お知らせ・レポート

デザイン・クリエイティブセンター神戸が、2017年3月に開催するイベントについてプレスリリースいたします。

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2017年2月12日(日)

東京の「アーツ千代田3331」で開催した「LIFE IS CREATIVE展」の最終日、神戸で活躍中のパンじぃが会場内で手作りパンのふるまいを行いました。展覧会に来場された方に、バレンタインを意識した、ほろ苦いチョコレートを練り込んだハート形のグリッシーニ、パンじぃの定番となった2種類のチーズの入ったプティフロマージュの2つのパンをドリンクとセットで提供しました。


2015年の神戸で開催した、「LIFE IS CREATIVE展」で結成された初代パンじぃ6名は、前日から東京入りし、パンの仕込みを行いました。この日のために、前回もご指導いただいた、神戸・北野にある人気ベーカリー「サ・マーシュ」の西川功晃シェフに新メニュー(じゃがいもパンのグリッシーニ)のつくり方を教えていただき、自主練習を行ったのち、この日を迎えました。


前日にはじゃがいもを蒸し、チョコレートのペーストづくり、材料の計量を行いました。当日は4回に分けて約80セットのパンを焼きました。各自の特訓の成果もあり、作業もとてもスムーズに進めることができました。
オープン直後からお客さんがたくさん来られ、みんなパンのおいしさに驚かれていました。
「このパンはどうやって作ったんですか?」「パンづくりはいつ頃からはじめたのですか?」「パンじぃになった理由は?」など、お客さんたちは興味深々、たくさんの交流が生まれました。


神戸から離れた会場で、初めてパンをつくる機会となり、パンじぃたちはさらに自信をつけたようです。次回は3月4日にKIITOで開催する「オープンKIITO」で再びパンを焼きます。今後ともパンじぃの活躍をお楽しみに。

ライフ イズ クリエイティブ カフェ ~神戸パンじぃ、東京へ行く~|開催概要
男・本気のパン教室(2015年)|開催概要

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デザイン・クリエイティブセンター神戸が、2017年3月に開催するイベントについてプレスリリースいたします。

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デザイン・クリエイティブセンター神戸が、2017年3月に開催するイベントについてプレスリリースいたします。

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デザイン・クリエイティブセンター神戸と神戸市が、2017年2月から開催する展覧会についてプレスリリースいたします。

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「神戸スタディーズ」の第5回目を開催しました。
今回は、2017年に神戸港開港150周年を迎えることにちなみ、「港」を、さらに、センターが活用する旧神戸生糸検査所の建物が、近代日本の生糸輸出業において重要な役割を果たしていたことから、「生糸」「絹」をキーワードとして、異なる知見を持つ3人の講師をお招きし、多角的な視点からお話を伺うことにしました。


2017年1月12日(木)
第1回「油彩画が物語る神戸港の歴史」


第1回は、元・神戸市立博物館の中村善則さんをお招きしました。在職中に神戸市立博物館に寄贈された1枚の油彩画と、制作にかかわった生糸輸出商や生糸貿易について調査をされたお話を伺いました。

中村さんは、もともと考古学が専門で、神戸市立博物館の準備室時代から、同館が所蔵する国宝の銅鐸の担当として入られたそうですが、この《神戸港眺望》が忠実かつ正確に往時の神戸港の様子を描き留めていたことに興味を持たれ、寄贈元のことや、神戸の生糸輸出の歴史などを調査することに。

絵画に描かれた神戸~台湾・基隆を結ぶ貨客船について、絵画の寄贈元である神戸生糸取引所に寄贈したと伝えられる会社・旭シルクの創業者で、神戸の生糸輸出業の立役者である小田萬蔵氏について、絵画の描かれた風景の範囲から、どの建物の何階から描かれたものかも見当をつけ、そのビルの5階には、旭シルクの事務所があった場所であったこと、66万人の入場者があったと記録されている、水上警察署や湊川公園を会場とした「日本絹業博覧会」について、調査した流れも含めて、スライドを交えて生き生きと語ってくださり、港易で活気づく神戸の姿が浮かび上がってきました。

ひとつのモノを起点に、さまざまな証拠や資料を集めて、モノの来歴やその時代の背景を読み解き明らかにしていく、まさに学芸員ならではの調査手法によるお話は、たいへん興味深いものでした。



2017年1月21日(土)
第2回「神戸 絹の道」



第2回は、神戸ファッション美術館の「神戸 絹の道」展の見学と合わせて、同展の共同企画者である眞田岳彦さんのお話を伺いました。
今回の神戸スタディーズは、「生糸」「絹」というテーマにお互い共鳴した神戸ファッション美術館と眞田さんとの企画連携を行いました。第2回目の開催日は「神戸 絹の道」展開催初日。神戸ファッション美術館でも同展のオープニングイベントとして位置付けていただき、共催で開催しました。

当日の開催内容は、多岐にわたる充実したものとなりました。眞田さんのこれまでの活動紹介からはじまり、「神戸 絹の道」展開催にあたって行った調査を、展示を巡りながら、同展の担当で、眞田さんとともに調査に携わった神戸ファッション美術館学芸員の次六尚子さんとともに解説していただきました。展示では、取材時の人々との交流や、見えてきた衣服文化、養蚕から摘み糸、織物、輸出まで、絹がたどる道が、とても丁寧に紹介されていますが、解説付きで分かりやすく見ることができました。
また、展示に資料提供された、養父の地域おこし協力隊の中島明日香さんからは養蚕の過程の解説や、第1回目の講師・中村善則さんからも資料収集にまつわるエピソードもお聞きできました。
後半の、モデレーターを務めたセンター長・芹沢高志との対話では、地域とアートの関係など、眞田さんの制作活動にもつながる大きなテーマでの話がなされました。


また、中盤では、KAVC x CAP x KIITO x F美の連携企画「Marching KOBE」のプレイベントでもある本企画を盛り上げようと、KAVC、KIITOのスタッフが出張し、参加者に養父の桑茶と桑ジャムのふるまいを行いました。おいしいドリンクとともに4館のイベント情報をお届けし、地域の施設をより楽しんでいただけるような機会を提供しました。



2017年1月26日(木)
第3回「神戸横浜 絹『もの』がたり」



第3回は、視点を広げて、横浜との比較、また、生糸だけでなく絹製品についてのお話を、横浜市が所蔵する輸出用スカーフ約12万点の調査研究に携わる山﨑稔惠さんからうかがいました。

元をたどると明治以前に輸出が始まっていたという日本のスカーフ「手巾(てはば、しゅきん)」。日本初の洋装絹織物ブランドを手掛けた横浜の貿易商・椎野正兵衛による、質の高い美しいハンカチーフから、絹手巾輸出好況となるにつれて市場は安く大量に製造する方向に走り、需要が衰退していくまでの流れを豊富な資料を交えて俯瞰していきました。また、当日は、S.SHOBEY SILK STOREの復刻版のスカーフと、粗製濫造時代の外国人受けの良さを狙ってデザインされたスカーフを持参いただき、その大きな違いに直接触れることができました。
多くの人が知るところですが、横浜が関東大震災により打撃を受けた直後に、絹物の輸出業も拠点を神戸に移し、神戸市立生糸検査所(KIITOの旧館にあたる建物)も大忙しであったようです。新聞資料などから見て取れる、神戸と横浜のせめぎあいの様子も紹介いただきました。


「港」「生糸」「絹」、いずれも大きなテーマで、簡単にとらえきれるものではないことを実感しつつ、各回それぞれの視点から、その深さの一端を知ることができました。引き続きさまざまな切り口から、それぞれのテーマについて掘り下げていきたいと思います。なお、本企画の内容をまとめた冊子を制作予定です。春には完成予定ですので、ぜひご覧ください。



神戸スタディーズ#5「神戸港からの眺め」
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2017年2月3日(金)

「LIFE IS CREATIVE展 ものをつくる人生に、リタイアなんてない。」のオープニングトーク&パーティを、展覧会初日の2月3日にアーツ千代田 3331 1階ギャラリーで開催しました。

オープニングトークは、ゲストに本展の展示にもご協力いただいた博報堂 新しい大人文化研究所 統括プロデューサーの阪本節郎さんにお越しいただき、KIITO副センター長の永田がモデレーターを務める形で行いました。

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はじめに、永田より、KIITOが神戸でどのような活動を行っているかの紹介と、今回の展覧会のコンセプトなどを2015年に神戸で開催した「LIFE IS CREATIVE展 高齢化社会における、人生のつくり方」の際の話とあわせて説明しました。

その後、阪本さまより、現在の日本やその他の先進国が直面している「高齢化」「超高齢化」という社会的な課題に対して、各国がどのような状況にあるのか、またどのような施策を行っているのかについて、ご説明いただきました。

その後、私たちが考える「これまでの高齢者」の認識。たとえば、60歳はもうおじいさん、おばあさんというイメージや、定年後は盆栽をしているというイメージなど。これらの認識が、実は「いまの高齢者」の実態と大きく異なっており、「余生をおくる」ではなく、まだまだ現役で働いたり、地域で活躍したりしている、「人生の花をさらに開かせる」若々しい60代がたくさんいる、ということを「新しい大人文化」というキーワードを交えながら紹介いただきました。

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そして「新しい大人文化」を醸成していくためには、高齢者を高齢者世代として区切ってしまうのではなく、本展の「食」エリアに展示している「ふれあいオープン喫茶」の事例にも触れながら、多世代の交流「クロスジェネレーション」によって起こる動きがとても重要である、と説明いただきました。

*ふれあいオープン喫茶/全国各地で開催されている高齢者の憩いの場「ふれあい喫茶」を、もっと若い世代や地域に対してオープンにしていくために再編集していく取り組み。神戸市内をはじめ、各地でローカライズされながら10箇所以上で展開している。

そして最後に、ドラッカーの言葉を引用しながら、そういった「クロスジェネレーション」が起こることで、「日本はふたたび世界をリードすることができる。」に近づいていくのでは、とお話を締めくくられました。

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レセプションパーティーでは、展覧会からインスピレーションを得て、「かみごたえ」をテーマにフードを準備しました。“かむこと”が与える健康への効果はさまざまで、各メニューは”かむこと“をより意識するように、歯を使わなくて食べることができるテリーヌからカリッと固い芋けんぴまで、固さの異なる6種類の料理が並びました。参加者の方も、それぞれのお料理の固さのグラデーションを体験し、楽しみながら味わっていました。
お料理のメニュー内容|料理:満腹法人(宮澤かずみ氏)
ふわふわ:鮭のテリーヌ、トロトロ:甘い蒸し人参、コリコリ:カリフラワーの白だしピクルス、シャキシャキ:ふきの煮びたし、パリパリ:金柑とチーズのブルスケッタ・鶏レバーのブルスケッタ、バリバリ:芋けんぴ


LIFE IS CREATIVE展 ものをつくる人生に、リタイアなんてない。
開催概要はこちら
http://kiito.jp/schedule/exhibition/article/19514/

オープニングトーク&レセプションパーティー
開催概要はこちら
http://kiito.jp/schedule/event/article/19572/

デザイン・クリエイティブセンター神戸が、2017年3月に開催するイベントについてプレスリリースいたします。

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デザイン・クリエイティブセンター神戸と、神戸市企画調整局創造都市推進部が2017年2月26日に開催するこどもデザイン・ワークショップについてプレスリリースいたします。

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2016年12月16日(金)

未来のかけらラボvol.9 トークセッション「エリアリノベーションとは何かー「都市計画」でも「まちづくり」でもない新たなエリア形成の手法」を開催しました。

ゲストは、近著に『エリアリノベーション:変化の構造とローカライズ』がある馬場正尊(Open A代表/東北芸術工科大学教授/建築家)さんです。

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馬場さんとモデレーターの芹沢高志(KIITOセンター長)は旧知の仲。馬場さんが『エリアリノベーション』で的確に抽出されていた現在の動向や、著作の中で示される「計画的都市から工作的都市へ」という新しい概念が、都市計画の考え方の変化ということだけに限らない、広範な分野にヒントが与えられるようなことではないか、との芹沢の思いから、今回お招きしました。

前半では、馬場さんが、何に影響を受け、わくわくしてきたか、時代の終わりや変化の兆しをどこで感じて、どんな行動をして来たか。その実践を通して、それらが「工作的都市」という概念として整理し、言語化したものにいかにつながっていたかのお話しを、豊富な事例やスライドを参照しながらお聞きしました。


後半は、二人の対話です。「計画的」→「工作的」につながる考え方として、生物に習い、プラグマティズム(実用主義)を肯定的にとらえるのが良いのではないか、という話題になりました。
例えばバクテリアは繊毛で食べ物の濃度を測り、濃くなれば直進し、変わらないか薄くなれば角度を変える。これを繰り返すと必ず食べ物に行きつく。方向の確認を一定時間ごとに行う。やばいと思ったら方向を変える。この方法が良いんじゃないか、最近アートプロジェクトという言葉もよく使われるが、プロジェクトという概念は、ミッションを掲げて、その実現のために、コンマ一秒前になにを実現させるべきか、未来のその1点から、ピラミッド式にタスクの三角形ができてしまう。そうすると、より良いところに向かおうと思っているのに、結局、その計画した未来にがんじがらめになって、タスクの山に囲まれ、今現在がいきいきしてこない。しかも計画者側になると、実現しなきゃならないから、実現の過程で起こる、環境からの自然な反応を邪魔者扱いして、何も起こらない世界を作ろうとしてしまう。アートプロジェクトやデザインといった「問題解決」するはずの「計画」に悶々としてしまう。そこで、アーティストという問題発見、あるいは問題を起こす存在と出会う。アートとデザインの、同じところに行こうとしているけれど逆のベクトルを持つものが相殺されない方法を考えていたが、馬場さんの言葉や視点が、そこを言い当ててくれた、と芹沢は言います。
馬場さんは、おそらく自分は、本とかウェブサイトをそのセンサーにしている、本を書き読まれた反応を感じて、次走る方向を考えていく、を繰り返している感じかもしれない、情報は発生するところにしか集まらないから、自分が発生する主体になって、その反射に乗って、自分を動かしていく、バクテリアの法則と概念的には近い感覚。いちばん必然的なところに自分がいられる感じ、と応答します。


分野が違うところで見えてきている「工作的」な変化の話にもなりました。たとえば出版の世界。
本を出すなんて、昔は相当資本がないとできなかったことだが、取次のシステムや資金集めの方法が多様化して、近代のシステムに頼らなくても、個人レベルで作って、小さな渦を生むことができるようになった。考えてみると、出版する本であっても、建築等専門分野のもので作られる初版の部数くらいだったら、流通システムをすっ飛ばして、欲しい人に直接渡していくことも非現実的ではない感覚になってきている。そう考えると、本の形や印刷の方法が、いっきに自由になる。
本でも、まちでも、エネルギーでも、同時多発的に、大きなシステムを介在しなくても、個人で出来るかもしれない可能性が広がっていて、小さいサイズでネットワークを組むことで、できる時代が来つつあるんじゃないか。大きな枠組みから飛び出る何かが垣間見える思いがする。『エリアリノベーション』で取材したエリアには、資本主義的な欲望の先にある風景ではない、何か新しい表現がある感じがした、と馬場さんは話されていました。

全体を通して、本の内容にはあまり触れず、雑誌『A』の編集、事務所「Open A」やR不動産の立ち上げ、書籍の執筆など、さまざまな仕事を振り返りながら、馬場さんが本というかたちで言語化するまでの思考や過程を聞き、この概念をもっと広くとらえて、今とこの先のことも含めて、自分たちの社会をどう捉えて行動するか、をともに考えるような時間になりました。



未来のかけらラボvol.9 トークセッション「エリアリノベーションとは何かー「都市計画」でも「まちづくり」でもない新たなエリア形成の手法」
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