REPORT

+クリエイティブゼミVol.33 多文化共生編「神戸流の多文化交流のプラットフォームを考える」第3回レポート

1月末から全5回でスタートした「+クリエイティブゼミVol.33 多文化共生編「神戸流の多文化交流のプラットフォームを考える」」の中間発表となる第3回を開催しました。
はじめに、神戸市のレッツリサーチ研修で西区の在留外国人対応について調査されていた神戸市建設局の黒田さんより、今回のゼミよりサポートで参加するとご挨拶があった後、第2回に引き続き「人・組織」「場所」「仕組み」のチームで議論し、中間発表会を行いました。

プレゼンテーション後はゼミ長の永田、神戸市の黒田さん・山本さん、神戸国際コミュニティセンター(KICC)の井上さん、KIITOの近藤・丸山・三好、そしてゼミ生とでそれぞれ講評し合い、プロジェクト案をブラッシュアップしていきました。

 

人・組織チーム:外国のうわさプロジェクト
日本人の閉鎖性やコミュニケーションにおける壁を少しでも緩和させるため、現在神戸市が市政情報発信のために実施している『うわさプロジェクト』を活用する形で、外国人在住民のうわさを掲載する。
うわさの他、外国人住民自身の経験談やイベント情報なども併せて掲載。また単に文字だけでなく国旗を載せ、各国の存在をアピールするといった見せ方の工夫も施す。
まずは日本語、将来的には多言語で展開し、より多くの外国人在住民から情報を募集できるようにする。
駅や区役所に加えふたば国際プラザなどにも掲載するほか、webページやSNSを開設し発信を行う。また、興味を持った方が集まって交流できる場も設ける。

講評
・既存の仕組みを活用している点が良い。
・人的資源(多言語展開の際の翻訳者、web・SNS運用者)をどう調達するか。
・うわさの質をどのように精査していくか。人々の興味をひくような面白いうわさや、事実ベースのトリビアであることが重要。
・単に噂を掲示するだけでなく、真相にアクセスできる仕組みが必要。

 
 

場所チーム:待つだけじゃなく行く
ふたば国際プラザへ実際に調査に行き、「来てもらうだけでなく、行く」方法について話し合った。
まずはふたば国際プラザで開催されている日本語教室などに出向き、沢山ある外国人住民のコミュニティへ参加させてもらえないか相談する。
コミュニティでは、自国のものを物々交換しながらお喋りするといった、簡単にできる交流
また、ふたば国際プラザ自体の認知度が未だ低いため、SNS等で告知を行う。

講評
・現存のイベントを外国人に向けて案内したり、またファーマーズマーケットのような誰もが参加可能なイベントを定期的に開催したりして、まずはふたば国際プラザの認知度向上を図ってみてはどうか。
・「行く」という発想が良い。
・アウトリーチ先での運営を誰がするか検討が必要。ボランティアやNPO法人等に依頼する手もある。
・外国人住民と日本人双方にメリットがあり、継続可能な交流方法を考える。
・色々な案がでているので、どれかに絞っても良いかもしれない。

 
 

仕組みAチーム:やさしい日本語
大阪市生野区で実施されている『やさしい日本語から、つながろう。』の取組を神戸(長田)に合う形で発展させ、外国人住民が抱いている孤立感を軽減させる。
神戸在住のクリエイターや学生、映画研究会などの団体にも協力を仰ぎ、まずは「やさしい日本語」の使い方を映像やアニメ等でわかりやすく作成しwebやSNSに掲載する。「やさしい日本語」を習得した店舗にはステッカーを貼り、取組を広げていく。

講評
・例えば「やさしい日本語」の取組によって生まれたエピソードを集めてプロモーションを行うなど、「やさしい日本語」を提供する日本人側のメリットについても考慮すると、取組の継続や参画者の増加につながると思う。
・わかりやすい日本語を使うのは勿論、人に優しくする意識自体を広げることも大切。

 
 

仕組みBチーム:焚火と非常食
「焚火」
国籍の垣根無く、誰もが共通の感覚としてあたたかみを感じる「火」に着目。
防災キャンプの一環としてふたば国際プラザやキャンプ場で実施するといったように、既存のしくみや場所を活用する。
また単に焚火をするだけではなく、屋外映画・お祭りなど何らかのイベントと並行して実施する。

「世界の非常食」
焚火から派生し、被災時電気の無い生活に欠かせない非常食をテーマに交流するアイデアが出た。
日本では味噌やぬか漬け、外国ではベーコンなど、各国の非常食を作る教室を開催。
講師は公民館等に集う年配者に担っていただき、レシピは絵や紙芝居を活用したり優しい日本語を活用したりしてわかりやすく伝える。
運営協力は神戸定住外国人支援センター(KFC)や外部団体に依頼する。

講評
・焚火を神戸の街で実施するというアイデアが良い。
・焚火という「自然」を切り口に食や遊びなどの「文化」をつなげる方法は可能性が広がるので面白い。
・講師については、日本人だけでなく外国人住民にも依頼し、相互に教え合えるようにすると交流につながる。
・引き続き焚火と非常食両方をリサーチするか、どちらかに選定して深掘りしていくかは要検討。

どのチームも良い着眼点をもって議論できているので、引き続きリサーチを続けながら要点を絞り、最終的にトライアルで実施できる段階まで詰めていってくださいという永田と丸山のコメントをもって第3回ゼミ終了となりました。

+クリエイティブゼミVol.33 多文化共生編「神戸流の多文化交流のプラットフォームを考える」概要はこちら

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