お知らせ・レポート

2016年11月20日(日)

着物地を使い、自分だけのワンピースを仕立てる「大人の洋裁教室」第5回目。今回がいよいよ最終回です。
ほぼ完成したワンピースを手に、ウキウキとした様子で今日もKIITOまでお越しいただきました。

今日は、生地の端の処理や、ボタン付けなど、ほんのちょっとの仕上げ作業だけを残している人がほとんど。大きなテーブルを囲み、談笑を交えながら作業をします。

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すでに仕上がった方は、アクセサリー作りに取り掛かります。講師の丹羽先生に、カラフルな革やひも、スパンコールなどをお持ちいただき、結び目を利用して作るレザーネックレスを制作しました。

革の型抜き機を使うのは、はじめての経験。最初は少しおそるおそるといった様子でしたが、次第にコツをつかみ、両手に力を入れてパワフルに作業をされていました。

それぞれの作業を進め、ついに全員のワンピースが完成しました!完成したワンピースを着て、お互いコーディネートについてアドバイス。中には、ワンピースと同じ布の帽子やバッグをこっそりご自宅で制作をされてきた方も。突然の素敵な小物の登場に、参加者のみなさんから「素敵!」と驚きの声が上がっていました。
今日作った革のアクセサリーもあわせて、みなさんよりいっそう華やかに装います。

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コーディネートを決めてそれぞれのポートレートを撮影したあとには、1人ずつワンピースの発表会。ここはさすが関西人のみなさん。スピーチがとってもお上手で、発表の間も笑いが絶えませんでした。スピーチの中では、「せっかく皆さんと出会えたのに、教室が終わってしまうのが寂しいです」と、ちょっとしんみりしてしまう場面も。たった5回のワークショップでしたが、同じ趣味を持つ参加者同士、まるで古くからの友人同士であったかのように親しくなり、ひとつのコミュニティができていました。

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ワンピースの制作はこれで終了。次回、いよいよファッションショーに出演します。

※今回のワークショップは、「明るく健やかな高齢社会の実現を探る『LIFE IS CREATIVE展』 東京展(2017/2/3(金)~12(日)」関連企画として開催しています。製作の様子や成果物は、上記展覧会で展示予定です。

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2016年12月10日(土)

「男・本気のパン教室」の成果発表として、カフェ「パンじぃのひるごぱん」を開催しました。会場は神戸市東灘区にある「カフェ・やすらぎ」。
当日は快晴。11時のオープン目指して、朝早くから準備をします。


「やるぞ!」の掛け声で一致団結した後、準備開始。
生地を捏ねる手にも力が入ります。この日用意するのは、長芋とハムと大葉のパン、ほうれん草とベーコンのパンを80個ずつ、計160個。一度にはできないので、何度も生地を捏ねなければいけません。最初からそんなに力を入れて大丈夫?
今回学んだパンは強い力で生地を捏ねなければいけないので、実は体力勝負。捏ねることに精一杯で、もうひとつ肝心の「発酵」がおろそかに。あわててスタッフが発酵具合をチェック。このあたり、今後の課題になりそうです。




あれよあれよという間に、気がついたら11時。もう既にお客さんが並んでいます!
あわててカフェ、オープン!
この日は地域の子どもたちも店員さんとしてお手伝いしてくれました。「いらっしゃいませ」のかわいい声が店内に響きます。
「カフェ・やすらぎ」の常連の方や、初めて訪れた親子連れなどで店内は常に満席。
その後もお客さんの波は途切れることなく、パンが間に合わず、一時「焼き待ち」の状態になることも…。嬉しい悲鳴ですが、コンスタントに焼き上げるのは、なかなかに難しいものです。


カフェも終盤に差し掛かったころ、今回の講師である「ケルン」の壷井シェフがパンを食べに来てくれました。壷井シェフ、パンじぃたちをとても心配していたのです。
さて、シェフの感想は?緊張の瞬間ですが、「おいしい!まるで自分が作ったのかと思うくらい(笑)」と大絶賛。
時に優しく、時に厳しく指導してくれた先生に褒められ、一安心。パンじぃたちにも笑顔がこぼれました。

閉店時間の14時を待たずに80食が完売しました。


パンじぃ日記より
「狭い場所での作業はやはりきついなあ」とぼやきつつ頑張る。」(Yさん)
「シェフの『合格!』の一言でホッとしたと同時に、パンじぃをやってて良かった!と心から思った」(Mさん)
「お客様に『おいしかった』の言葉を頂きうれしくもあり、何か課題となる事をお聞きできず残念。我々で改善点を探し、次回につなげたい」(Kさん)
「今後、如何に継続していくかと言う課題解決が要求されている。」(Yさん)

今後も東灘区のパンじぃは、この「カフェ・やすらぎ」を拠点として継続して活動していきます。月に一回程度、パンじぃがつくった焼き立てのパンを提供するカフェを開催する予定です。
どうぞこれからも、彼らの活動を暖かく見守ってください。



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2016年11月13日(日)
着物地を使い、自分だけのワンピースを仕立てる「大人の洋裁教室」第4回目。前回に引き続いて、今回もワンピースの完成に向けて縫製作業を進めます。しかし、みなさんご自宅でたくさん宿題をこなしてきた様子。ほとんどの方が、ワンピースのかたちが見えるまでに仕上げてきていました。

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そうなると、洋裁経験者の多いみなさんがこだわりたいのはクオリティ。袖回りを美しく見せるミシンの縫い方や、裾をあげるための手縫いの手法についてなど、参加者のみなさん同士での議論が行き交います。同じ趣味を持ち集まっているので、情報交換の貴重な場となっているようで、みなさんお互いの話についても盛んにメモを取られていました。

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また、今後完成したワンピースを着用するときのために、素材の扱い方について、見寺先生からお話をいただきました。参加者の方が素材に使用している古い着物は、シルクなのか、ポリエステルなのか、綿なのか?手触りだけではよくわからないため、洗濯やアイロンなど、手入れ方法で困ってしまうことが多いようです。

そこで、素材を調べるための「燃焼テスト」を教えていただきました。ライターの火に素材の一部をかざし、勢いよく燃え上がって細かな灰を残すものは綿か麻。溶けるように燃え、樹脂のように固くなった灰が残るのは、ポリエステルなどの合成繊維。ゆっくりと燃え、繊維が黒焦げになって縮れるのは絹か毛、など、簡単に素材を調べる方法を教えていただき、参加者のみなさんからは驚きの声が上がっていました。

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今回の参加者のみなさんは洋裁経験のある方ばかりでしたが、洋裁歴50年・身に着ける衣服は全てお手製のもの、というプロ並みの上級者から、自己流で服を作ってはきたけれど、正しい縫製の仕方は実は知らない…という方まで経験値はさまざまでした。
洋裁教室も第4回目となると、上級者の方とそうでない方の作業の進捗に差が出てくるので、経験豊富な方が先生役となって、作業を教えている様子も見られるようになってきました。

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また、普段からお手製のものを身に着けているので、毎回、お互いの作品を見て刺激をしあっているようです。「私も次はこんなのを作りたいわ!」「染にも挑戦したいのよ!」なんて、ワンピースの完成前から、もう次の作品のことを考えているようでした。

次回はいよいよ最終回です。

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2016年12月9日(金)

「男・本気のパン教室」5回目を開催しました。
今回が本番前の最後の練習となります。本番は翌日。

失敗しながら練習を重ねただけあって、手順もばっちり。生地を捏ねる手にも気合が入ります。



しかし、つくっている途中、何だか生地がいつもより柔らかい。捏ねても捏ねても、しっかりした生地になりません。
材料の量も手順も合っているはずなのに、原因はわからず。

焼きあがった生地を試食してみましたが、たしかに味はおいしいのですが、何だか生地がべたっとしていて、あと一歩、何かが足りないように思えます。
「明日の本番、大丈夫だろうか?」心配するスタッフをよそにメンバーは「おいしくできた!これは売れるよ!」といたって呑気。
実はとっても心配していた壷井シェフ、ピンチを聞きつけて急遽駆けつけてくれました。


結局、原因はお店の厨房でつくった時とは別の小麦粉を使っていたこと。同じ分量でも粉によって吸水率が異なるため、水分量を同じにしても、生地の固さが違ってしまうのです。さすがにメンバーだけでは気づけないことでした。
シェフからのアドバイスで、当日は水の量を10%程度減らしてつくることになりました。

トラブルも解決し、いよいよ明日(12/10)はカフェ本番。パンじぃたちが、初めてお客様にパンを提供します。

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2016年10月14日(金)

ちびっこうべの子どものまちの中に作られた「てんぐバックスカフェ」を会場に、キュレーター/鳥取県立博物館主任学芸員の赤井あずみさんをお招きして、KIITOアーティスト・イン・レジデンス招聘作家の東方悠平さんのトークイベントを開催しました。



当日は、赤井さんの「ホスピテイル」のコンセプトとこれまでの活動紹介・これからの展望や、東方さんの、今回KIITOで行った子どもたちとのプロジェクトにつながる過去作品の紹介など、充実したお話しをお伺いできました。レポートでは、それらの活動紹介を踏まえた後半の対談部分の一部を紹介します。



役割からはみ出させる
東方:ホスピテイルは、アートに関係のない人たちが関わってくる状況がおもしろいと思います。また、本を読みに行ったり、庭いじりに行ったり、鑑賞する以外のレイヤーがたくさん開かれていますよね。こういう場所で、介入、出会い、関わりがあると、思ってもみないようなことが生まれるんじゃないかと思いました。

赤井:赤井:美術館のような場所では役割が分かれていて、なかなか線が超えられない。まちの中のプロジェクトは、フラットに人と出会えることがいいと思っています。
いくつかのレイヤーをつくることは、意識してやっているところです。それらが互いに浸透しあう場所になると面白いですよね。現代美術というとシャッターを閉じられてしまうのは、地方に限ったことではなくて、例えば東京で展覧会のオープニングパーティに行っても、けっきょく来る人がいつも一緒だったりする。誰に向けてやってるんだろう?と思ってしまう。それに比べたら、可能性があるのではないかと思います。

東方:美術館は、鑑賞者もお客さんとして行くから、鑑賞が能動的になりにくいという側面があると思います。役割が分割されていると、なかなかそこからはみ出てこない。自分のことや、その役割だけで忙しくていっぱいになってしまいますよね。

うっかり感
赤井:「うっかり感」って大事ですよね。仕組みづくりとはまた違いますが、うっかり出会って、はまっちゃうようなことが起こりやすい状況がプロジェクトの醍醐味ですし、それが可能となるコミュニティのサイズってあると思うんです。
ちびっこうべやユメミセは、仕組みがしっかりデザインされているようですが、てんぐバックスカフェは逆に、東方さんが一応仕組みを考えてはいるけど、どんどん変わっていくのが、すごくおもしろいなと思いました。その方が自然だし、実際の社会と近くて、自分で考えて変えていけるんだ、って気づいたりできますよね。

東方:子どもがダンスの練習に飽きてきた時に、ワークショップ会場に出しっぱなしだった道具を使って、「てんぐ銃」というのを勝手に作りだして。天狗の長い鼻が銃身に見立てられていて、先から玉が出るんです。本番ではそれを使ってイベントを勝手にやりだして、はじめに予定していたダンスショー以外のものが自然発生的に発展していきました。

赤井:子どもに対して、こういうことがやりたい、という思いは何かあるんですか?

東方:ナンセンスなルールを課して、一定の制限下から出てくる思いもよらない発想をさせたいという気持ちはあります。自由に何でもいいよって言われると、むしろどこかで見たり聞いたりしたものに寄ってしまうんですよね。あまりにナンセンス過ぎると無理やりやらせる体育会系の部活経験による気づきみたいなものに寄っていってしまうんですが。だから子どもが自発的に、なんだかわからないけど夢中になってしまう、やり込んでしまう、考えてしまう、みたいな状況を作り出したいと思っています。

赤井:子どもがどこまでわかっているかわからないですけど、ここまで13人が付き合ってくれているのがすごいですよね。
東方:自発的にと言うよりは、僕につきあってくれている感はたしかにありますね。
赤井:途中で来なくなってもおかしくないじゃないですか。笑
答えのない体験をするっていうのがいいと思います。


※この内容は、今春完成予定の本プログラムの成果冊子にも収録いたします。


てんぐバックスカフェから考える 「まち」に介入するアートの可能性(KIITOアーティスト・イン・レジデンス2016)
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2016年11月30日(水)

2012年から毎年開催し、今回で4回目を数える「神戸PANPO」の会期が終了しました。11月の1か月間、「KOBEパンのまち散歩」の連携企画として開催しました。
神戸市中央区内にあるパン屋さん(29店舗)に協力いただき、神戸のまちをパンをつまみながら散歩できる、食べやすい小さなサイズのオリジナルパンを作っていただきました。黄色のロゴの入ったPANPO専用紙袋で販売され、各お店の特徴のあるメニューが並んでいました。


パンをきっかけに、神戸のまちを食べ歩きしながら楽しむ機会を作ることができました。パン屋さんも毎年工夫を凝らした神戸PANPO商品を開発していただいております。今後もどんな神戸PANPOのパンが作られるのか楽しみです。

神戸PANPO協力店舗一覧
BAKERY89/カスカード デュオこうべ店/Boulangerie La Lune(ブランジェリ・ラ・リュンヌ)/ホテル北野プラザ六甲荘 ベーカリーカフェ Bakey's/スイーツ&ベーカリー ル・パン神戸北野/パンと暮らしの サ・マーシュ/ダンマルシェ 三宮店/ハウネベーヤー さんちか店/カスカード さんプラザ本店/ドンク 三宮本店/ブレッドダイニング グーテ/コム・シノワ/ドンク 大丸神戸店/マエダベーカリー/ケルン 三宮店/欧風パン バンベール/創作ぱん工房 麦の庵/haru's BAKERY/トリコロールKOBE/Afternoon Tea BAKERY 大丸神戸店/ル・ディマンシュ 大丸神戸店/Bakery Atelier bis/イスズベーカリー 元町店/イスズベーカリー 北野坂店/イスズベーカリー 生田ロード店/ル ビアン  そごう神戸店/天然酵母パンの店 聖庵 そごう神戸店/アンデルセン そごう神戸店/イスズベーカリー 本店

「神戸 PANPO」開催概要はこちら

2016年11月3日(日)

着物地を使い、自分だけのワンピースを仕立てる「大人の洋裁教室」第3回目。今日は、前回から引き続いて裁断作業を行い、ミシンでの縫製作業に入ります。

参加者のみなさんには、今回の『大人の洋裁教室』の裁断作業のために、新しい道具を購入してもらいました。『ローラーカッター』という、丸い円形の刃がついた洋裁作業用のカッター。裁ちばさみなどで裁断を行うことが多いかと思いますが、この道具を使うと、生地と型紙がずれにくく、少ない力できれいに裁断を進めることができるのだそう。
洋裁の経験が豊富な方が多い参加者のみなさんでしたが、この道具を使うのは初めてとのことで、はじめは慣れない様子でしたが、洋裁歴の長い方はそれだけ勘が備わっているようで、コツをつかむとすいすいとスムーズに裁断を進めていました。

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また、生地の端を処理する『ロックミシン』もみなさん「初めて!」とのこと。生地の端処理は、家庭用ミシンなどでもできるそうですが、こちらはやはりプロ仕様。仕上げの美しさが違います。さっそく真剣に購入を検討されている参加者の方もいました。

各パーツの準備が終わると、縫いあわせる作業に入ります。ミシンは皆さん手慣れたもので、講師のサポートもほとんど必要ない様子で進めていきます。中にはミシンがちょっと苦手…という方もいたのですが、学生のアシスタントスタッフが付き添い、楽しく会話をしながらリラックスして進めていました。縫製作業は、やはり時間がかかるので、緊張感のある時間が続きますが、集中力が途切れることはなく、作業を進めます。

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朝10:00~16:00までのワークショップなので、お昼休憩やおやつ休憩をはさむのですが、休憩中に話すことはやっぱり趣味の洋裁のお話。「ここの縫い針がおすすめよ!」と情報交換の時間です。また、今回のワークショップを経て、「もっと洋裁への興味が深まった!」とお話をいただき、「家族や友達に教える立場になってみたい!」「自分の地域でも、こうして同じ趣味で集まれる場をつくりたい。」という、意欲あふれるご意見もたくさんいただきました。

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次回も、完成に向けて引き続き縫製作業を進めます。

※今回のワークショップは、「明るく健やかな高齢社会の実現を探る『LIFE IS CREATIVE展』 東京展(2017/2/3(金)~12(日)」関連企画として開催しています。製作の様子や成果物は、上記展覧会で展示予定です。

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2016年10月30日(日)

着物地を使って、自分だけのワンピースを仕立てる「大人の洋裁教室」第2回目。秋らしさが深まってきた今日も、着物地や洋裁道具などの大きな荷物を抱えて、参加者のみなさんがKIITOに集まりました。

着物地をほどき、洗濯をしてくるという先週の宿題をきっちり仕上げて、今日はいよいよ裁断作業に入ります。裾に向かってふんわり広がるAラインワンピースや、ストンとしたシルエットがスタイリッシュなストレートワンピースなど、着物の柄やつくりたいワンピースのイメージにあわせた型紙を選びます。

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裁断作業は、注意することはたくさん。まずは生地の「柄合わせ」です。
着物には、大胆な配置の華やかな柄物もあれば、規則性のある繊細で細かい柄のものもあります。ワンピースに仕立てたときに、その柄の使い方によってイメージが大きく変わるのだそう。大きな柄のものは、生地同士をはぎあわせた時に柄が途切れたりつぶれてしまったりしないようにという注意が必要ですし、細かくて規則性のあるものは、滑らかにその規則が流れるように生地をはぎあわせるのが大変です。

また、着物地はほどいた時の幅が最大で約37センチ。裾が大きく広がるフレアーなワンピースなどは、型紙に幅が必要になる為、生地の面積の使い方が難しくなるのだそう。
1枚の着物を使ってワンピースを作るとなると、生地の余裕はあまりありません。裁断を間違えると大変なので、みなさん集中して作業を進めます。

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生地の柄合わせでは、それぞれの個性が見られました。綿素材のモダンなテキスタイルの生地をパッチワークのようにはぎ合せる方や、わき身頃をシャツの生地とはぎ合せるという方も。柄の見え方も、縦に横と試行錯誤していました。

今回は、特別講師として、立体裁断という専門技術をメインに、洋裁のあらゆる技術を研究されている梶間先生をお招きして、裁断の仕方はもちろん、薄手の布を補強する『接着芯』の貼り方や、アイロンのかけ方など、より美しくワンピースを仕上げるための細やかなポイントを教わりました。
今回の参加者のみなさんは、洋裁経験の豊富な方が多かったのですが、実は自己流でやっていたことや、工程の中で飛ばしていた作業なども多かったよう。プロのテクニックを目の当たりにし、みなさんとても感心されていました。

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次回は縫製作業に入りますが、今日裁断を終えることができなかった方もたくさん。宿題が出た方もいたのですが、たくさんアドバイスをもらったので、自宅での作業も楽しんでできそう!と笑顔で帰られていました。

※今回のワークショップは、「明るく健やかな高齢社会の実現を探る『LIFE IS CREATIVE展』 東京展(2017/2/3(金)~12(日)」関連企画として開催しています。製作の様子や成果物は、上記展覧会で展示予定です。


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2016年10月23日(日)

もう着なくなってしまった着物を使って、よそ行きのワンピースに仕立てるワークショップ「大人の洋裁教室」が始まりました。参加者は、47歳から77歳までの素敵な大人の女性のみなさん。洋裁の技術やファッションセンスに磨きをかけて、よりおしゃれな魅力的な大人の女性を目指します。

講師に、神戸芸術工科大学の見寺先生、助手の丹羽先生、フリーデザイナーの韓先生、アシスタントの正木先生をお招きしました。たくさんのサポートスタッフの皆様にもご協力をいただき、ワンピースの完成を目指します。
今回の教室のテーマは「着物」を素材に使うこと。素材が着物になると、制作の工程は通常の洋裁と大きく変わるといいます。
古い着物の洗い方からほどき方、そしてワンピースに仕立てたときに美しく見えるような柄合わせ、着物の素材に合わせた縫い上げ方など、その工程のすべてを、約一カ月間をかけて、全5回のワークショップの中で学んでいきます。

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第一回目となる今日は、まず初めに、講師の見寺先生より、見寺先生が長年研究テーマにされている「ユニバーサルファッション」について、レクチャーをいただきました。ユニバーサルファッションとは、シニアの方や障がいのある方など、さまざまな方の身体の状況にあわせた、着脱がしやすく、過ごしやすいファッションデザインのこと。見寺先生の提案するユニバーサルファッションは、その使いやすさや着心地だけではなく、見た目の美しさ、おしゃれさなどに徹底的にこだわっています。暮らしをより豊かに、楽しくするためのデザインを日々研究しながら、それによって、ファッションでシニアの健康寿命を延ばすことを目指し、活動をされているとのことでした。

次に、参加者のみなさんの自己紹介。使いたい着物にまつわる思い出や、どんな雰囲気のワンピースを作りたいか、そして完成したワンピースを着てどんなところに出かけたいかなど、そのイメージをふくらませながらお話をしました。

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午後には、着物の「ほどき方」を教わりました。丁寧に縫い合わせられている生地を、糸切バサミやリッパーを使い、一目一目ほどいていきます。することはたったこれだけなのですが、一枚の着物すべてをほどくのは、とても根気のいる作業。着物地を傷つけてしまわないよう、みなさん眉間にしわを寄せながら、指先に全神経を集中させているようでした。

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着物の「ほどき」は時間がかかるので、「洗濯」と一緒に次回までの宿題に。今度は、着物の洗い方を教わります。洗濯方法も、色の落ち方を均一にするためのテクニックや、においを落とすための作業など、注意点がたくさん。
「ほどき」とあわせてたくさんの宿題が出たため、参加者のみなさんのノートのページは、真っ黒になっていました。

最後に、みなさんお待ちかねのワンピースのパターン(洋服の型紙)決め。見寺先生には、約30着のワンピースをお持ちいただき、Aライン、ボックス型ライン、ストレートライン、プリンセスライン、フリーラインの5種類をサイズ別でご用意いただきました。サンプルを試着して鏡でチェックしながら、身体のラインに最も似合うものを探します。ああでもない、こうでもないと、互いにアドバイスを出し合う姿はキラキラとしていて、明るい表情がとても印象的でした。

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次回に向けて、意気込み十分といった雰囲気で、今日のワークショップは終了しました。
次は、今日決めた型紙を使って裁断作業に入ります。

※今回のワークショップは、「明るく健やかな高齢社会の実現を探る『LIFE IS CREATIVE展』 東京展(2017/2/3(金)~12(日)」関連企画として開催しています。製作の様子や成果物は、上記展覧会で展示予定です。

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2016.12.29(木) - 2017.1.3(火)は休館とさせていただきます。
1.4(水)より通常開館いたします。

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