2019/1/10
イベントレポート
2018年11月20日(火)~2019年1月6日(日)
神戸スタディーズ#6「”KOBE”を語る GHQと神戸のまち」展示を開催しました。
2018年1月に開催した、神戸スタディーズ#6「”KOBE”を語る GHQと神戸のまち」の内容を編集・一部新たな内容を加えて、展示というかたちで紹介しました。
1月は、レクチャーとGHQ占領期の神戸の記憶がある方にお話を聞く公開ヒアリングを開催しました。展示では、レクチャーの部分は、「GHQ占領期の神戸を知るためのキーワード」として12個のキーワードを抽出して、関連する写真とともに紹介しました。なお、レクチャーでは取り上げなかった、1950年に開催された「日本貿易産業博覧会 神戸博」についても、開催時のポスターや会誌など、実物資料と合わせて紹介しました。公開ヒアリングの部分は、ヒアリング協力者のエピソードを30個にまとめ、その記憶に紐づく場所はどこなのか、当時の地図に印をつけて分かるように紹介しました。また、当時の暮らしが分かるような資料として、占領期に発行された雑誌や印刷物を合わせて展示しました。
このほか、米軍が撮影した神戸の被災状況の映像(神戸市文書館所蔵)や戦災焼失区域地図(複製)も展示しました。また、被災状況1月のレクチャーで紹介したものを中心に、占領期当時の写真とほぼ同じアングルで撮影した現在の写真を見比べられるパネルも制作しました。ピックアップしたのはKIITOや税関のほか、大丸、旧トーアホテル、元町三丁目商店街、聚楽館前など10か所です。建物がまったくなくなっているところ、面影が残るところなど、さまざまですが、どのように接収されていたかなど、建物の概要とともに紹介しました。
会期中には企画監修者の村上しほりさんと、本企画に多数の写真を提供してくださった写真収集家の衣川太一さんとのスライドトークも開催しました。→レポート
会場内には、本展の感想や、占領期当時の思い出を書いていただくコメント回収箱を設置しました。当事者や、父母・祖父母から思い出を聞かされていた、という方から「なつかしい」「いろいろ思い出した」というコメントや、「自分の住むまちの歴史を知ることができて良かった」というコメントをいただきました。
会場内では、1月に開催したレクチャーと公開ヒアリングの内容をまとめた冊子を配布していました。会期終了後も引き続き館内で配架していますので、ご興味のある方はぜひお持ちください。(PDFでも閲覧可能/送料負担で郵送対応あり)。
本展は、神戸市内の数か所で一部巡回を予定しています。お近くの会場があればぜひお出かけください。また、占領期を知る企画は今後も続けていきたいと考えています。今後もご注目ください。
撮影:坂下丈太郎
神戸スタディーズ#6「“KOBE”を語る GHQと神戸のまち」展示
http://kiito.jp/schedule/exhibition/articles/30911/