お知らせ・レポート

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2018年3月24日~4月1日まで開催する、佐藤健「るろうにほん 熊本へ」収録のオリジナル写真展、及び3月24日に開催するトークイベントについてプレスリリースいたします。

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去る3月13日(火)に、「+クリエイティブゼミ vol.27 まちづくり(公園)編 「仮設のピザ窯に続く、まちの公園をみんなの場所にするためのプログラムを考える」」(公園ゼミ)の第3回目が開催されました。

今回は前回に引き続き、チームごとでのグループワークを行いました。前回のグループワークでは、各自が行ったリサーチを報告しあって、アイデアを出しながら、共通点や似通っている問題意識を見つけ出す作業を行いました。今回は次回の発表に向けて、具体的な提案を練り上げていきます。たくさん出てきたアイデアや、その中で共通している問題意識をしぼりこみ、ターゲットが公園に対して求めていること、それに対して公園でできることを考えて、アクションプランを作っていきます。

今回も、グループワークの途中で、各グループの進捗状況を報告してもらいました。各チームが見つけた公園に対するニーズや、公園でのアクションを紹介していきます。

「社会人」
「社会人」チームは前回、ターゲットを「20代」にしぼって、ニーズを取り上げてきました。その中で、仕事以外のことができる時間・空間という点から、何ができれば良いかを考えてきました。ゆっくり昼寝ができたり、運動ができたり、癒やされたりというところに着目して、公園中に家にいるような時間をすごせる施設を設けて、そこを活用してもらうようなことがことができないかを模索しています。狭い空間で暮らしている若い人に対して、広々としたリビングを提供するということを、公園でどんな形で具体化できるか、仕組みに落とし込めるかという点が、次回の提案に向けての課題です。

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「高齢者」
「高齢者」チームは、自治体から公園への働きかけが少ないこと、「高齢者男性」が公園を使っていないという点から、提案を考えてます。料理を通じて、高齢者男性隠れたスキルを引き出したり、それを楽しむことが災害時の炊き出しに活かされたりする仕組みを作れないか、あるいは、公園で将棋を楽しむ人がいるように、それを子どもにも広げたり、そこから交流が生まれたりする仕組みを作ることができないか、提案を練っています。

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「ファミリー」
アイデアがたくさん出ているという「ファミリー」チーム。たくさんのアイデアが出る中で共通している問題が、街区公園が地域や居住地に近いために、どうしても公園で何かするというところまで至らないのでは、ということです。そこで、公園の遊び方を集積したカタログや、それを気軽に見ることができるサイトを設けて、公園を活用しやすくするアイデアを提示するという案を検討しています。さらに、サイトだけでなく、身近な公園が、新しい遊び方を実現したり、そうした遊び方が集まったりするようなサイクルを生み出せないか、考えています。

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「高校・大学生」
「高校・大学生」チームは、前回のグループワークから「高校生」をターゲットにしぼって提案を考えています。今回のグループワークでは、個人に働きかけるよりも、学校を通じて、何かができないかと模索しています。そうした時に、高校生が公園に足を運ぶような内容はないかと考えて、オシャレさからアプローチすることと、職業体験をすることからアプローチすることと、2つの観点から色々なアイデアが出ています。

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どのチームも、ターゲットとする利用者が何を求めているのか、それを公園とどうやったら合致できるか、真剣に議論を重ねて、アクションを作ろうとする光景が印象的でした。

次回はゼミの最終回です。各チームごとのプレゼンテーションを行い、さらにチームの枠をこえて、提案を磨いていく作業を行う予定です。どのチームも、それぞれのスタイルで、どうやったら公園を面白くできるか、議論が白熱してきています。はたして、どんな熱い提案が飛び出るのでしょうか。


「+クリエイティブゼミ vol.27 まちづくり(公園)編 「仮設のピザ窯に続く、まちの公園をみんなの場所にするためのプログラムを考える」」

これまでの公園ゼミ
+クリエイティブゼミvol.12 まちづくり編 これからの公園のあり方について考える。
+クリエイティブゼミ vol.12 まちづくり編 特別版 KIITO×Collective Dialogue「これからの公園のプロトタイプを試行する」公開セッション
+クリエイティブゼミvol.18 まちづくり編 これからの公園のあり方について考える part.2「公園×健康」
+クリエイティブゼミ vol.23 まちづくり編 公園と地域をつなぐ仕組みを考える。

3月6日(火)

去る3月6日(火)に、「+クリエイティブゼミ vol.27 まちづくり(公園)編 「仮設のピザ窯に続く、まちの公園をみんなの場所にするためのプログラムを考える」」(公園ゼミ)の第2回目が開催されました。第1回目では自己紹介とレクチャー、グループ分けが行われ、今回は公園の利用者層に応じて、「高校・大学生」、「社会人」、「ファミリー」、「高齢者」という4つのグループが成立しました。前回からの2週間の期間で、それぞれのグループが、テーマに応じたリサーチを行ってきました。この2週間のうちに、リサーチ状況を確認するため、自主的にメンバーどうしが集まったグループもあったようです。

第2回目では、チームごとでグループワークを行います。グループワークでは、リサーチの内容や、リサーチして見つけたことや気づいたことを出し合い、たくさんのアイデアの中の共通点を見つけ出し、チームとしての課題を設定することを目指します。最初の1時間は、お互いのリサーチの結果をどんどん出し合う場面が続きます。机の上には様々なキーワードが書かれた色とりどりの付箋がならんでいきます。

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たくさんのキーワードが出て、どのグループも共通点を見つけ出そうかというところで、今回は一旦、各チームのグループワークの状況を発表してもらうことになりました。以下、順番に各チームのリサーチ状況を紹介していきます。


「高校・大学生」
「高校・大学生」チームは、最初は大まかに、中・高・大学生を対象にしていたのですが、この中で、どの層が一番公園を利用していないかと考えて、高校生が一番公園に利用していないという想定で、今回のグループワークを進めることになりました。

このチームが投げかけた疑問は、「公園に行っていないとしたら、高校生にとって何がトレンドだったり、ハマっていたりするのか」。その疑問に対して、チーム内では、メインの情報源や遊びのツールはSNSが大部分なのではないか、その中で、バイトのことで盛り上がったり、ドラマやマンガといったメディアを楽しんでいるのではないか、という意見がでたとのことでした。

意見を出し合う中で、このチームが見出したポイントが、「公園は高校生にとって、むしろ非日常的なものなのではないか」ということでした。それにな対して、行くことじたいが特別に感じるようなことはないか、SNSで色々な話を交わしているとしたら、実際に何かを公園でしてもらえるようにするにはどうすればよいか、という観点で議論が進んでいるようです。

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「ファミリー」
「ファミリー」チームは、この日のグループワークでも、たくさんのアイデアが出て、議論も盛り上がっていました。一方で、たくさん出るのはいいが、1つのアイデアにこだわりすぎないようにと意識したとのことでした。「やりたい」にとらわれず、アイデアの形が変わったり、他とつながったりすることを重視した結果、「音楽」、「スポーツ」、「食べる」といったキーワードが新たに出てきたそうです。

次に、「ファミリー」という観点から公園を考えたときの「水の人」は誰かなのかと問いを立てて、「保護者」や「親」チームのターゲットとして想定することになりました。「保護者」が公園にやってくる状況を考えてみると、仕事帰りであったり、時々ふらっと寄ったりと、ヘビーユーザーとは異なる利用をしていることが多いようです。そうしたヘビーユーザーではない人が少しずつ周りを巻き込みながら公園に近づけるようすること、何かをみんなで作る機会を設けたり、一緒に遊んだりする機会を設けたり、そういった方向で提案を組み立て始めているとのことでした。

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「高齢者」
「高齢者」チームは、高齢者の多くが健康に意識が高いというところに着目しているそうです。一方で、高齢者が公園に行く動機を考ると、ちょっと散歩のために家から出て立ち寄ったり、ゆっくりするなど、何かをするところとは思われていないのでは、ということを問題として感じているとのことでした。

そこで、簡単にできる体を動かす機会を提供するということを考えているそうで、ヨガや太極拳、あるいは、難しくなく、誰でも最初の差がなく始められるニュースポーツなどが、内容としてあがっていました。

実現する手段としては、街区公園に関わっている自治会にアプローチして、共同で何かを催すという方法を検討しているそうで、できることをまとめたカタログを作成して、それをもとに自治会に提案をする、という意見も出ていました。カタログに盛り込む案として「究極の炊き出し」や「子どもと高齢者の将棋」などが、具体的に話し合われたようです。

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「社会人」

「社会人」チームはリサーチを始めるにあたって、「社会人」の範囲があまりに広すぎることに最初は困ったそうです。「社会人」は働いている人全てを包含しているような言葉です。そこで、まず対象を一気にしぼることからグループワークがスタートしました。メンバーのうちの1名が20代だったことから、「社会人」チームは20代の男女をターゲットにしたそうです。

ご本人にとっては、自分自身が公園に行っていない、忙しいしなかなか行けない。機会は日曜の休みくらいだけど、何かするという感じではないし、では自分でも行ける、行きたくなるにはどうしたらいいか、というふうに、実際の経験から、実態と問題意識を見つけ出していったとのことです。

20代の社会人が求めていることを考えたときに、キャリアアップや自身の成長できる機会がほしい、一方で、忙しいときの憩いの場がほしい、また、夜遅いので、遅くに行っても不審者がられない公園があれば、という意見が出たそうです。

また、朝が食べられない人に向けた「朝食会」や、昼、車の中で休んでいる人が多いので、そうした人たちが休める「ドライブスルー公園」など、具体的な企画も出てきているとのことでした。

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報告の後も、盛んに議論が行われていました。上記のように、チーム内で出された意見を通じて、各チームが自分たちの課題や企画のきっかけをつかみつつあるようです。

次回、第3回もグループワークの時間となります。それぞれのチームの課題に対して、実際に何ができるかを検討していくことになります。どんな提案が出てくるか、次回のゼミも面白くなりそうです。


「+クリエイティブゼミ vol.27 まちづくり(公園)編 「仮設のピザ窯に続く、まちの公園をみんなの場所にするためのプログラムを考える」」

これまでの公園ゼミ
+クリエイティブゼミvol.12 まちづくり編 これからの公園のあり方について考える。
+クリエイティブゼミ vol.12 まちづくり編 特別版 KIITO×Collective Dialogue「これからの公園のプロトタイプを試行する」公開セッション
+クリエイティブゼミvol.18 まちづくり編 これからの公園のあり方について考える part.2「公園×健康」
+クリエイティブゼミ vol.23 まちづくり編 公園と地域をつなぐ仕組みを考える。

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2018年3月24日に開催する「オープンKIITO 2018」での開催プログラムについてプレスリリースいたします。

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2018年2月17日(土)、18日(日)

セルフ・ビルド・ワークショップ 「あそび」のための「大きな家具/小さな建築」第3回を開催しました。


第3回目のゲスト講師は、過去のセルフ・ビルド・ワークショップでも講師を務めていただいたことがある、NO ARCHITECTSの西山広志さんです。

冒頭のミニレクチャーは、「あそび」をベースに組み立ててくれたとのこと。
具体的な事例紹介の前に、「手を加える前の何にもない状態を想像して聞いてほしい。空間に対して手の加えた範囲は、少しだけのものも、大胆なものもある。大きな空間に対してほんの小さなものだったとしても、もともとは何にもなかった状態の空間に対して、全体を想定しながらものを作れば、全体を作ったことになる。そういう考え方で今日は見てもらえたら。」とのコメントがありました。


最初は、「久々にデータを掘り返した」という、2年間くらいかけて、大学院の修了制作で行ったツリーハウスプロジェクトの紹介です。
西山さんの母校・神戸芸術工科大学は、もともと山で、切り開いてニュータウンにしたエリアにあり、キャンパス内にも、設計の時点で計画され、一部残されているもともとの森がある。その残存林が好きで、山を研究するところからスタート。山の中の木の種類を調べ、どの木にツリーハウスを作るかを決め、次に木の上の空間、周辺の植生環境をリサーチ。山の入口を定めて、看板を立てて、活動をあげたブログのリンクを書き、腐った木を掃除して、ツリーハウスまでの道を整備する、周りの環境を整えて、行きやすくする。ダンボールでモックアップの床を作り、モックアップを載せては外して工房に持って帰ってを繰り返し。ずっと載せておくと、木はそれに反発して上に幹を伸ばそうとするので、かなり木に負荷をかけるということが制作の過程でわかり、そこに設置するというよりは毎日持っていくものにしたとのこと。屋根をかけて完成。山自体の環境も整って、木の上の空間を体感できる。小さい計画だけど、山全体を変えていることになっている。


次は現在に飛び、空き家が増えてきていた大阪市此花区梅香四貫島で事務所・自宅を構えて、少しずつ改修しながらまち全体のライフスタイルをつくるような活動をしているお話に。その地域の地主さんの思いから始まった「此花アーツファーム構想」からできたつながりから事務所をそこに移すことになり、此花のギャラリー、カフェ、シェアハウスなどの改修を手掛けている。ほとんどはまるまる改修ではなく、一部だけ。「モトタバコヤ」は、角地に立っている物件の、手前の狭い一部屋+看板だけを改修。手を入れた範囲は一部だが、角地だからまちを背負っているようで、地域全体の見え方も変わる。これらは職人さんに発注して終わり、ではなくてみんなで作ることに意味がある。どういう仕組みを作ればみんなで作れるかを考えながら設計する。お店自体にも極力たくさんの人が関われるようにしているとのこと。
今では自宅も此花に移しているし、空地活用のプロジェクトなどもしている。1個1個は小さい手の施しだが、小さなエリアの中に増やしていきながら、まち全体の暮らし方を提案していくような活動。まち自体も全部つくるのはすごい大変だけど、小さい点を打つだけでもまちはすごく変わる。
今回のワークショップではそれを体感できるものとして設計してくれたとのこと。

そのほか、展示や、イベントの会場構成、美術館でのワークショップ、KIITO内の什器制作など、多岐にわたる事例を紹介いただき、最後に「今日、頭に置いておいてほしいこと」としてのまとめです。
・みんなのものをみんなで作る仕組みを考える:みんなで使うものは極力みんなで作る仕組みを作ったほうがみんなで使いやすい。面倒くさいことでもあるが、そのほうが結果長く使われることが多いので、計画段階からそういう仕組みを考えたほうがよい。
・もともとあるものを最大限肯定して利用する:元々ある状況を否定するような提案は、もともと使っていた人のそこに流れてきた時間みたいなものを全部否定してしまうことになる。できるだけ良さを肯定的にとらえて利用することが大事。
・小さなものを考える時も、大きな視点で考える:人の目線は通常のスケール感覚で考えることができるが、さらに猫の目線~下から見上げることに近いが、どんどん走りまわって、上に乗ってみるとか、ふだんの使い方ではないこと~、を意識する、さらに、鳥の目線で上から俯瞰で見ること。3つくらいの視点で考えて設計すれば、いろんな人にとって使いやすかったり愛してもらえるものになる。

続いて、課題の発表です。今回作るものは「空間を仕切る装置」、簡単に言うと屏風。設置予定場所にすでにある楕円のテーブルに刃向かわず、ならったかたちで、と西山さんが考えた基本の設計案をもとに、楕円の大きさ、組み合わせ、配色、金具をつける位置などを参加者が考えていきます。


設置予定場所の現場チェックをして、西山さん作成の図面を見つつ、人・猫・鳥の目線/なかった状態、ある状態/置かれる場所、使われる場面を想像して、デザインを考えます。他にも、決められた板の枚数の範囲内で作る/色は指定の3色を全部使い、それぞれの色が占めるバランスも決められた範囲内で考える/丁番は金銀2種類を決められた数の中で配置する、などいろいろなルールが設定されており、参加者の頭を悩ませます。


随時、アドバイスを西山さんやコーディネーターの川勝真一(RAD)さんから受けつつ、なんとか組み合わせや配色をチームごとに決定します。アドバイスは、設置予定場所は主に仕事の打合せで使われる場所なので、ポップになりすぎないようにとか、もともとが比較的無機質な空間なので、そこに調和するように、といった、個性を爆発させる方向よりは、調和と個性の両立を目指していくような考え方であるのが「建築家ならでは」のように感じました。


デザインや材料の取り方が決まったら、下書きをした上で木材をおおまかに丸ノコでカットし、その後ジグソーで丸くする部分をカット。カットした小口にやすり掛けして滑らかに。やすりは4回!丁寧にかけます。滑らかにしたら塗装。木地の色を残す部分は、ワックスを塗布。小口の塗装は刷毛、面の塗装はローラー、ワックスはふきんで拭き取るように。
塗料が十分乾燥するまで待って、その後はそれぞれを金具でつなぐ作業です。使う金具は丁番、合釘、かすがい。どこに何本必要かという構造的な検討と、見た目の検討の両方が必要です。


丁番を付けてみたら、表裏が逆だった!といったんはずして付け直す場面もありましたが、時間内で、統一性を感じつつも、3チームそれぞれ個性があるものができあがりました。


板材の背が高いところと低いところがあることで、仕切った向こうが見え隠れするようになり、向こうで人の姿がちらりと見えるのもかわいらしいし、仕切った向こう側でお茶やミーティングをする人にとっても、囲って閉塞感が出る感じもなく、見えすぎて気が散ってしまうということもなく、良いバランスを保ちつつ空間を分けてくれる機能を持った装置になっているようです。

設置予定の4Fプロジェクトスペース4Cに3つとも設置して、最後に全参加者から、ひとこと感想を言ってもらいました。「安い材料なのにこれだけ空間が変わるんだと勉強になった」「課題の作り方がすごい。制約が大きくて、ざっくりしてると思ったけど、なんとなく統制がとれたものできあがるのがすごい」「工具はある程度知っていたが、丁番、釘といった細かい道具のセレクトが、手に入れやすそうだけど知らなかったもので、勉強になった」などといったコメントが聞かれました。
西山さんからも「今回の参加者は意気込みが強くて、丁寧な作りで完成度が高いものができている、想像以上に良いものが生まれている。みなさんの成果です!」と太鼓判をいただきました。

今回で全3回の「あそび」をキーワードにしたセルフ・ビルド・ワークショップはいったん終了です。3つの成果物はKIITOの4階に設置しています。お出かけの際はぜひご覧ください!


セルフ・ビルド・ワークショップ 「あそび」のための「大きな家具/小さな建築」
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2月13日(火)

去る2月13日(火)より、「+クリエイティブゼミ vol.27 まちづくり(公園)編 「仮設のピザ窯に続く、まちの公園をみんなの場所にするためのプログラムを考える」」(公園ゼミ)が始まりました。「公園ゼミ」は2014年度から毎年開講されており、今年度で4年目を迎えます。

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公園で何も起こらない、利用されないのはどうしてなのか、何が必要なのか、という問いかけから「公園ゼミ」は始まりました。どういう公園が必要かという問題意識のもと、公園のあり方を考えた1年目。公園を通じて高齢化社会にどう対応するかを模索した2年目。3年目は、それまで出されてきた多くのアイデアが実際に公園で継続して実施されるにはどうすればよいかについて考え、提案を行いました。

4年目の「公園ゼミ」では、特定の公園を対象とせず、住宅地の中の「街区公園」が近隣住民に積極的に利用され、交流の場となるようなプログラムを考えていきます。

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今回は、受講者は宿題として、自身の公園の思い出、公園での印象的な光景、好きな公園について、画像を1枚準備しています。ゼミの開講にあたって、まず、この画像を題材にして、受講者に自己紹介をしていただきました。立地や規模、時間帯、利用者層など、受講者それぞれの視点から、公園の光景や思い出が取り上げられます。近隣にある公園やトレッキングの先にある眺望の良い公園、子どもたちの遊び場になっている公園、公園それぞれで異なる遊具や設備、催しで賑わっている様子など、公園ついてアイデアを出していく手がかりが見えてきます。

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自己紹介のあと、ゼミの開講にあたってのレクチャーが行われした。これまで高齢化やまちづく、防災など、さまざまなテーマで「+クリエイティブゼミ」が開講されてきました。その趣旨や、これまでのリサーチや提案の事例がゼミの最初に紹介されます。ゼミでは一時的な盛り上がりや集客ではなく、地域で有意義な活動が継続していく土壌を作り上げる「豊穣化」を目指すこと、「土」、「水」、「風」という言葉が、そのためのキーワードとして紹介されます。今回、ゼミの受講生は公園に良い「種(アイデア)」をもたらす「風」になることを目指します。

リサーチの例としては、講座名にもあがっているピザ窯の事例が取り上げられました。良い提案を出すためには、アンテナを広げてたくさんのヒントを収集すること、グループのメンバーどうしでアイデアを出し合い、公園に求められていることと照らし合わせながら、具体的な提案を練っていく過程が重要になります。それぞれのグループに別れたあとも、講師からリサーチの重要性が強調される場面が見られました。

レクチャーのあとはグループ分けを行います。今回は、幼児、小学生、高校生、社会人、ファミリーなど様々な利用者層に応じたグループ案が提示されました。受講者は関心のあるところに参加を表明して、グループが成立していきます。今回は次の4つのグループが成立しました。


・「高校・大学生」
・「社会人」
・「ファミリー」
・「高齢者」



それぞれのグループは次回のゼミに向けて、リサーチとアイデアを出して行くことになります。次回、どんな面白いリサーチやアイデアが現れるのでしょうか。

今回の公園ゼミは、実際の公園の現場で、トライアルを行うことも目指しています。どんな面白いアイデアがみなさんの前に披露されるか、楽しみですね。


「+クリエイティブゼミ vol.27 まちづくり(公園)編 「仮設のピザ窯に続く、まちの公園をみんなの場所にするためのプログラムを考える」」

これまでの公園ゼミ
+クリエイティブゼミvol.12 まちづくり編 これからの公園のあり方について考える。
+クリエイティブゼミ vol.12 まちづくり編 特別版 KIITO×Collective Dialogue「これからの公園のプロトタイプを試行する」公開セッション
+クリエイティブゼミvol.18 まちづくり編 これからの公園のあり方について考える part.2「公園×健康」
+クリエイティブゼミ vol.23 まちづくり編 公園と地域をつなぐ仕組みを考える。

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2018年3月31日(土)に開催するものづくりワークショップ「NaLgreen佐々木さんと、テーブルをつくる。」についてプレスリリースいたします。

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デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2018年3月21日(水・祝)に開催する、ものづくりワークショップ「めがね舎ストライク比嘉さんと、めがねをつくる。」についてプレスリリースいたします。

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デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2018年3月17日(土)に開催する、セルフ・ビルド・ワークショップ おさらい編「端材を使ってなんでも作ろう」についてプレスリリースいたします。

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2018年1月20日(土)、21日(日)

セルフ・ビルド・ワークショップ 「あそび」のための「大きな家具/小さな建築」第2回を開催しました。


第2回目のゲスト講師は、浜松を拠点に活動する「+tic」(プラスチック)の鈴木知悠さんと鈴木陽一郎さんです。
第1回目と同じく、+ticによるミニレクチャーからスタート。自己紹介から、浜松でどのように暮らし、働いているか(暮らしと働きを連動させているか)、設計についてどのように取り組んでいるか、また、今回のテーマに則して、「建築として捉える家具」について、スライドを交えて分かりやすく説明していただきました。

2人は2013年に静岡文化芸術大学デザイン学部空間造形学科を卒業し、そのまま独立。建築設計的な考え方をベースに、まちづくり、家具、アートプロジェクトなどさまざまなことを手がけながら活動しています。
建築を学びながらも、隣では家具、写真、映画、都市計画を学んでいる人がいるような、居住にまつわることを共通点にしつつもさまざまなスケールで制作を行う大学に身を置いたことが、+ticの考え方の一つの柱になっているようです。他方で、コーディネーターの川勝真一さんとの出会いとなった「リサーチストア浜松」への現地リサーチャーとしての参加など、地域で実践的な学びを得たことも大きかったとのこと。本人いわく、「大学と地域を父母(あるいは先生)とした建築設計ユニット」。


現在は、400メートル四方くらいにシェアハウス、オフィス、ゲストハウスなど、5つくらい拠点を持ち、すごく小さい範囲で、多拠点で活動しています。
大学卒業後、「自分たちの身を置く場所を作るため」からはじまって、やがて人から相談を受けたり、自分たちで調べて交渉したり。施工後も自分で借りたり、利用したり、仕事の受け方も、施工とウェブ制作を物々交換(スキル交換?)にしたりして、関係が続き、それでだんだんと多拠点化しているようです。
施工の仕事を受けるだけでなく、自主的な動きも展開しています。「まちの使い方ラボ」では、空いているけれど賃貸情報に出ない物件の事情を聞き取りして、改装をする代わりに安く借りる。完成後も自分たちで占有するのではなく、イベントを開催できるようにするなど、自分たち「が」ではなく「も」使える場所-「住むこと+α」の場所として少し開く仕組みを埋め込む。複数の共有空間があるほうが、自分が身を置く空間によって集まる人も違うし、まちにとってオープンな場所が増え、まちなかで暮らしながら働くことになっている、とのこと。

施工の仕事は、スケールに応じた考え方の違いから説明していただきました。50~100平米は、基本的には職人に依頼し、部分的に参加する。30~50平米は、基本的には自分たちで作り、作り方を工夫して、まわりの人やクライアントを制作のプロセスに巻き込む。10~30平米は、時間をかけて特殊解を考えて取り組む。どのスケールでも、作ることの横断、まわりの人々を巻き込む方法について考えられ、実践されています。
物件だけではなく、家具も手がけています。家具職人と渡り合おうとするのではなく、どうやって、僕たちが建築を学んできたことを活かして家具とするか、を念頭にしていてるとのこと。「家具を建築プロジェクトとして捉えると、、」という考え方が印象的でした。そうすると、敷地、素材、まわりの状況とどういう関係を新しく作っていくか、という意識に向かうようです。


ミニレクチャーに続いては、今回の課題の説明です。
今回は、建築家・ル・コルビジェが提唱した、最もシンプルな住居の構造=ドミノシステムを参照しつつ、スラブ=KIITO内に残る端材、柱=長ネジを素材に、家具/建築を作っていきます。

設置場所のスペースのうち窓がある一面を対象地に設定。面を均等に3分割して、1チーム1区画を担当。設計にあたり、+ticが設定した条件は3つ。窓の開け閉めを妨げないこと。場所に対する説明を何かしらできるようにすること/プレゼンできる言葉を持つこと。隣接するチームと最終的に接合できるデザインにすること。また、区画の中には、窓の位置や、もともとの設備でパイプや配線が通っているところがあったり、区画ごとに異なる環境もチェックしたうえで設計する必要があります。
+ticから伝えられた、考えるためのヒントは、「空間のガイドラインみたいなものを意識すること。今回の設計敷地を注視してみると、窓の間隔、カーペットの模様、置いてある家具など、敷地状況が実はある。それらに対してどのような反応ができるのかを考えること」。


チームに分かれたら、まず担当する区画を計測。設計作業は、絵に描いて/使える端材を見ながら/現場で話し合いながら、、、とチームごとにさまざまな方法で行っていました。
端材+長ネジといっても、どうやったら作れるのか、どうやって考えていけばいいのか?一般的にイメージする「DIY」より少々複雑な課題に、しばらく「?」となっているようすの参加者も複数いるように見えましたが、+ticやコーディネーターの川勝真一(RAD)さんのアドバイスのもと、設計、構造の検討、材料の切り出しへと行程を進めていくうちに、そんな表情も見られなくなりました。

1日目はほぼ設計作業で終了。2日目にエンジンをかけて急ピッチで作業をしていきました。講師たちもしっかり各チームに入ってアドバイスと作業の手伝いに入りました。


長ネジは、金属用の高速切断機で使いたい長さに切ります。高速切断機は火花が散るので扱いにはくれぐれも注意が必要。使ったことがある参加者は少なかったですが、何本も切っていくうちにかなり慣れたようでした。
材料の切り出し、長ネジ用の穴あけが終わり、組み立て作業で待っていたのは、延々とボルトとナットを締める作業!長ネジには、板材の順番を間違えることなく通していかないといけません。間違えると間違えた場所まで板もナットも一度外す必要があります。


時間がオーバーしましたが、なんとか3チームとも完成。スペースの一面をカバーする大きな家具/建築ができあがり、達成感はひとしおです。


Aチームは布を使ったり、スペースの角にパイプがあって角を避けないといけない逆境を活かして、人が入れるスペースを作ってみたり、遊び心のあるデザインでした。
Bチームは、スライドさせることができる面をつくったり、端材の中でも変わったかたちをした引き出しを使ったり、アクロバティックな試みが目立ちました。
Cチームは、同じ素材やかたちの板材を連続で使う中にひとつ違う色・かたちの板材を入れてみたり、バランス感覚が良いデザインが特徴的でした。

今年度のセルフ・ビルド・ワークショップのタイトルには「大きな家具/小さな建築」とありますが、今回は絶妙に、建築であり家具でもある、中間領域にあるものを作っていたのでは?と感じられました。次回も楽しみです。


セルフ・ビルド・ワークショップ 「あそび」のための「大きな家具/小さな建築」
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