お知らせ・レポート

2017年3月23日(木)

スタッフ側が前段の用事で、本日少し遅れての到着となりました。そもそもの予定ではすでに開始から30分ほど経過しているので、作業が大分進んでいると思いきや、なんだか計量して捏ね始めぐらいと遅れ気味のようにみえました。
伺ってみると、数名の方が牛乳と卵の分量を間違えてしまったらしく、急遽計量を最初からやり直しとなっていました。

シェフからは「昔、自分が「常に自分を疑え」と教えられたので、チェックは念入りにするし、スタッフにも一つ一つ鵜呑みにせずにまず確認するように指導しています。」とのお話があり、「そうだったと思う」で作業を進めると全体に影響がでるので気を付けないといけないなと実感した「失敗談」となりました。


それでも皆さんは「失敗はダメだけども、取り返せる失敗なら、今後気をつけることで最終的な成功につながるはずだ」とあくまで前向きでした。
そう、メンバーの皆さんは常にポジティブで、チーム2人でお互い作業しながらも相手を「さすが!」など、とにかく褒め合っておられました。モチベーションの高い、雰囲気の良いチームワークには大切な要素だなぁと、人生の先輩から学ぶ瞬間となりました。


さて、最初のミスはそれなりに大きかったものの致命的ではないので、その後は大事なポイントとなる部分の見極めなどをシェフが順番に回って細かく指導を入れてくださり、非常にスムーズに作業が進んでいきました。皆さんそれぞれのご自宅で復習して頂いたようで、中には2回も練習でパンを焼いてご家族に振る舞ったという方もおられ、「孫に喜んでもらえた」と嬉しそうに報告してくださいました。皆さん本当に熱心で真面目に取り組んでくださって、スタッフもサポートにとても気合が入りました。

3月の中旬から下旬という、何かと行事も多く多忙な時期にも関わらずご参加くださっているメンバーの方々ですから、意識も意欲も高いに決まっていますよね。

色々とお話も伺いつつ作業は二次発酵まで順調に進み、焼きあがってからのお楽しみ、試食タイムです。
1回目よりも2回目、確実にキレイになっていました。


朝、メンバーの皆さんが少し多めに水分を入れてみた生地は、作業の合間を縫ってシェフがササッとリカバリ。
魔法のように、サササーっと生地をまとめ、ホワワっとチーズが振りかけられ、パパっと砂糖が振りかけられて、あらっ不思議。まるで予めプログラムにあったかのような、生地のバリエーションパンがいつの間にか焼きあがっていました。
メンバーの皆さんの「チャレンジ」によって、思わぬ形でシェフによるアレンジパンを食べることができました。ですが、3日目の本番は失敗禁物です!

計量時に一番失敗が多いという点を踏まえ、慌てがちになる3日目の作業で失敗しないように、2日目の最後で3日目分の準備出来る材料は計量しておくことにしました。全員で居残りして材料を準備していくのですが、いきなり「この粉の袋に塩入れた?」とか「砂糖入れたかどうか忘れてしまった」とか、意外と怪しい展開に…。やはり準備は大切ですよね。


11人分のアンパン用に66個アンコを丸める作業は中々大変だと思っていましたが、途中で手分けするとあっという間に終わる。チームワークは偉大ですね。
さて、計量終了、御片付も終わり、2日目も解散となりました。大きなミスはあったものの、初日より確実に美味しいパンが出来ているとシェフもよいコメントをくださいました。明日の本番は皆さん頑張ってくださいね!

3日目につづく

取材・編集:阪口理恵

2017年3月17日(金)

「シニア世代の男性がパン職人に学び、本気でパンを作ったら?」そんな思いつきから生まれた企画「男・本気のパン教室」。
今回で3回目をむかえることとなったこの企画は、北区のしあわせの村内にあるシルバーカレッジを会場に、カレッジ在学中の9名(総合芸術コース(食文化専攻):5名、健康福祉コース:4名)の方々にご参加頂き、パンじぃ(パン作りをするシニア男性)を体験してみようという総勢10名で2017年3月17日、23日、24日の3日間で実施しました。

スケジュール
1日目:3/17 9:30より14:00頃まで
メンバー顔合わせ。
シェフのデモンストレーションを挟みつつ一通り作業を実施して全体の流れを掴む→手順と問題点確認&試食
2日目:3/23 9:30より13:00頃まで
各自の復習や振り返りを踏まえて、本番を想定して手順を再確認、各自焼き上げ→本番へ向け段取り確認&試食
3日目:3/24 9:00より14:00頃まで
本番。2日目までの倍の量を各自焼き上げ、試食&振り返りの時間を挟んで、パンを袋詰め→施設へお届け


初回から本番まで1週間、回数も3回と短期集中型のプログラム。参加メンバーの皆さんが料理に不慣れな方ではないことを踏まえた少し実験的な試みとなりました。
シルバーカレッジのコンセプトは、「高齢者の豊かな経験を活かして自らの可能性を拓き、その成果を社会に還元することをめざして学びあう、生涯学習の場」とのことで、まさにパンじぃの当初からのコンセプトとぴったりということで双方向に響き合うものがあり、今回のシルバーカレッジでの実施となりました。

そんなパンじぃ3期生の講師を、神戸のご出身で、今は大阪で大人気のブランジェリー、PAINDUCE(パンデュース)を率いる米山雅彦シェフにお願いしました。シェフにはこれまでもKIITOと数々のプログラムでご一緒頂いています。
数え切れない程のイベントやレッスンをこなしてこられた米山シェフにとっても、今回のように参加者が男性のみ、しかもご自身のお父様ほどの年代の方が対象のレッスンは初めてかも…、とのことで、参加する側も運営側もみんなそれぞれにドキドキしつつ初日を迎えることとなりました。

まずはスタッフ現場入り、カレッジ側の担当の方々とシェフと一緒に、3期メンバーを迎える前の簡単に全体スケジュールや手順などの打合せを行いました。
今回のパンじぃメンバーのためにシェフが考えてくださったのは「パン・オ・レ(「牛乳のパン」という意味)」で、その生地をベースに、プレーンな丸パンと、アンパンの2種類を作ります。
初心者でも扱いやすいようにと、少し水分量を控えた配合の生地になるようレシピも考えてくださっていて、シェフの気遣いと「きっちりと焼いてもらうぞ」という気合いが感じられました。

材料と道具や段取りを確認していると、ポツリポツリと3期生メンバーの方が入ってこられました。
てきぱきとエプロンと三角巾を着け、荷物をまとめてから姿勢良く着席される待ち姿に「ああここは学校、そうここは調理室」とスタッフも実感し、こちらも頑張らねばと気合が入りました。


さて、プログラムいよいよ開始です。まずスタッフ側から今回の趣旨と3日間の大まかなスケジュールを説明したあと、米山シェフから簡単に自己紹介頂いて、その後作業の説明とデモンストレーションへ進みました。
米山シェフが、強力粉、薄力粉、中力粉といった粉の種類や特性、使い方といった材料の話、パンが膨らむ仕組み、計量の仕方など、何故そうするのかという理論を分かりやすく解説してくださるので、お話に引き込まれメンバーの皆さんの目が好奇心でキラキラと光ってくるのが分かりました。途中で分からないところは的確に質問されている姿も印象的でした。

さて、米山シェフのデモと解説も終わり、いよいよ各自で作業に入りました。
まずは基本となる材料の計量から。粉類の計量は順調でしたが、問題は次の段階にありました。レシピの中に「卵と牛乳を合わせてxxグラム」とあり、まず秤の上に置いたボールに卵を割り入れ、そのままで次に牛乳を入れて、その合計で規定量にするという作業でした。シェフから何度も「順番に注意して」と指導があった部分で、みんな説明を聞きつつ大きく頷いていたはずなのですが、作業を始めると卵より先に牛乳をボールに入れてしまう人、卵割って入れてから秤をリセットしてしまう人と、間違える人が続出し、シェフもスタッフも慌ててフォローに回ることになりました。なんとか修正をして、材料が全部ボールに入り、それぞれ黙々と混ぜはじめました。

その間に皆さんにお話しを伺って回りました。両コースの参加者の中でパンは作ったことがないという方にご参加頂いたようですが、中には「うどんは打ったことがある」という方がおられました。ほぼ初心者とはいいつつ、皆さん普段から調理実習慣れしておられるので、最初は粉と牛乳が混ざったドロドロを見て「こんなのでちゃんとパンになるのか?」という顔付きで作業されていても、段々と手応えを感じてくると、「うん、いける」とキリッとした表情に変わっていくのがとても印象的でした。
ボールの中の生地が軽くまとまってきたら、台に出してリズミカルに捏ね、表面が滑らかになってきたら台に叩き伸ばしてコシを付ける作業となります。皆さん「こんな感じ?」と合間にシェフに確認しつつ、よいしょっとアチコチから楽しそうな掛け声が聞こえてきて、順調に生地が捏ねあがっていきました。

捏ねあがった生地が一次発酵タイムに入っている間に、シェフによる次の工程の分割&成形のデモンストレーションのため前方の台に一旦集合しました。生地の表裏の注意ポイントを説明しつつ、手際よく生地を分割していかれるシェフの手元を見て、メンバーから思わず「上手やな~」の声があがりました。シェフもそれを聞いて「パン屋になろうかな?」と笑顔で返されて、リラックスした良い雰囲気でデモが進んでいきました。分割が終わって、次に生地を軽く丸めます。シェフが左手のひらに置いた寄せ集めの生地に右手を被せてクルクルクル、パっと手を除けたら、そこにはツルンとまん丸な生地が乗っていました。それを見たメンバー全員思わず「お~」と、まるでマジックショーのような驚きぶり。もう一回もう一回とシェフに繰り返して頂きつつ、皆さん手元を食い入るように見つめて、何とかコツをつかもうと必死でした。米山シェフとしても、この生地の丸めは基本中の基本だけどとても大事な作業だからと念入りに指導いただきました。

そうしていると、一次発酵が終わるタイミング。合間にシェフから生地の計量の仕方などのチェックが入りながら分割が終わり、皆さん初めての成形に四苦八苦されていました。中々思うようにキレイに丸まらず、実習室を巡回するシェフを呼び止めてはみんな何度も質問し、夢中になっておられました。集中力と熱気が調理室に満ちていました。


皆さんが何とか丸めた生地をベンチタイムで休ませている間に、シェフから次の最終成形のデモを見せて頂きました。丸パンは仕上げ用にさらにキレイに丸め、アンパンにアンを包む作業となります。皆さん先程一回自分たちで丸めを経験しているので、なるほどと大きく頷いている様子でした。解散後、実際各自で作業されているのを拝見すると、2回目の丸めは、初回より確実にピッとキレイになっていました。アンを包む時も、最初ちょっと手間取るものの「あんころ餅と同じやな~」とすぐにキレイに包めるようになっていきました。

二次発酵をしている間に、最後に溶き卵を表面に塗る作業のデモを見せて頂き、溶き卵を塗る訳、塗るのと塗らないのと仕上がり具合の違いなどの説明では、メンバーの皆さんから「パン屋さんの店先でパンを見る時の見方が変わるなぁ」との声が上がっていました。丸パンは卵を塗ってから上を十字にカット、アンパンは溶き卵を塗ってから、黒ゴマを上にパラリと乗せ、あとは焼き上げれば出来上がりです。デモの後の待ち時間の間は、皆さん黙々とレシピに注意点をメモ、手順の説明などをすごく丁寧に書き込んでおられました。

さて、いよいよ二次発酵終了。溶き卵を塗ればいよいよ焼成です。皆さんのパンは続々と仕上げられ、次々とオーブンへ入っていきました。焼きあがるまでの約7分間、オーブン前にそれぞれ集まって中の様子を覗き込んでいる姿を拝見していて、スタッフ側も思わずニコニコしてしまいました。
ピカピカつややかなパンがオーブンからお目見えしました。初回からでも美味しそうにツヤっとしたパンが焼き上がり、皆さんとっても満足そうな表情をされていました。さて、お待ちかねの試食タイム、焼きたてだし、自分で作ったパンだし、きっと美味しさも倍増だったことと思います。


計量や説明に比較的時間を取ったため、初日の終了が大分遅くなってしまいました。
次回はもう少し段取りよく進めるはずなので、問題点を見直しつつ本番へ向けて調子を上げて、全体にスピードアップしていかなければなりません。皆さん、一生懸命書いておられたメモで復習と振り返りしてくださいますように。

2日目につづく

取材・編集:阪口理恵

デザイン・クリエイティブセンター神戸が、2017年4月に開催するイベントについてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

2016年2月8日(土)‐3月5日(日)

韓国大邱広域市と神戸市の親善交流事業として「the nanugi 分かち合いのデザイン展」を2/18-3/5まで、KIITO2FのギャラリーCで開催しました。


この「the nanugi」は、韓国語で「分かち合い」の意味をもちます。このプロジェクトは付加価値を創出できるブランディング、産学連携によるデザイン開発、技術教育を通した地域雇用の創出、そして資源循環を取り入れたゼロ・エミッション実現への貢献など、多くの側面で注目を集めています。
本展では、優れたデザインによる「the nanugi」商品の魅力だけでなく、生産のプロセスも紹介し、資源と能力を分かち合うことで持続可能な好循環を生み出す、社会におけるデザインの役割をパネルでも紹介しました。

「the nanugi」は地域の物的・人的資源を活用し、地域課題を解決する循環型のリサイクル・ビジネス・ネットワークである、アップサイクル・バレー構築を目指しています。
商品開発は、地域の繊維企業の生産と加工過程で余った素材を活用し、産学連携やデザイナーの協力でデザイン開発を行い、技術訓練をしたシニア層が生産を担当します。また、利益は雇用創出に還元するだけでなくチャリティ団体への寄付なども行っています。

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展示した商品は、ショルダーバッグやトートバッグ、ポーチ、財布など日常的に使用するものばかりです。トートバッグの素材はもともとブラインドに使用されていました。衣服に使われていた素材がペンケースやブランケットなどにデザインされ、生まれ変わっています。
「the nanugi」のシンボルである「チグハグファッションスリッパ」については、加工前の生地や加工されていく過程の素材も展示しました。

展示会場には、インスタレーションとして、実際に商品に使われている素材を活用した大きな行燈を制作、用途の異なる様々な素材の集合体として表現しました。

展示されていた商品の一部を、当館1Fメインエントランスに移設し展示していますので、ご関心をお持ちの方は是非ご覧ください。


「the nanugi 分かち合いデザイン展」開催概要はこちら

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KIITOアーティスト・イン・レジデンス2015-2016(招聘作家:長島有里枝)の成果物として、「縫うこと、着ること、語ること。」日記を発行いたしました。
本冊子で初公開となる滞在制作中の日記をはじめとして、成果発表展で発表した作品や展示風景写真も含んだ、96ページの冊子です。
(デザイン:有山達也+岩渕恵子、表紙および展示風景写真撮影:加納俊輔)

冊子現物をご希望される方は、KIITO1階事務所までお気軽にお問い合わせください。
本冊子はPDF公開はいたしませんが、遠方の方向けに、試験的に郵送対応を行います。ご希望の方は下記フォームよりお申し込みください。なお、数に限りがありますので、受付を終了することがあります。

冊子送付申込フォーム↓
https://goo.gl/forms/vbGMBmW8yIpTrUZx1


KIITOアーティスト・イン・レジデンス2015-2016 長島有里枝 成果発表展「縫うこと、着ること、語ること。」
開催概要レポート

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「KIITOアーティスト・イン・レジデンス2016」(招聘作家:東方悠平)のドキュメントブックを発行いたしました。
ちびっこうべ2016」と並走してワークショップを行い、まちの中に出現させた「てんぐバックスカフェ」のドキュメントです。兵庫県立大学大学院准教授の竹田直樹氏による寄稿も掲載しています。
PDFデータをこちらよりご覧いただけます。 冊子現物をご希望される方は、1階事務所までお気軽にお問い合わせください。

2017年3月19日(日)~25日(土)

「セルフ・ビルド・ワークショップ 生意気とつくるKIITOの庭 ~なかにわなかま vol.4~」を開催しました。

新館と旧館の間、カフェとKIITOホールに挟まれた空間にある小さな中庭を、アーティストユニット・生意気とともに作っていく本ワークショップ、今回で4回目の開催となりました。

今回は、「いつ来てもOK」という条件で、約1週間の生意気ファミリー制作期間中を通して参加者を募りました。これまでも、生意気ファミリー自体は1週間程度の日数をかけて中庭づくりをしてきたのですが、参加者と一緒に制作するのは最後のほうの1,2日間のみでした。参加のしやすさなどを考慮してのことです。ただ、これまで開催してきたようすを見ると、彼らが制作する1週間の日々の中で自然に触れる、その生活・思考・制作スタイルに、面白みや学ぶべきものがたくさん詰まっているという側面もあるので、その日々をみなさんも一緒に体験してほしい、と考え、募集の形式を変更してみました。


今回は「アースオーブン」がトラックに載ってやってきました。小さいカマクラのような形で、土や砂など、どこにでもあるものだけで作られたオーブンです。オーブンの壁の厚みは25センチほど、火を起こしているときに外側を触ってもそれほど熱くありません。漆喰壁を作るような方法で作られているそうです。作るものに合わせて熱を出すのではなく、熱を無駄にせず、最初に薪を燃やして獲た熱を利用して、窯の中の温度変化に従って、その温度に合ったものを調理します。野菜たっぷりのピザを焼いて、ピザの残り生地で明日の朝食のパンを焼いて、、、と、食べ物でも無駄がありません。

期間中は、古びてきた竹のタワーを解体して、新しい竹と組み合わせてテラスを制作したり、ブドウのつるの枯れた部分を取り除き、3年の月日で栄養不足になった土と、新しい土を混ぜたり、花が咲く植物や、実のなる植物をたくさん、植えたり、種を蒔いたりしました。古びた竹はアースオーブンの燃料にします。



「あるもんで」を合言葉に、センターの中にある「いらないもの」を探すツアーも行いました。年間を通してさまざまなイベントを行うので、その時に使った木材などが各種見つかり、探検のような楽しいツアーでした。
途中、雨が降ってアースオーブンに少しヒビが入りましたが、泥を塗って埋めて、簡単に補修ができました。


1週間の共同制作を経て、中庭には多角形の竹テラスが誕生しました。テーブルを囲んで座れる竹ベンチができたので、ここで休憩したり、ランチタイムが楽しめそうです。蔓状の植物用にネットが張られたので、夏には植物のカーテンになるでしょう。庇があるところにベンチも設置しました。


最終日は例年のごとく、人を迎えて、きれいになった庭を一緒に楽しむパーティを開催しました。手持ちのものにシルクスクリーンをするワークショップも同時開催。また、画材を持参して、テラスの中で写生をしている中高生くらいの参加者も。思い思いに中庭を楽しみます。ゲストにIMORI, Oni, Ma Cerise, Dochi Michiなど、生意気ファミリーと縁の深いミュージシャンたちを招いて、ライブを行いました。Everybody "E" bandという、みんながミュージシャンになるバンドによる演奏も!中庭の空間に響き渡る音楽はとても心地よいものでした。




期間中、講師と生徒として、教える・教わる、という関係でなく、一緒に生活するように、ものづくりに取り組んだり、思い思いの時間を過ごしたり、食事をしたりすることで、彼らの姿勢に触れることができました。
駐車場にトラックを停め、竹テントを据えて煮炊きをしたり、野菜を買うのに淡路島の八百屋さんに来てもらったり、アーティスト・ユニットなのに植物の植え替え??など、ちょっと聞くと驚くような要素の多い彼らですが、「普通」の生活と思っていたことを成り立たせるために、さまざまな無駄や抑圧があるようだ、彼らの、誰かや何かに負荷をかけず、自分たちで作って物事を楽しむ暮らし方って面白いかも、と、少しでも感じてもらえていればと思います。


「セルフ・ビルド・ワークショップ 生意気とつくるKIITOの庭~なかにわなかまvol.4~」
開催概要はこちら

デザイン・クリエイティブセンター神戸が、2017年4月に開催するイベントについてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

2017年3月4日(土)

オープンKIITO2017のイベントの一つとして、東京のフリーペーパー専門店・ONLY FREE PAPER(以下OFP)によるイベントを開催しました。

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OFPがセレクトした「今読んでほしいフリーペーパー50誌」を展示・配布する、フリーペーパーのお祭りです。今回で4回目の開催となりました。

OFPのウェブサイトに掲載されたレポートでは、50誌のリストや今年の選出への思いが記されています。


昨年は、50誌の展示・配布に加え、OFPのアーカイブから、過去5年間のベスト100を厳選し、解説付きで展示する、というプラスアルファ企画を行い、好評を得ましたが、今回は、トークイベントを開催しました。

テーマは「ローカルフリーペーパーの今、そしてその後」。ゲストに、KIITOクリエイティブラボ入居者で、編集者の竹内厚さんと、徳島県が発行するフリーペーパー『あおあお』の編集に携わるデザイナーの森香菜子さんをお迎えしました。OFPオーナー・松江健介さんも登壇者兼司会として参加しました。

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竹内さんは編集事務所・Re:Sに所属。オフィスはKIITOクリエイティブラボ内にあり、KIITO NEWSLETTERの編集はじめ、神戸アートビレッジセンター(KAVC)、danceBox(dB)、ロームシアター京都、京都造形芸術大学ULTRA FACTORYなど、京阪神の文化施設、企業が発行するフリーペーパーやそれに類するものに多数関わられています。ただし関わり方はさまざま。記事を作ることもあれば、アドバイスをする程度の場合もあり、発行する施設、企業とそれらが考える発行目的・制作方針によってずいぶん違うようです。KIITOは毎回デザイナーも中身も変えているが、KAVCは多数の事業コンテンツを紹介する比較的オーソドックスな構成、dBはデザインも取材も印刷・製本までスタッフがやっている、吉本興業の『おおらかべ新聞』では壁新聞という媒体の提案から。。。など、実例を見せながらご説明いただきました。

森さんは、タウン誌の編集経験があることから、編集、ライティングも行うグラフィックデザイナーです。『あおあお』制作チームでは編集に携わっているとのこと。『あおあお』は徳島県が発行するフリーペーパー。森さんを含め、3人のチームで制作。すだち、阿波踊り、徳島ラーメンといった、観光として打ち出している素材には触れずに、徳島の、生活レベルにある小さな文化を拾っていく、自分たちが住んでいるところの豊かさをじんわり伝えることをテーマに据えている。県の担当者はコンセプトやテーマにはすごく理解があり、取材に同行することもあるし、提案もあるとのこと。

竹内さん、松江さんからは、『あおあお』は、淡々と、が徹底していて、写真も良いし、テキストも説明じゃなくてストーリーになっている/良くも悪くも、ガイドとして落とさないようにしているし、特集のタイトルのつけ方がすごくいい、「夜がきた」「獲物がいる」など、県の広報誌とは思えない!などのコメントが。独自の姿勢に感心しつつも、フリーペーパーの効果というのは見えにくく、制作者と発行者の意向や思いがうまく結びつかない例は多くあるので、反応や、県との関係はどうなのかとお聞きすると、反応は、じわじわと、配布箇所が増えたり、県の担当者が感想を受け取ったり、参考にしたいという問い合わせをもらうことがあるとのこと。


効果については、雑誌は分かりやすく販売数が変わるが、フリーペーパーは投げっぱなしなところがあり、なかなか測りづらいものがあります。松江さんも、OFPを運営していてよく聞かれるのだそう。
竹内さんからは、配布部数などでは測れない側面についての言及がありました。
たとえばdBの『長田ルンバ』の場合、ダンス公演を行うだけではまちの人との接点があまり発生しないけれど、スタッフが取材のためにまちに出ていったり、ダンス公演時に配布して、来場者が観覧後にまちに立ち寄るきっかけになる、など、フリーペーパーを作ることで、まちとの接点を増やす、という、まちづくりに近い側面があるとのこと。
フリーペーパーを作る目的は主体ごとにそれぞれではあるが、特に施設や企業が作る場合は、作る過程が大事、という側面もあって、自前のメディアをタテに、取材に行けることもあります。お金を出して制作会社に丸投げしてしまうと効果しか見えなくなりがちだけれど、その行政、施設、企業の人間が、その看板を外して、普段いけないところに行ったり、いち食堂のおばちゃんや、会いたい人に話を聞けたり、好きなクリエイターと仕事をすることができるのです。

ちなみに『あおあお』は、制作チームの3人が見たもの、感じたものを取り上げる、という意識でやっているため、他の人を入れることはないとのこと。ずっと同じメンバーでやるからこそ出てくる面白さもあるものですが、『あおあお』はそれをあまり誌面に反映させず、おもしろい!すごい!といった主観的な感想を書かないようにしているそうです。押し付けずに、フラットに提供して、読者に判断してもらう、という姿勢。バランスが難しいけれど、今このやり方はすごく気に入っているとのこと。いわく、「ロードムービーを撮っている感覚」。

フリーペーパーの現状の話では、竹内さんから、今、おもしろいフリーペーパーの方が少ない、編集が下手なのでは、という指摘がありました。一見きれいに作っているものは多いが、見た目だけではなく、中身もどこかで聞いたような話になっていることが多々ある。上手さを勘違いしている部分があって、全部が上手でなくていい、どこで上手さ出すかが課題。テレビでも、まちに出るテレビ番組が多くて、コミュニケーション能力も見つけるセンスもある人気者がやたらに街に出ている。街の普通の人が面白い、というテーマだけだったら、突破できない。対抗する必要はないけれど、その中で、そこならでは、フリーペーパーならではのことを考えないと、スキマ産業みたいになるのでは。フリーペーパーは効果がはっきりしない分、あんまり文句を言われないで許される自由さがある。だから本当は面白いことができるはずなんだけど、許されることが甘えの方に走っていて、誰も何も言わないから、そのまま作り続けてしまう。だから、とりあえず「いいね!」しがちな空気は忘れて、面白くなかったらそう言っていくほうがいい!というのは、松江さんも同意するところでした。


ゲストのお二人は、活動の仕方もフリーペーパーへのかかわり方も大きく違いますが、ローカルメディアと言われるものの現場にいる方で、それぞれの活動内容や制作に際しての意識についてなど、興味深いお話ばかりでした。言語化することによって、フリーペーパーそれ自体を楽しむことから、一歩進んだ理解を深めることができました。その中に「その後」を考えるヒントがありそうです。


【オープンKIITO2017】ONLY FREE PAPER in KOBE
開催概要はこちら

2017年3月4日(土)

オープンKIITO 2017」に「男・本気のパン教室」1期メンバー・パンじぃが出店し、パン販売をしました。先月、東京での「ライフ イズ クリエイティブ カフェ」に引き続いての活動です。前日から材料の買出し、仕込みを行いました。


メニューは新たに学んだポテトパンがベースのグリッシーニ2種「チョコレートのグリッシーニ」と「しらすとゴマのグリッシーニ」をつくりました。パンじぃがテレビに取り上げられたこともあり、お客さんの中には「パンじぃ」を知っている方もいらっしゃいました。


東京での経験も自信になり、準備からチームワークもバッチリで、順調に生地づくりが進み、時間通りにパンが焼きあがりました。販売時間前からお客さんが並ぶほどの人気ぶりでした。約60セットのパンはすべて時間内に販売が終了しました。
少しお疲れのパンじぃメンバーですが、購入できなかったお客さんに申し訳なかったと、次回はもっと数を作れるように頑張ろうとやる気十分でした。
今後もパンじぃの活動にぜひご注目ください。

「パンじぃ、オープンKIITOにやって来る」開催概要はこちら

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