お知らせ・レポート

2015年9月16日(水)

第2回目は事前研修です。

まずは簡単に自己紹介をしました。
今回から新たに1名、ご参加いただくことになりました。自己紹介をお伺いするとなんと御年80歳!
ご参加者は65歳から80歳までと大変広い世代の方に集まっていただけました。

次に講師の方からこれまでにされてきたお仕事をご紹介いただきました。
曽我部さんからはこれまでに行われてきた様々な会場構成の事例をご紹介いただきました。その中でも使わなくなったものを新たに活用する方法を紹介いただき、今回の会場構成でも良いヒントになるのでは、とのお話しがありました。

次にPOSさんから様々な木材と今回使う工具を紹介していただきました。木材は汎用性が高い規格材を数種類用意しました。テレビでも時折耳にする2×4(ツーバイフォー)や同一規格で様々な幅があるSPF材などを紹介いただきました。


一通り紹介をいただいた後、急遽、POSさんによる木工工作実演が行われました。
小さな台を即興で設計から製作までが行われました。
木材を加工しながらそれぞれの工具の使い方、危険な点なども説明いただきながら、小さな台が完成しました。


この後、木材の加工を一通り皆さんに体験してもらいました。
使ったことがない、という声も多かった丸ノコやインパクトドライバーも体験いただき、次回より始まる実際の施工に向けてスキルアップをしました。

次回は、9/28(月)~30(水)に実際に会場設営作業を行います。
みなさんで力をあわせて、展覧会会場をつくるぞ!!


LIFE IS CREATIVE展 関連企画「ものづくり講座」
http://kiito.jp/schedule/workshop/article/14075/

LIFE IS CREATIVE展 高齢社会における、人生のつくり方。
http://kiito.jp/schedule/exhibition/article/13681/

2015年9月17日(水)

+クリエイティブゼミ vol.17 ものづくり編「ものづくりのデザインを見つめなおす。」第3回目は、groundworksの高橋剛さんをお迎えして、講師のセメントプロデュースデザイン金谷勉さんと、トークセッションを開催しました。

高橋さんは、商品の企画、開発、流通から、店舗コンサルティングまでものづくりに関わる事業を幅広く手掛けています。今回は、高橋さんが考えられる、流通から考える商品づくりと、その販売の手法についてお話を伺いました。

はじめに、高橋さんの活動の一つである、合同展示会「EXTRA PREVIEW」についてご紹介をいただきました。この展示会の大きな特徴の一つとして、ブースの区切りが無いことが挙げられます。作り手とバイヤーの距離を縮め、信頼できるパートナーとしての関係性を築くための、コミュニケーションを促しています。
合同展示会の中では、競合が立ち並ぶことは少なくないと言います。そんな中で、なぜ自分の商品が優れているのか、他とどう違うのか、その違いをはっきりしておくことがとても重要だとお話をいただきました。また、マーケットに寄り過ぎた商品の開発をしてしまうと、企業としての個性が失われてしまい、特徴の無い商品が並んでしまうケースも多いのだそうです。マーケットを把握し、流行を読みながらも、いかに個性を保つかが重要だとのことでした。

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金谷さんとトークセッションを進める中で、展示会に買い付けに来るバイヤーの性質が、近年変わりつつあるのではないかというお話がありました。マーケットに合わせた商品のセレクトをする人が多く、店の個性というものがどんどん薄れていっているのだそうです。以前は、売り手がアプローチをしなくても、数ある商品の中からバイヤーが光る商品を見出し、商品が店に並んでいたと言いますが、今は売り手側が、よりわかりやすく、簡潔に自社商品をアピールしていく技術が求められているのだそうです。
また、商品が人の印象に残る時、それはモノだけでは決まらないとお話をいただきました。展覧会のブースやそこに立つスタッフなど、商品の背景といえるそれら全てが、商品の魅力の一部になっており、その演出力が、今後さらに大切になっていくとのことでした。

金谷さんから高橋さんに、今の市場において、新しい切り口で商品の提案をするために求められるものは何か?と投げかけがありました。まずは、市場のリサーチが最優先だといいます。特にものづくりの世界では、素材の性質上、既存の同素材からなる商品から大きな変化ができないものが多くあるといいます。そんな中で、何が足りないのか、どんな部分に入り込む隙間がありそうかを見極め、商品として既視感の無い、新しいものを提案しなくてはならないのではないかとのことでした。

トークセッションのあとは、会場を移し、徳島県上勝町にあるカフェ「cafe porlster(カフェポールスター)」にプロデュースをしていただいた空間で、食ともの・場づくりや、地方の新しい取り組みをテーマにした交流パーティーを開催しました。

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はじめに、cafe poersterマネージャーの松本さんより、人口減少・高齢化が進んでいる上勝で行われている、地域活性化のためのさまざまな取り組みについてお話をしていただきました。
いま上勝では、新たな事業や活動がたくさん生まれています。昨年映画化もされた、高齢者が中心となって進めているいろどりの葉っぱビジネスや、町の未来のためゴミを無くす運動「上勝町ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)」など、地域の人々が町の活性化に積極的に関わり、小さくとも元気で、豊かな町を作っているのだそうです。
いわゆる田舎と呼ばれる地方では、多くの地方出身者が町に可能性を見いだせず都会へ出ていき、過疎化が進んでいます。しかし、地方にはまだまだ多くの資源が眠っていること、それを町の住民がしっかり発信していくことが大切なのだと、お話をしてくださいました。

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お話の後の交流会で振る舞われた料理には、徳島県上勝町を中心に、その周辺地域で取れた季節の食材がふんだんに使われ、地産地消の動きがたしかに残る上勝の土地に、参加者のみなさまも感心されていた様子でした。

最後に金谷さんから全3回のプログラムを振り返ったご挨拶をいただき、ゼミは終了となりました。全3回のゼミを通して、ものづくりのデザインをさまざまな側面から見つめ、企画から販売までの一連のものづくりの流れと、それを取り巻くこれからの企業やデザイナーのあり方について、今一度考える機会となったのではないでしょうか。ゼミに参加されたみなさんが、何かものづくりにおけるヒントを得れていればと思います。


‬+クリエイティブゼミ vol.17 ものづくり編「ものづくりのデザインを見つめなおす。」開催概要はこちら

2015年9月14日(月)

10/3より開催「LIFE IS CREATIVE展 高齢社会における、人生のつくり方。」食ラボ企画「男・本気のパン教室」が始まりました。
参加者は50歳以上の男性限定。パン文化が根づく神戸で本格的なパン作りを学び、その知識をご家庭や地域に持ち帰って役立てていただきたいと始まった企画です。
サ・マーシュの西川功晃シェフを講師に迎え、2回のワークショップと練習を経て、10/17(土)に展覧会内でオープンするカフェにて実際に作ったパンの販売を目指しています。どうぞお楽しみに!

9/14(月)、KIITOにてパン教室参加メンバーとサポーター、スタッフの初めての顔合わせを行いました。6名の男性メンバーと、サポーター3名が集まりました。

 
まずはそれぞれの自己紹介から始まりました。
名前、昔から呼ばれているあだ名、パン教室に参加した理由、好きなパンの種類、「私のアイドル」などの項目をプロフィールシートに記入してもらい、それを元に一人3分程度でご自身のことを話してもらいました。
参加動機は「パンが好きだから」といった理由から「老化防止のため」、地域活動への興味など。
「〇〇年続けている事」という質問には、「男の料理教室」を7年続けている、町内会長を20年続けているなど、元々料理や地域活動をされている方も多いようです。
自分にパン作りができるのかと、心配されている方もちらほら。これから始まるパン教室に、期待と同時に不安も抱かれているようでした。
 
 
いよいよ、9/16(水)には第一回目のパン教室が始まります。教室の様子を随時このウェブサイトで紹介していきます。また、LIFE IS CREATIVE展内「食ラボ」でもその記録を展示いたします。
シニア世代と作り上げていく、KIITOにとっても新たな試みが始まります。
 
 
LIFE IS CREATIVE展 関連企画 「男・本気のパン教室」
http://kiito.jp/schedule/workshop/article/13921/
 
LIFE IS CREATIVE展 高齢社会における、人生のつくり方。
http://kiito.jp/schedule/exhibition/article/13681/

2015年9月5日(土)

LIFE IS CREATIVE展の関連企画として「ものづくり講座」がスタートしました。

この企画では参加者の方と一緒に会場作りをします。
参加者は60歳以上限定でお集まりいただきました!

講師は会場構成をご担当いただく曽我部昌史さん、長谷川明さん、丸山美紀さん、そして会場施工をご担当いただく株式会社POS建築観察設計研究所の大川輝さん、見通真次さん、三枝雄大さんです。

第一回目となる今回は顔合わせということで、講師のPOSのみなさん、サポーターさんにも参加していただき、お互い自己紹介をしていただきました。

自己紹介をするにあたって、皆さんには「履歴書」を書いていただきました。

履歴書は住所や学歴をお聞きするわけではなく、皆さんにお互いの好きなものや、今回参加してどんなことをやりたいか、などの項目を書いていただきました。


自己紹介では好きなアイドルや有名人の項目がとても盛り上がりました。

参加者の皆さんのお好きな有名人では桂米朝師匠、高倉健さん、菅原文太さんなど、片やサポーターやKIITOスタッフからはももいろクローバーZ、V6の岡田くん、広末涼子さんなど、互いの世代のスターを教えあうという面白い場になりました。


次回は、9/16(水)に第2回目「事前研修」を開催します。
道具の使い方や材料の扱い方を学びます。

LIFE IS CREATIVE展 関連企画「ものづくり講座」
http://kiito.jp/schedule/workshop/article/14075/

LIFE IS CREATIVE展 高齢社会における、人生のつくり方。
http://kiito.jp/schedule/exhibition/article/13681/

8月22日(土)~9月6日(日)

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2Fライブラリを会場にした企画展「OUR DIARIES KOBE 100人が日記で綴る、神戸の日常生活と冒険」を開催しました。

大阪のローカル・カルチャー・マガジン『IN/SECTS』を発行する編集プロダクション・インセクツとの共催企画です。
『IN/SECTS』の最新号・日記特集内の1コーナー、「関西1日記」をベースに、KIITOの展示では、神戸在住または勤務の100名の方に、1日だけ日記を書いていただき、日付順に並べることにしました。本展では「ことば」に注目し、文章だけの日記です。また、日記の他に、日記からピックアップされたフレーズも会場に点在させました。「もう脳みそが煮えくり返っています」「エルヴィス・プレスリー像の前で踊り狂う」など、その日にいったい何があったのか?と興味が湧く、印象的なフレーズばかりです。

会場構成はNO ARCHITECTS。KIITOの他の催事で使用し、余っていた角材を利用して、本展のために、三角形の構造体を設計・制作しました。タイムラインを示す1本の横棒を基準にして、上下の視点の動きが生まれるような作りになっています。


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9月5日(土)

関連企画として、9月5日(土)には、「日記の魅力 〜日記文学と日記のことば〜」と題したトークイベントを開催しました。
大阪の詩人・辺口芳典さん、元恵文社一乗寺店店長の堀部篤史さんをゲストに、インセクツの中村悠介さんが聞き手となり、それぞれの視点から、日記の魅力について語っていただきました。

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堀部さんは、『IN/SECTS』の日記特集に寄せたコラム「日記を読む、という悪趣味な愉しみ」に沿って、日記文学の分類や、各分類の中からお薦め日記文学:植草甚一、横尾忠則、『アンネの日記』、『古川ロッパ昭和日記』『池袋母子餓死日記』などの紹介、楽しみ方などを語ってくださいました。

日記文学は、見られることを前提として書かれたもの/そうでないものに大別できるが、淡々とした著述の中に、意図しないところで詩情がにじみ出ることがある。100人の日記も読んでいると自由律俳句や現代詩みたいに感じるときがある。作為的な記述の中だけに詩情があるのではない。また、見られることを前提として書いている日記でも、横尾忠則の日記は、自意識のあり方みたいなものを逆手にとって、淡々と露悪的なことを書いていて、横尾忠則だという自意識がみなぎっている。
日記を、自意識のあり方を背景に感じながら読むと楽しいし、作為のなさに事実の価値を読み取れたり、ポエジーを見出せたりする。フィクションしか読まない・日記文学には手が出ないという人も、そういう楽しみ方に比重を置いて読んでみると、楽しめるのではないか。 …等々、興味深いお話ばかりでした。


辺口さんには、「ダイアリー」「ポエトリー」「ローカル」をキーワードに、詩人という立場から語っていただきました。以下、辺口さんの言葉です。

日記は書かないが、常にメモを取っている。それに日付を書けば日記になってしまうようなもの。メモすることで自分を整理できる。何に自分が心を捉えられたか、どんな世界を見ていたかを記する。ボールペンの減り日本一だと思う。
日記、詩、ローカルはつながっている。
日本語で詩を書くという手法は世界とつながりにくいと思っていたけれど、突きつめていったら世界につながっていった。極端なローカルは日記に行くんじゃないか。そしてローカルは突きつめると世界に行ける。ダイアリーはローカルを突きつめる方法の第一歩。いちばんローカルを追求できるのが詩人。

最後には、100人の日記から辺口さんが気になった言葉をカットアップして、「ダイアリーを経てポエトリーに到達する、一歩手前」の朗読を披露し、締めていただきました。100人の日記から、一部が長短バラバラにカットアップ、リミックスされていますが、不思議とつながり、リズムができ、新しい響きが生み出されていました。


展示、トークを通して、神戸というローカルな100人の日常から浮かび上がる、同時代の共感、それを読み解く楽しみ。日記という形式の奥深さ、そこから広がる世界の幅広さを目の当たりにすることができました。


「OUR DIARIES KOBE -100人が日記で綴る、神戸の日常生活と冒険-」展
開催概要はこちら

2015年9月9日(水)

+クリエイティブゼミ vol.17 ものづくり編「ものづくりのデザインを見つめなおす。」第2回目は、富山県高岡市の鋳物メーカー「高田製作所」の高田晃一さんをお迎えして、講師のセメントプロデュースデザイン金谷勉さんとともに、トークセッションを開催しました。

高田製作所は、鋳造の技術で有名な富山県高岡市の中でも、指折りの鋳物メーカーです。
もともとは仏具専門のメーカーでしたが、その技術を生かし、デザイナーと協働しながら、さまざまな商品を生み出しています。多くの伝統工芸メーカーが若手の職人不足で頭を抱えるなか、社員の平均年齢は36歳と、若手が主力となり運営をしているのも特徴のひとつです。社員の中にはフリーランスで活動をする熟年の職人が混ざり、若手の育成にも力を入れています。

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高田製作所では、伝統の技術の踏襲に留まらず、3Dプリンターやレーザー刻印をなどの新たな技術を積極的に導入されています。現在、製作の内容はOEMが7割を占め、残りの3割が自社のオリジナル製品だそうです。OEMの事業は、自社の技術が生かされ、企画の中で社員が育つものでなければならないという考えから、新しいアプローチができるものや、技術の修練にもなるよう、生産性のあるものを中心に依頼を受けるとのことでした。また、そこで得た利益で自社製品の開発も進めていくことができるので、OEM事業はとても重要だとお話をいただきました。

自社製品を開発する時に大切にしていることは、誰に向けてつくるのか、消費者の顔を意識することなのだといいます。高度経済成長期は、わざわざ商品のバックグラウンドを説明しなくても、ものの力だけで消費され、ものづくりの技術やこだわりを消費者に向けて発信する必要は無かったのだそうです。
今は、デザインも手法としてはやりつくされてしまったように感じるとのお話もあり、今後は、誰に対しての提案なのか、ものの向こう側を見てもらえるようにしていかなければならないとのことでした。
そのために、高田さんは、子供を対象にした工場体験の活動や、富山の農業生産者と連携したワークショッププログラムなど、消費者との交流を図る活動にも積極的に取り組まれています。

また、ご自身が、2004年に出展されたイタリアの世界的な家具の見本市、「ミラノサローネ」の体験談についてもお話をいただきました。ミラノサローネに限らず、海外の展覧会では、出展にいたるまでの実績がとても重要視されるといいます。国内での実績は積んでおられた高田さんでしたが、初めての出店時には、会場に入れなかったり、条件の悪いブースであったりと、非常に苦戦したとのことでした。この出展時には、自社の若手の職人を連れて行き、さまざまな第一線で活躍する企業やアーティストの作品を見ながら、自分たちの技術の可能性を再確認した上で、いま、ものづくりの業界に求められているデザインを学んだそうです。

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高田製作所とセメントプロデュースデザインは、これまで協働してさまざまな製品を作り出しています。
金谷さんからは、これからのメーカーにとって重要なのは、「ブランディング」ではなく「ポジショニング」であるとお話をいただきました。今あるマーケットを把握した上で、自分がどこに旗を立て、資金や職人の不足をどうクリアしていくかが、これから伝統工芸のメーカーが生き残るために向き合わなければならない課題であるとのことでした。

また、メーカーがデザイナーと協働する時、費用感やデザインのプロセスの話はもちろん大切ですが、
長くパートナーとして協働するためには、一緒に呑みにいって楽しい人、気持ちよく付き合える人でないといけないとのお話をいただき、ものづくりの業界における「人」の魅力の重要さを教えて頂くとともに、お二人の人柄と、和やかな関係性にも納得させられました。実際に協働しているメーカーとデザイナーによる両方向からのトークで、「ものの向こう側」を垣間見ることのできるレクチャーとなったのではないでしょうか。


‬+クリエイティブゼミ vol.17 ものづくり編「ものづくりのデザインを見つめなおす。」開催概要はこちら

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グラフィックデザイナーの近藤 聡さん(明後日デザイン制作所)とデザイン・リサーチャーの久慈 達也さん(DESIGN MUSEUM LAB)を講師に迎え、2015/2/25(水)-3/25(水)の期間、毎週水曜日に全5回で開催した「+クリエイティブゼミ vol.14 デザイン編 発想のスタートライン」の報告冊子を2014年度に発行いたしました。

それに伴い、PDFデータをこちらよりご覧いただけるように致しましたので、ご興味のある方はぜひご覧ください。また、冊子現物をご希望される方は、1階事務所までお気軽にお問い合わせください。

2015年9月1日(火)

第7回となる今回は、これまでのリサーチ、グループディスカッションの成果を見せる中間発表を行いました。

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以下、各班の発表内容です。

●A班
神戸医療産業都市を「KOBE LIFE DESIGN CITY」と親しみやすい名称に一新することを提案。
コンテンツの企画としては、医療産業都市に市民が楽しみやメリットを感じられるものが必要なのではないかと考え、市民が楽しんで参加できる、スタンプラリーイベントを企画。その中のプログラムとして、以下の3つを提案した。
1.医療産業都市にあるすごい技術「神業」の紹介。
2.若者や科学技術に興味のある市民に向け、未来の神戸を舞台にしたアニメとコラボ。
3.市民の健康にまつわる特典をつける。
市民が自分事にしやすいタッチポイントを多くつくり、ポーアイへ人を集める。
これを実行することにより、商業施設が増え、医療産業都市で働く方々の満足度も得ることができ、クラスター形成に繋げることができる。

講評|名称の変更は難しいが、愛称としての提案であれば可能なのではないか。アウトプットをスタンプラリーに固執せず、3つの切り口を深掘りした上で、適切なアクションプランを検討してほしい。

●B班
ポートアイランドへのアクセスが不便なのではないかという気づきをもとに、「未来医XPO」と「かえっこバザール」にヒントを得て、医療産業都市を紹介するキャラバン隊を企画。親子をターゲットにし、医療を疑似体験できるプログラムをつくる。子どもが医療を体験し、学ぶことで、未来の医療産業都市の発展にも繋がるのではないかと考えた。災害医療やips細胞など、神戸医療産業都市ならではの特色や魅力を紹介し、医療がさかんであることをアピールする。

講評|企画を誰が実施するのか、運営側のメリットを考える必要がある。

●C班
これまでの現状リサーチにより、医療産業都市の情報発信が、市民向けではなく、企業向けなのではという意見が出た。これをもとに、市民に届ける広報のアイデアを提案した。
1.突撃となりの研究室
中学生リポーターを研究室に派遣し、その様子を医療産業都市ウェブサイトで紹介する。
2.市立ポーアイ小学校 医学部
医療産業都市の空きスペースを利用し、青空学級のようなかたちで医療の体験授業を行う。
3.ラジオ放送
研究者の方にラジオDJをしてもらい、市民の質問に答えてもらう。
4.医療産業都市×アート
施設にアートを取り入れる。
医療産業都市を漫画でわかりやすく紹介する。

講評|制作したものをどのように知ってもらうのか、情報を埋もれずに届ける方法まで考えて欲しい。

●D班
医療産業都市のPRが、市民向けよりも企業向けなのではないかという点に着目。
また、医療やハイテクだけでなく、市民が自分事にしやすい企業が多くあることがリサーチによって見えた。市民がそれぞれの観点から、医療産業都市に興味を持ち「自分事」に落としこめるきっかけづくりを提案。
1.伝わるツールをつくる・伝える
最新医療機器の特徴的なデザインを活かしたヴィジュアル制作、楽しくて見やすいMAPの制作
2.知れる場所をつくる
バンド-神戸青少年科学館内に設置されているリケンKIDSLABをリニューアルし、子どもの集客を図る。
3.神戸市のヘルスケアをリデザイン
健康に関心のある層のイノベーター(マニア)にアプローチし、健康の流行をつくる。市民同士で発信をする。

講評|医療産業都市の内部の人々何を求めていて、どのようにこのプログラムに絡んでいくのか検討してほしい。

●E班
「生命・命=誇り」をテーマに掲げ、病気や怪我をした人だけでなく、健康な市民にも医療産業都市を知ってもらえるようなアイデアを提案。
1.健康な若者を対象に、普段から健康について考えてもらうためのきっかけづくりとしてのブラインドサッカー体験。
2.介護保険負担開始時の40歳、還暦祝60歳を祝い、健康診断とメニューをプレゼントする。
3.新任ママのサポートとしての、子どもの食事メニューの考案イベントの開催。
4.定年退職したシニア男性を対象にした、擬似医療体験プログラムの開催
5.親子で参加できる、施設見学を兼ねたスタンプラリーツアーや、協賛キャンプを開催。

講評|医療産業都市のどこを切り口にするのか、ターゲットをどう絞るのか、企画の方向性を定める必要がある。

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最後に、医療産業都市誘致推進本部のみなさまより、各班の持っているさまざまなアイデアを、実現に向けてさらにブラッシュアップしていって欲しいとのお話がありました。また、医療産業都市の内部の人に、どうしたら企画に共感してもらえるか、関わってもらえるかを考え、提案をして欲しいとのことでした。

副センター長の永田からは、ブランディングには、「エターナルブランディング」と「インターナルブランディング」があり、今回の中間発表は、多くの班が「エターナルブランディング(市民にとっての誇り)」にのみ焦点をあて取り組んでいましたが、今後は、どう医療産業都市の内部の人々を巻き込み、「インターナルブランディング(事者にとっての誇り)」を持ってもらうか、その展開を見せることが重要との話がありました。

次回は、中間発表で頂いた講評を踏まえてのグループディスカッションです。

+クリエイティブゼミ vol.16 まちづくり編 「神戸まちラボ CASE01 医療産業都市」
開催概要はこちら

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2015年10月に開催する「KOBEデザインの日」記念イベント・神戸ビエンナーレ2015連携事業についてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

2015年5月30日(土)

+クリエイティブゼミvol.13 「食」編 「神戸発:自分で食べる“食”の勉強をしよう!」最終回となる第10回は「楽しく食べて健康になりましょう!~糖質制限食のススメ~」を開催しました。北里大学北里研究所病院・糖尿病センター長の山田悟氏をお招きし、糖質制限食についてお話を伺いました。

血糖値測定
お話を伺う前に、普通食と低糖質食を食べて、血糖値がどのように変化するのか、ゼミ生から10名参加してもらい、2組に分かれ、食事を食べる前・食後30分後・食後60分後の3回血糖値を測定しました。測定する機械は手のひらに収まるほど小型なもので、すぐに数値が表示されます。講義を聞きながら、普通食(梅おにぎり2個、野菜ジュース)と低糖質食(低糖質パン2個、チーズ、牛乳)を食べました。どちらもカロリーはほぼ同じです。食べ終わったころに、2回目の血糖値測定を行い、講義を再開し、最後に3回目の血糖値測定を行いました。低糖質パンは今回特別にゼミマスターの米山さんに作っていただきました。
普通食 食事前(5名):平均101mg/DL、食事直後:平均153mg/DL、1時間後:平均145mg/DL
低糖質食 食事前(5名):平均98mg/DL、食事直後:平均106mg/DL、1時間後:平均111mg/DL
※正常な血糖値 食事前:110mg/DL未満、食事後:140mg/DL未満
普通食に比べ、低糖質食を食べたグループの血糖値は、食事前から食後まで大きな変化はなく、急激な上昇は見られませんでした。一方普通食を食べたグループは、食事後すぐに大きく数値が上昇し、その後の減少は緩やかでした。

 
生活習慣
「おいしいものは体に悪く、健康に良いものはおいしくない」と思われているのが現在の常識。低糖質の食事をとると、おいしく食べて健康になることができます。この低糖質食の普及の活動も行っています。
年々医療費が上がっており、年齢が高いほど、費用も高くなっている。中でも生活習慣病に関する医療費の割合が非常に高く、その生活習慣病の中でも、糖尿病、高血圧、脂質異常がほとんどです。この3つの疾患はそれぞれバラバラではなく、兄弟関係にある病気です。糖尿病は世界で約3億8200万人います(2013年)。その内の約1/3は日本を含む西太平洋地域にあたります。一方、アメリカは体の大きな人が多くみられるが、インスリンというホルモンを出す力が強いため、血糖値が上がっても、脂に変えることができます。日本人はインスリンを出すことができないため、極端に太るようなことができず、先に糖尿病になっていきます。東アジアの人は欧米に比べ、糖尿病になりやすいです。糖尿病、高血圧、脂質異常の3つがそろうと、メタボリックシンドロームといいます。それぞれが少しでも異常を起こすことで、普通の人の3倍、心臓病や脳卒中などを引き起こす可能性が高くなるといわれています。年齢別にみると、40歳以上の2人に1人はメタボリックシンドロームまたはその予備軍に当たります。
メタボリックシンドロームの状態では、自覚症状はなく、ちょっとした異常も無視していくと糖尿病になり、糖尿病から腎臓が悪くなったり、目が悪くなったりします。糖尿病にならなくても、心臓病、認知症、脳卒中などになることもあります。世界的に糖尿病やメタボリックシンドロームが増加しており、日本人の死因の1/3に関係しています。生活習慣を見直すことがとても大切です。

糖尿病にならないための対策は何か。食事を減らして、運動をすればいいと言われていた。しかし今まで健康に良いとされてきたことが怪しくなってきている。摂取するカロリーを減らすことが良いとされてきた。ある実験で、①白米200g、②白米200g+タンパク質、③白米200g+タンパク質+脂もの、④白米200g+タンパク質+脂もの+食物繊維、の4つの食べ方で食後の血糖値を測った。4つの食べ方は①から④は順にカロリーが高くなっています。1番血糖値が上がったのは、1つめの白米200gのみの食事です。タンパク質や脂、食物繊維を合わせて摂った方が、血糖値の上昇を抑えることができました。これは昨年の実験です。これまではカロリーを抑えた方が、血糖値が上がりにくいと言われていたが、上昇させるのは、糖質、でんぷんと糖分だけでした。脂やタンパク質を一緒に食べることで、血糖値上昇にブレーキをかけることが分かりました。

 
20世紀の常識では、カロリーを減らすだけでなく、脂も減らした方が良いと言われていたが、21世紀は違います。脂の摂取量が減っている中、糖尿病は増加しているデータがあります。食べる脂は4つに分類されます。動物性の脂(飽和脂肪酸・不飽和脂肪酸)、魚の脂、植物性の脂、オリーブオイル。最初に体に良いことが分かったのは、魚の脂です。魚の脂をたくさん食べているグループは食べないようにしていたグループに比べ、生存率が高いというデータ(2002年)がある。2013年のデータでは、植物性の脂、オリーブオイルを多く摂取したグループは、控えていたグループよりも摂取カロリーは高いにもかかわらず、糖尿病、脳卒中、心臓病が減っていました。このときのオリーブオイルの1日の摂取量は1リットルです。つまり動脈硬化になりたくなければ、脂を控えるのではなく、植物性脂やオリーブオイルをしっかり摂ることも大切です。

健康食
健康食はおいしくなければ意味がありません。肉や魚はどの部位をとってもほとんど糖質を持っていません。低糖質食では、肉、魚は無制限食です。デザートなど砂糖は糖質であるが、現在は低糖質の甘味料もたくさん出ています。パンも普通は100g弱の糖質を含んでいるが、小麦の外皮を使ったふすまパンは25g程度です。糖質制限食というと、我慢している感じがするため、ロカボ(a low-carbo hydrate 低炭水化物)と呼んでいる。近頃は糖質制限食を提供しているお店もどんどん増えており、コンビニなどでも販売されています。1食の糖質40g以下の低糖質メニューは満腹まで食べることができ、痩せられ、締まった体型となり、血糖値が改善し、脂質値が改善し、血圧も改善していく。そして、健康になることで使用する薬などが減り、医療費減にもつながります。
 
 
質疑応答
■糖質制限食は何歳頃から始めたらいいのか?
正確なデータはないが、社会人からではないか。会社に勤務を始めて、運動量が落ちているにもかかわらず、学生時代並みに食べている人が20代から太っていくので、そこからと思われる。20代の生活習慣で、40代頃からメタボリックシンドロームや高血圧などになる可能性があります。また清涼飲料水を大量に飲んで、子どもでも糖尿病になる場合もあります。
■子どもが地域の野球チームに入ったが、スポーツドリンクを飲ませない方がいいのか?
代謝能力的には問題ないと思います。中高生レベルでも運動部に入っているなら大丈夫です。趣味レベルで少し走っている程度の場合はよくありません。人工甘味料や糖質ゼロの商品もあるので、糖質を押さえながら水分と塩分を摂る事が必要です。

一般的にカロリー制限が健康への道だと思われていたため、お話はとても衝撃的な内容でした。実際に自分の血糖値を測り、数値の変化を目にすることで、糖質量の違いに理解できました。糖質をゼロにする生活を送るのは現代社会では難しいと思いますが、少しでも減らすことで病気へのリスクが下がる事が分かり、できることからチャレンジすることが大切だと感じました。

+クリエイティブゼミvol.13 「食」編 「神戸発:自分で食べる“食”の勉強をしよう!」は全10回が無事終了しました。F1種の話から野菜や塩、添加物まで、非常に幅広い角度から食について学ぶことができました。良い悪いではなく、自分で判断するための知識を得ることができたのではないかと思います。学んだことでさらに興味関心が広がったのではないでしょうか。今後もレクチャーや体験を通して、食と向き合い学ぶ機会をつくって行きたいと思います。

+クリエイティブゼミvol.13 「食」編 「神戸発:自分で食べる“食”の勉強をしよう!」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/10640/

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