お知らせ・レポート

2016年7月17日(日)

+クリエイティブゼミ「ちびっこうべのまちを考える」
5回目のこの日は、これまで各チームで考えてきた仕事の内容を発表しました。講評は、講師の永田と、ゲストの槻橋修氏(株式会社ティーハウス建築設計事務所、神戸大学准教授)にいただきました。

以下、各チームのプレゼンと講評内容です。


チーム「まちの仕組みをつくる」

○ハローワーク
ハローワークに行くまでに大きな案内板を用意して、そこに仕事内容を書き出したものや写真などを張り付けて、仕事の内容がわかりずらくて混雑したり直前まで仕事内容がわからないという問題を回避。さらに記入用紙を用意し、第三希望まで事前に書けるようにしておく。仕事の難易度も見える化したい。

○学校
ただ学ぶだけでなく、まちに関わりをもつため、マイスター制度を導入。30分技術を学んで、つぎの60分で大人を対象に技術を実践する(バリスタ、マッサージ、健康診断など)。大人は電車に乗って病院などまで移動し、子どもの健康診断を受ける。マイスターになると子どもに伝える講師になれる?

○電車
前回の観光ツアー(船)を電車に。線路と駅をまちに設置。

○警察官
大人誘導やパトロールの仕事に、電車運行時の警備を追加。

○刑事
警察官と差別化。まちのものが盗まれるなどの事件を解決する。

●講評
槻橋:ハローワークで仕事の紹介するのはよいのでは。学校は全体に関わるようなプログラムになればいいと思う。電車は、イベントや駅のデザインとの兼ね合いが必要。健康チェックはアイデアとしてはいいが、それに応じてくれる大人がどれだけいるか。子どもが形式的なやりとりだけしか行われないのであればそこまで行う必要があるか。前回の病院ではお客さんとの関係がなかったので、そのときの仕掛けをもう少し考えられる。刑事はあまりまちで仕事があまり表現されない。警備などはその仕事の内容を共有できている人でしかわからない。

永田:今の仕事の空き状況や内容がわかる掲示板のようなものがあればいいなと。学校は、学んだことをいかせる場をつくるのはいいと思う。学ばないとできないという仕組みはむずかしい。初心者でもできるけど学校で学ぶとより実践できるような仕組になっているとよいのでは。刑事は、リアル脱出ゲームのように、既存のまちの要素を簡単にクイズにするようなものにして、刑事というよりは探偵としてまちを使いながら仕事にできないか。刑事の仕事のバリエーションを考えるとよいのでは。探偵は仕事にするか誰でも参加できるような仕組みにするか検討できる。電車はなぜ船から変わった?

ゼミ生:線路をひきたかった。

参加クリエイター:前々回は仕事を急遽つくるために養生テープを使って線路をつくった。台車に乗って大人が押していた。

永田:線路を用意するとなると、混雑の問題などいろいろ考えなければいけない。

槻橋:ヨーロッパのトラムのように、通るときだけ電車が通って、それ以外は人が行き交うような状態は考えられる。

ゼミ生:整備は警察がやれば仕事になると思っています。

永田:観光ツアーの抽選はもっとデザインできる。病院のカエルは変えてもいい?AEDもどこまで使うか等要検討。


チーム「ものをつくる」

○素材ラボ
販売員はデザイナーが買い出しに来たときに販売する。前回のように紙と木などを分けない。素材組み合わせの見本帳を用意。端材の詰め合わせセットをつくる作業。外回りにも。
素材マイスターは学校で授業を受けた人だけなれる。マイスターは給料が倍。詰め合わせセットをつくるときの指導。
素材研究員は素材の組み合わせを考えてカタログを4日かけてブラッシュアップする。
マイスターと研究員を分けるべきか考えられていない。研究員はマイスターしかできないとか。

○まちラボ
ちびっこ大工は神社の鳥居と神輿をつくる。最終日に祭。祭では大工ではなく祭担当。神輿でまちを練り歩く。
都市デザイナーはシンボルになるオブジェをつくる。2時間ターム。市役所と連携して、行政からの予算内でおこなう。3人4チームでコンペ。みんなに投票してもらって内容を決める。2日目設計?制作、3日目制作、4日目制作?祭。
イラストレーターはまちの風景をスケッチして、スキャンして画集をつくる。スケッチはギャラリストに買ってもらう。
ちびっこテーラーはまつりの法被をつくる。かんたんにユニフォームをつくれる仕組みを用意しておく。

●講評
槻橋:マイスターや研究員がどこまで活躍できるか。給料がちがうのは生っぽすぎないか?現実にするにはそれぞれエネルギーがいる。都市デザイナーのオブジェには大人のちからも必要だろうからどこまでできるか。イメージはよいので、こどもができること視点から考えられないか。

永田:祭をやるとなると本気でやらないと。ちゃっちい祭ならやらない方がいい。参加する人と見る人という関係性もうまれる。祭をベースにしているので、まちの骨組みにかかわるので早く決めないといけない。やるにあたっては事務局としっかり準備しなければ。
素材ラボと言いながらデザインラボ。テーラーもそうだが、誰に学ぶかがキーになるのでは。デザイナーはたくさんいるし、テーラーなら手芸が得意なおばあちゃんでもいいかもしれない。誰に学ぶかが重要。せっかく学ぶならなんちゃってを学ぶのでなく、ここに来た子どもたちがプロに学べたり、短時間で劇的に変わるような学びがあれば。

槻橋:祭をやる人は仕事じゃない。青年部みたいな。

永田:祭に関わるとほかのことを切り捨てて没頭しないとできない。全体のプログラムのなかで祭をしっかりデザインしないとよくならない。参加してた人だけが楽しいだけなら…
オブジェづくりは途中からちがう子が入ったときに成り立つか。

ゼミ生:考えることとつくることを切り分けてるので子どもが変わっても成り立つのでは。ときどきの変更は許容するとして。

永田:子どものまちでは文化祭的になってしまう。ユメミセであれだけのクオリティを求めているのに対して、まちづくりの方がなんちゃってだとつらい。前回のテーラーにきてた女の子はスキルとして身につけて帰っていった。そこまでの子がでてくるような仕組みにまで持っていってほしい。いった。そこまでの子がでてくるような仕組みにまで持っていってほしい。


チーム「まちの楽しみをつくる」

○写真館
写真館Aの出張カメラマンはまちの風景を撮る。
ポートレートカメラマンは場所を決めて写真をとる。
写真館Bではスタジオアリス的にコスプレして写真を撮る。
写真館はコスプレした人だけでなく、顔ハメパネルで写真をとるだけでもいいし、できた写真の使い道もほかに考えられる。
写真を壁に貼り付けて大きな絵にできるといいのでは。
写真館Bはマジックミラーで保護者は中を見れる。

○アイドル養成所
スカウトがまちの子どもをスカウトして、アイドルに。テレビ局と連携してデビューさせたい。CMソングがあって振付け師が踊りをつけてタレントとしてデビューさせたい。

○子どもバー
市役所の裏手に入り口があるアングラな場所。バーテンダーとして、食べ物の組み合わせでちがう味になるものや子どもビールを売る。てんぐと連携して、てんぐのレートを入手して情報を売る?バーではてんぐでしか使えないコインも使えるように。

○占い師
スマホでアナグラム映像をだす。
なるべくお金をつかう場をつくる。

●講評
槻橋:こどもが理解できるようにデザインしないといけない。コスプレをやりたいだけのひともいるのでは?まちではみんな仕事をしているけど、それとコスプレとのちがいは?すでになりきっているのにコスプレする意味は?写真館としてというよりはボディペインティングとして独立しそうだなと。
アイドルはメディアにのって広報する、それをプロデュースすることは、できたら面白いと思うけど、スカウトやマネージャーのような仕事がこどもにできるのか。プロセスを考えると学校でやった方がいい?
休める場所としてのバーは使われるだろうなと。そこで特定のイベントが必要なのか?場所を用意するだけで人は集まるのでは?

ゼミ生:バーテンダーに仕事を付加したのはアングラ感を出したかったから。

槻橋:ひとと出会って情報を交換するという機能なのであれば、仕事の内容や感想を情報交換するのでもよいかも。ただそれがみんなで共有できるのかが不透明。そこに来たら仕事をしなければいけないようになるとよくないのでは。

ゼミ生:てんぐの情報を伝えるということしか想定していない。

槻橋:その情報がどこまで必要か。てんぐをわざと閉じた設定しているところで別のルールをつくってよいのかも慎重に。

永田:写真館はだれが撮るのか、こどもならだれが教えるか。へたくそな写真だと意味がない。それも学校で講習をうけると仕事ができるようになっているなど。そのカリキュラムのつくりかたが大事なのでは。
メイクアップアーティストは、ふだんできないコーディネートが学べるなど。
養成所は名前をCM制作会社にすると全部セットで仕事の意味ができるのでは。目的をもっとはっきりさせた方がよいかも。
占いも誰から学ぶかが難しい。かんたんにできる占いが学べる学校があればよいが…
まちの楽しみ方を考えなければ。複雑になりすじて、楽しみ方がわからなくなるとよくない。その情報を伝える機能が必要になるほど複雑になってきている。観光案内所?
ゼミ生:占いは、色塗り占い、誕生日占い、どうぶつ占いの3つを想定している。

槻橋:この仕事がおすすめとか。


チーム「まちのにぎわいをつくる」

○音楽隊
まちに時間を知らせる仕事。マーチングでまちを歩く。音楽工房と連携してつくった楽器や調理器具などで演奏する。リズムカードの組み合わせで音楽をつくる。

○ランドスケープデザイナー
まちを4日間かけていろどる、休憩場所をつくる、遊び場所をつくる役割。まち全体を働く場所にしたいので、まちに地形をつくりたい。そこからきっかけを。滝、川、海など。1時間ごとにエリアや機能を区切って仕事をする。

○音楽工房
楽器をつくる。祭やCMなどで使用。楽器の説明書をつくってもらって、楽器の特徴などを考えてつける。ストリーミュージシャンがうまれればいいな。ランドスケープデザイナーと協力?

○えんにち
前回とほぼ同じ。景品をつくるところから仕事にする?

●講評
槻橋:音楽隊など練習が必要なのでそこのデザインが重要。マーチング以外のときに誰でもかれでもいつでも演奏できると音楽隊の意味が薄れるのでは。楽器工房はレンタル?売る?

ゼミ生:売る方向で考えてます。

槻橋:じゃあ持って帰れる小さなものになる。売るより自分でつくってそれを鳴らした方が楽しいのでは?売るまではやりすぎでは?素材を買ってつくって鳴らす。
ランドスケープデザイナーは当日までなにもない?去年は全体のゾーニングのなかに公園を考えていたが、今回はそこまではやらないと。地形は子どもは考えない?

ゼミ生:子どもが達成感を得るために、子どもの想像のきっかけになるベースになるような地形をはじめに用意しておこうと。

槻橋:さっきの都市デザイナーと似ていて、4日間バラバラのこと、クリスマスツリーの飾り付けに近いことのように見えて、ランドスケープデザイナーではないのでは?

ゼミ生:イメージとしては造園的。

槻橋:全部お膳立てしておいてあとは飾るだけというのは、小さい子向けにはいいかもしれないけれど、ちびっこうべのまちとして考えるならもっと考えるべき。ちびっこうべの公園とはどうあるべきか、そもそもちびっこうべに公園はいるのか、というところから考えるべき。他の部分の計画抜きに考えられない。トライアルワークショップで段階を踏むなら…
小さい子が遊ぶ場所は必要かのかも、そのための公園ならあり?トライアルにくるこどもたちとそういうものを作るなら。

永田:音楽隊の音楽を奏でるまでのプロセスを考えなければ。音楽系のワークショップは時間がかかる。そうでない、手軽だけど音楽になっていて、こどもたちも感動を覚えられるようなものにできるか。相談できる人が必要?メロディラインはこどもでないとか。そのプログラムが重要では?

ゼミ生:現状のアイデアはリズムカード。それでだめなら誰かパートナーをあたろうかと。

永田:ランドスケープデザイナーは今と別の方向性の方がよいのでは。前回心配だったのが、木や花を植えることがランドスケープデザイナーだと思われているのではと感じた。プロのランドスケープデザイナーの手伝いだけでもよいかもしれない。空間を演出することのすごさを感じてもらいたい。


チーム「情報を収集・発信する」

○新聞社
ほとんど前回のまま。1日かけて紙媒体で発信。レイアウトや記事の見やすさなどを学ぶ。感想文でなく、記事として分子を書くことを学ぶ。前回はイラストを描いていたが、写真館から写真を買うことも想定。情報スピードは遅いがその分濃い情報、持って帰れる情報を重視。専用のメモをつくって持って帰れる特典付き。

○テレビ局
インタビュー番組を制作。2人1組、インタビュアーがインタビュー、ディレクターがアポ取り。テレビ局の特徴は取材相手の考えをなるべく明確に伝えること。ブースにテレビ枠をつくって生放送。カメラを設置してモニターに放映してもよいかも。ユニフォームはカーディガンで、ディレクター巻きを!

○ちびっこエディター
ちびっこうべのキャラクターのアカウントをつくってツイッターで外に発信。依頼書をつくってCMの依頼をうける。スマホなどを使用してリアルタイムで情報発信。限られた文字数で自分の考えを伝える。親、世界に向けてちびっこうべを発信。新聞社とはスピード、メディア横断、自分の直感を伝えることを学ぶ点で異なる。なかにモニターをおいてタイムラインをうつす。前日のタイムラインは印刷して、休憩所などにはって情報共有+いいねができる。

●講評
槻橋:エディターの仕事が複雑。新聞やテレビと重なるところもある。もうひとつのメディアという印象。魅力的なプログラムだけど。それぞれ何人参加?

ゼミ生:エディターは8人。

槻橋:エディターはホームページ担当者のようなイメージ。こどもが対外的に発信することについて事務局として調整すべき。
テレビは動画を撮ってためるというのはよいと思うけど、5分の番組をつくるのは大変。1分程度の実を保てるようなフォーマットは必要なのでは。

永田:新聞社は、カメラマンと一緒に仕事をしたほうがいいのでは。新聞社もツイッターとかやるから統合すれば?新聞社の記事をその場ですぐにあげればよいのでは。テレビ局はCM制作として機能すればよいのでは。専門家がついてもらわないとできないのでは。機材がいるから。


●総評

槻橋:光るアイデアが多かったが、仕事を現実世界的に考えがちだが、ちびっこうべでこどもが理解して動ける仕組みを精査する必要がある。やらされてる感じにならないようにつくらなければ。まだ具体的に空間ができるかを想定できない状況なので、そこまで具体的に考えなければ。

永田:それぞれのプログラムはいい感じ。ここから先は、ひとつはプログラムを単にやっただけでなく、どういう学びがあるか、なにかこれからのきっかけになっているかが大事。なんらかの技術に触れてほしい。プロでなくても、技術や知識をもった人はおじいちゃんおばあちゃんなどたくさんいる。今は風呂敷を広げているので、たたみながらできるところを見極める。方針を出さないと時間も限られている。いろいろと仕事同士で連携がありそうなので、絞り込みを考えつつ連携も考えられれば。同時にゾーニングまで考えられれば…スペース、マンパワーも影響する。

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次回以降は、今回の講評でいただいたご意見を参考に、考えてきた仕事を精査して、実際にちびっこうべのまちで実施するための準備をそれぞれのチームごとに進めていきます。

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2016年6月18日(土)

今年で3回目を迎えるチャリティーイベント「KIITOマルシェ2016」を開催しました。天気も良く、前年を超えるたくさんの方にお越しいただきました。「チャイルド・ケモ・ハウス チャリティウォーク2016」と同日に開催し、小児がん専門治療施設である「チャイルド・ケモ・ハウス」をより多くの方々に知っていただく1日となりました。

 
KIITOマルシェの会場内には、ワークショップや物販、飲食のブースが42店舗並びました。
会場に入ると、たくさんの風船でモニュメントが浮かんで、人口芝で作られた広場空間の周辺には風船を付けた電車の模型がぐるぐると走りまわっています。子どもたちは電車を追っかけたり、風船をつついてみたりと、広場で楽しんでいました。さらに奥には大量の風船で釣り上げられた象や馬、豚などの動物の切り抜きが浮かんでいます。
今回の会場デザインはTEAMクラプトンさんにご協力いただきました。テーマは子ども心やワクワクする気持ち。子どもたちのはしゃぐ姿がたくさん見られました。

 
 
フードブースでは、煮込みハンバーグ、カレー、コーヒー、サラダ、クッキーなどたくさんの食べ物が並びました。カレーやコーヒーを販売するブースが複数あり、何を食べようか悩む方も多かったのではないでしょうか。お昼ごろには、チャリティーウォークの参加者もゴールであるKIITOへ到着し、休憩や昼食をとるなど会場内が多くの人でにぎわいました。

ワークショップブースでは、イラストレーターの方がその場で似顔を描いて缶バッチにしてくれるものや1年後に手紙が届く未来郵便局、長い紙を使ったパタパタ絵本作りなど、子どもから大人まで楽しめました。その他、手作りのアクセサリーや雑貨など販売もありました。

 
会場入口の壁面にはチャイルド・ケモ・ハウスの紹介パネルや映像を投影し、来場者の方への理解を深めるきっかけもつくることができました。会場内での売り上げの一部は「チャイルド・ケモハウス」へ寄付しました。寄付合計金額は359,296円となりました。ご来場いただいた皆様、出店者の皆様、ありがとうございました。

 
 
 
 


KIITOマルシェ2016
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2016年7月16日(木)

+クリエイティブゼミ「ちびっこうべのまちを考える」
4 回目のこの日は、以前の話し合いで出た意見をもとに新しい仕事のアイデアを、翌日行われるプレゼンテーションに向けシートにまとめていきました。
仕事の内容やまちでの役割から、タイムスケジュールを考えて行きます。また、事前に必要な準備物や、仕事中の服装のイメージなども書き出して行きました。ディスカッションをしていく中で、他の仕事ととの関わりや仕事の詳しい内容が、2 週間前に行われた以前のディスカッションより明確になってきました。


以下、各チームのディスカションの内容です。

チーム「まちのしくみをつくる」
こどもしか入ることのできないちびっこうべのまちに、大人が入ることができる仕組みとして電車の「運転手」の仕事の提案や、今現在ある「警察官」や「ハローワーク」の仕事をより楽しんでもらうためには何が必要かをメインに話し合いました。

チーム「ものをつくる」
ものをつくるために必要な材料を置いている「そざい屋」の名前を「そざいラボ」と改め、そのプログラムの内容を中心にディスカッションを行いました。
素材を使ったオブジェの製作や、学校と連携し、素材に詳しい子どもたちだけがなることのできるお仕事「素材マイスター」など、新しいプログラムが生まれていました。

チーム「まちの楽しみをつくる」
コスプレやメイクアップしたこどもの写真を撮る「カメラマン」の仕事や、まちで大人気分を味わえる「Bar」や「占い師」の仕事の内容についてディスカッションしました。アート・イン・レジデンスで開催されるてんぐバックッスカフェと連携した仕事のシステムの提案も行われる予定です。


チーム「まちのにぎわいをつくる」
一昨年あった仕事「みなとの音楽隊」の仕事をブラッシュアップしていき、マーチングのように音を鳴らしながらまちを歩く仕事の提案をしました。そこから派生して「楽器工房」などの他の仕事の展
開も出てきました。まちに彩りをつくる「ランドスケープデザイナー」の仕事も、「大工」や「そざい屋」と協力しながら、まちを作っていく仕事にブラッシュアップされます。

チーム「情報を収集・発信する」
ちびっこうべのまちの情報発信方法について、こどもにインタビューした内容を紙面にまとめる「新聞記者」や、ビデオで発信する「TV 局」の仕事が出てきました。こどもたちがよりちびっこうべのまちを知ってもらうための大切な仕事です。


いよいよ次回のゼミは、株式会社ティーハウス建築設計事務所の槻橋 修さんを迎えてのプレゼンテーションです!
それぞれの班で出てきた仕事をまとめていき、発表に挑みます。

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2016年7月12日(火)

最終発表まで残すところあと2回となった第8回目は、最終発表に向けて、各班いつも以上に熱い議論が行われました。
以下、各班の発表内容です。

■A班
引き続き検討している「街の写真部」の提案について、どのように地域内外の人に参加してもらい、その様子を発信していくかについて話し合った。既存の、長田の風景写真をテーマにしたフリーペーパー「o-chan」の制作チームともミーティングを行い、街の人が撮影者となり、風景写真を収集するというアイデアはそのままに、もうひとつのアクションとして、写真に「ツッこむ」というアイデアが生まれた。長田のゆるい世界観(ボケている感じ)の写真に、それを見た人がツッこむことで、もう一歩深く、踏み込んだコミュニケーション(笑い)ができるのではないかと考えている。

講評|その街と自分の関係性によって、街の見え方、ストーリーは全く違うと思う。そういった「違い」からも、コミュニケーション(笑いなど)は生まれるのではないか。また、SNSや紙媒体、もしくは展覧会など、発信の媒体についてもじっくり検討してみてほしい。

■B班
長田に住む職人やクリエイターの魅力を発信するため、ものづくりの現場を地域の子供たちが取材し、長田への移住を考える若い職人・クリエイター志望の世代に向けた子供新聞を制作するというアイデアについて話し合った。子供たちは、まちの特性や文化、歴史を学ぶきっかけとなり、受け手側は、子ども素直な視点から見た長田のものづくりについての意見を受け取ることができるという利点があるのではないかと考えた。

講評|なぜ子供なのか?その場合に情報の届け先は若い職人・クリエイターになるのか?仕組みに違和感を感じるので、もう少し検討してみてほしい。

■C班
ベトナム文化を切り口に再度まちをリサーチした。事例として、三宮のベトナムのお店の客層は9割が日本人で、あとの1割はベトナム人留学生であることが分かった。リサーチの中で、ベトナム系の移住者と接触する難しさを実感し、ベトナム人がまちに出て地域住民と交流する機会がなく、小さなコミュニティに引きこもっているのではないかと仮説を立てた。そういったコミュニティに、日本にやってきたばかりのベトナム人留学生や、ベトナム文化に興味のある日本人を引き合わせ、そのコミュニティをまちの個性として発信することができないかと考えている。

講評|リサーチで課題だと感じたことを、長田区社協やまちの中のキーマンに実際に取材し、どれぐらい難しい問題なのか考えてみて、その上でどのような「つなぐ」動きが求められるか、検討する必要がある。

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■D班
引き続き検討している「DIYの拠点施設をつくる」提案について、そこに訪れる人々の交流の仕組みをDIYのレベルに合わせたものにする(初級・中級・上級)にすることで、自分の暮らしを作り出すことをより具体的にイメージできるようにし、ただ技術を学ぶのではなく、感性を磨くためのコミュニケーションが交わすことのできる場づくりを考えた。暮らしや住まいを学ぶ「住育」を行う場という提案。

講評|対象者の整理によって、誰に本当に届けたい場なのかが見えにくくなったのではないか。運営の仕組みが、どういった場の状況を生み出し、そこでどんな効果が得られるのか、類似事例などからもう一度ヒントを得てみてほしい。


■E班
ハンドメイドを切り口に、体験や学びを得ることのできる場づくりの提案について、さらにブラッシュアップした。ただ人が集まるだけで完結するのではなく、そこで制作した作品を販売したり、ハンドメイドの技術をさらに磨くための勉強会を実施したりすることで、閉じたコミュニティではなく、ハンドメイド文化の発信拠点としての機能も持つ場にしたいと考えている。敷居は低く、ハンドメイド初心者や子連れのママも積極的に受け入れ、技術を磨いてゆくゆくは作家デビューするような長い付き合い方ができる仕組みを考えている。

講評|作家の発展性への期待や、長田の工場の技術を生かした連携など、多方向に発展の可能性のあるアイデアだと思う。

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+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」
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2016年7月5日(火)

第7回は、「移住のニュー・スタンダード!」をテーマに、移住の新しいかたちを集め、ウェブや紙など、さまざまな媒体で「地域暮らし」を発信する「雛形」の編集に携わる菅原 良美氏をお招きして、地域情報を誰のために発信し、どういう情報であれば人が動くのかなど、現在進行形の「移住」について、具体的な事例をまじえ、お話をいただきました。

雛形は、特に若い世代の女性に向けて、移住をさまざまな視点で捉え、考えてもらうきっかけを作るために、4つの視点から移住の「入口」を提案されているそうです。
・INTERVIEW
地域で暮らすことを選択した、“現在進行形”のキーパーソンのインタビュー
・REPORT
地域に根ざした文化や、新たなプロジェクト・サービス・商品・イベント・場所など、「住みたくなる」きっかけになる情報をピックアップ。
・TOPICS
地域に訪れるきっかけとなるようなイベントや、日本全国の子育て・住まい・仕事・お試し住宅などの移住のきっかけとなる支援情報、募集情報などを紹介
・COLUMN
写真家、料理家、文化人類学者といった文化人から、地域に根ざす人々が書き手になり、その人の視点でみた地域のコアな魅力を発信。

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「移住」に関心のある方も、知りたい情報は人によってさまざまなため、多様なニーズに対応できるよう、多角的に「移住」や「地域暮らし」を捉え、編集をし、発信をされているのだそうです。
また、情報の届け方にもさまざまな工夫がされています。媒体をWEBと紙にわけ、対象者や情報の広がる範囲を整理することで、「知りたい」と思っている人に確実に情報を届けることができるような仕組みにしたり、実際の移住者と読者がリアルな”つながり”を持ち、情報交換をする場「スナック雛形」を提供したりと、若い世代に届きやすい、立体的なプロモーションを行っているとご紹介をいただきました。

最後に、ゼミ生の質問をきっかけに、雛形を始める際に掲げた理念についてもお話もいただきました。「地域」には、とても多くの要素が含まれ、仕事や不動産、観光や飲食など、どこか一部を切り取るにはあまりにも大きなテーマだと言えます。その中で、地域が今必要としていること、ニーズは何かと模索したときに、そこで暮らす「人」を増やさなくてはならない、移住を促進しなければならないと考えたそうです。そのために、地域に含まれるさまざまな要素すべて包括してアクションをする組織を立ち上げるのではなく、移住のための「入り口」をつくりたいと考え、「雛形」が生まれたとお話をいただきました。

また、地域で暮らす人々から、雛形の活動を通して移住してくる人々が、「クラスの人気者」のような人たちだ。という声が上がっているとのお話もいただきました。かつての都心での暮らしに疲れた人が「移住」をするというイメージは年々薄れ、地域で率先して活動をしたいと考える、若い世代の「リーダー」が増えているのだそうです。若者の暮らしの選択肢を広げ、そういった移住者によって地域が元気になるということを、雛形で証明できるようにしたいとのことでした。

レクチャー後は、1時間程度グループディスカッションを行いました。菅原さまに各班をまわってもらいながら、編集・発信の手法や、移住の現状などの班の内容にあったアドバイスをしていただきました。

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最終発表をもう少し後に控えた今回、どうしても具体的なアイデアの中身の部分に議論が集中しがちで、それをどう人に届けるのか、関心を持ってもらうのかという部分が後回しになってしまうことの多くなっていたゼミ生にとって、気づきの多い機会となったのではないかと思います。

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2016年7月2日(金)

+クリエイティブゼミ「ちびっこうべのまちを考える」
3回目のこの日は、一昨年開催の「ちびっこうべ2014」で行われた仕事のブラッシュアップと並行して、新しい仕事のアイデアを考えていきました。
また、ちびっこうべの会場となるホールの下見や、KIITO館内にネタさがしに向かうチームなどもあらわれ、チームごとに活発なディスカッションが行われました。

以下、各チームのディスカッションの内容です。


チーム「まちのしくみをつくる」
ちびっこ学校
 -上級者育成コース|他の仕事の専門性を高める(カメラマン養成講座など)
 -KIITO職業マイスター|学校で学んだ技術をまちに還元する(企業家支援?)
ちびっこ救急隊
 -事故対応|AEDなどを使ってカエルくんを助ける
 -健康診断|学校で学んだことを大人に提供する
インフラ整備
 -鉄道|復活?観光ツアーとの組み合わせ等検討
ハローワーク
 -マイスター制度|マイスター用の専門性の高い仕事を準備
けいさつかん
 -事故対応|逮捕、裁判など
 -大人誘導
 -迷子探し(KIITOパトロール)
じんじゃ
 -ものづくりチームへ移管、外部委託
インフォメーション
 -情報チームとの連携が必要
市役所
 -市民証の改良(特技、適性等を記載?)
 -清掃員の兼業
 -新店舗開設時のサポート(事業所、費用など)

チーム「ものをつくる」
ちびっこ大工
 -神社の鳥居、絵馬をつくる
 -素材を使った大きなオブジェを4日間かけてつくる→「お祭り」
都市デザイナー
 -工務店のようなくくりで活動。ものづくりであった仕事を統括し、まちへの影響を増やす
そざい屋
 -仕事をする子どもが素材の知識を知るためのマニュアルをつくってはどうか
 -販売するディスプレイの方法を子どもが考えてランキングにしてはどうか


チーム「まちの楽しみをつくる」
写真館(カメラマン、スタイリスト、アーティスト、メイクアップアーティスト、美容師、タレント、ダンサー)
 -フォトアート(ポートタワー、ハロウィン)
 -かべに落書きをして絵の中に入って映る
 -芸能人になってTV出演
 -メイク(異性、昔の日本人、外国人、宝塚、かぶきになりきる)
裏家業(子どもBAR(バーテンダー=スパイ)、占い師、カラーコーディネーター)
 -隠れ家での仕事(ハローワークでもらう仕事ではない)
 -隠れ家に入るには宝探し+ドレスコードが必要
 -出るときにコースターバッチがもらえる
 -スパイはてんぐ王国に行って通貨のレートを仕入れる

チーム「まちのにぎわいをつくる」
音楽隊
 -マーチングでまちに時間を知らせる+にぎやかし
 -楽器は食器などを使うor楽器屋さんをつくるor先に用意しておく
 -リズムは子どもがつくるor先に用意しておく
 -ある程度のリズムだけつくって、それを祭りばやしやアイドル、ジングル等に展開
 -仕事の具体的な流れを検討中
ランドスケープデザイナー
 -まちにいろどりを|ペーパーアート、ステンドグラス、影絵など
 -楽しむ場所|キートをもっていなくても楽しめる、意見箱をつくって公園にほしいものをアンケート
 -休む場所|ジャングルジムにカーテンやベニヤ板で場所を自分たちでつくれる広場をつくる
 -仕組みだけ用意してハローワークの仕事にない仕事をつくる(素材屋とコラボ)
 (ダンサー、大道芸人、風をつくる仕事、音をつくる仕事など)

チーム「情報を収集・発信する」
新聞社(まちの外部向け)
 -仕組みはほぼ前回のまま
 -新聞会社に協力をお願い?
 -ちびっこエディターとの差別化(より密度の濃い記事?)
ちびっこエディター(まちの内部向け)
 -子どもがTwitterを使ってまちの様子を発信する
 -まちにタイムラインが見えるディスプレイを設置し、まちの情報を見れる(大人ゾーンにも設置?)
 -依頼書を用意しておき、CMを投稿する
 -プロのエディター、ライターに協力をお願いして、自分の意見を文字にまとめることを学ぶ
ちびっこTV(ちびこの部屋)
 -広場前にテレビの枠を設置し、枠のなかで番組を放映
 -お店や仕事をしている人をゲストに呼んで、インタビュー形式の番組
 -インタビュー番組放映時以外の時間を使って他の仕事の舞台としても機能

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次回は、中間発表前の最後のディスカッションになります。
それぞれの仕事が実際にちびっこうべの夢のまちで実践されるためのプログラムをしっかりと考えていきます。

+クリエイティブゼミ「ちびっこうべのまちを考える」
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2016年7月1日(金)

+クリエイティブゼミ「ちびっこうべのまちを考える」
2回目のこの日は、一昨年に開催されたちびっこうべをふまえて、まちの仕事のブラッシュアップを行いました。

まず、本ゼミの講師である副センター長の永田より、KIITOのゼミの考え方、心構えについて説明を行いました。


ゼミを進める上で特に重要なこととして、
・「風の人」「水の人」「土の人」の作法
・みんなが関わるための余白のつくり方「不完全プランニング」
・アイデアの種の質を上げる考え方「+クリエイティブ」
を挙げ、一つ一つ紹介していきました。

特に、「ちびっこうべ」という夢のまちにおいて、「土の人」である子どもたちに対して、ゼミ生が「風の人」としてどのように考えるかが重要だと話しました。そのなかで、背景が異なるメンバーでも、互いの意見に耳を傾けたり意見を否定せずアイデアを尊重しあうことで、信頼関係を築きつつシナジーを生み出す大事さなどについても話しました。

その後、ゼミ生自身に興味のあるチームを選んでもらって、5つのチームに分かれてブラッシュアップのためにディスカッションをおこないました。
以下、各チームのディスカッションの内容です。


チーム「まちのしくみをつくる」
[しやくしょスタッフ]や[けいさつかん]など、まちのしくみをつくる仕事を考えるチームです。[ぎんこういん]や[けいさつかん]の仕事が、よりまちの仕組みとして機能するためにはどうすれば良いかについてディスカッションを行い、ぎんこうでお金を貯金できたり貸したりできれば良いのではという意見がでました。

チーム「ものをつくる」
[ちびっこ大工]や[ちびっこイラストレーター]など、まちのためのものをつくる仕事を考えるチームです。[そざい屋]にある材料をつかって他のチームと協力してまちを楽しくするための仕事や、お祭りなどのハレの日をつくっては、という議論を行いました。

チーム「まちの楽しみをつくる」
[ちびっこカメラマン]や[ちびっこメイクアップアーティスト]など、まちのこどもたちの楽しみをつくる仕事を考えるチームです。こどもがまちを楽しむために、役者や大人になりきってまちを楽しむことができるシステムをディスカッションしました。

チーム「まちのにぎわいをつくる」
[ちびっこランドスケープデザイナー]や[みなとの音楽隊]など、まちににぎわいをつくるための仕事を考えるチームです。[みなとの音楽隊]をテーマにディスカッションを行い「まちのにぎわいで音楽隊の音が聞こえない」という去年の問題点に対して、マーチングにして音を鳴らしながらまちを歩いてみてはどうだろうか?という意見がでました。

チーム「情報を収集・発信する」
[記者]や[ちびっこラジオDJ]など、まちの情報をあつめて発信する仕事を考えるチームです。まちの情報をリアルタイムで発信しながら、ちびっこうべの夢のまちには入れない大人にも共有できる情報発信の仕組みについてディスカッションしました。

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その後、各チームのテーブルを移動しながらそれぞれのディスカッションの内容を発表してもらい、プログラムを共有しながら各チーム間の仕事の相互関係についても議論しました。

最後に永田より、総評として
・既成概念にとらわれないこと
・チーム内で話が盛り上がったときのアイデアの種を見逃さないこと
・まずは自分たちでできることから考えはじめること
についての話がありました。

次回はひきつづき既存の仕事のブラッシュアップを行いながら、新しい仕事のアイデアについても考えていきます。

+クリエイティブゼミ「ちびっこうべのまちを考える」
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デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2016年8月から開催するイベントについてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

2016年6月28日(火)

第6回目は、これまでのゼミの成果を発表する中間発表です。班ごとに、これまでのリサーチやディスカッションで生まれたコンセプトやアイデアを発表しました。講評は、講師の永田と、藤 浩志氏(藤浩志企画制作室代表)、神戸市の企画調整局の担当の方にお話をいただきました。

以下、各班のプレゼン内容です。

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■A班/「街の写真部」計画
長田エリアの、下町情緒があり画になる街並みを、街の中の人々が写真で切り取り、共有・発信する「街の写真部」を提案した。街の中の幅広い年代の人々が集まり参加してもらえるよう、拠点となる施設(街の喫茶店など)にインスタントカメラを設置して、自由に持ち出して写真を撮ってもらい、また撮影した写真を気軽に共有し、発信できるまち街の仕組みづくりを提案した。また、リサーチで出会った、長田の風景の写真をテーマにしたフリーペーパー「o-chan」の発行者と実際に会って話を聞いたり、六軒道のカフェ「r3」にインスタントカメラを期間限定で設置する実験をしたりと、提案の内容を深めるため、さまざまな街に対してのアプローチを行っている。

講評|写真・街の風景というキーワードの中に、もう少しフェチっぽさがあると良い。「写真現像部」「写真活用部」など、アウトプットの中に、参加する人々が個人の興味や好みを生かすことのできる余地があると、もっと面白い展開になる。

■B班
長田エリアのリサーチから、今はあまり使われていないものづくりのための機械(ミシン・革すき機など)や、特別な技術をもっている職人と出会い、それらの長田の「ものづくりのまち」としての特色を生かし、若手のクリエイターをターゲットに、ものづくりを通して人と人、人とものをつなぐコミュニティづくりを提案。企業とクリエイターのマッチングや、ものづくりに関連するイベントやワークショップを実施し、まち全体にものづくりのイメージを確立する。

講評|
移住してきた若手のクリエイターが、このまちにどう関わり、どのような態度でものづくりを行うのかその指針が重要になる。まちを俯瞰で捉えるのではなく、ここにしかないまちの資源をもう少し整理してほしい。

■C班
長田の靴工場の見学ツアーを定期開催し、靴職人の技術力を発信して、観光客を誘致する仕掛けづくりを提案。また、もう一つの方向性として、長田で働いているアジア諸国の出身の人々とつながり、アジアのさまざまな魅力を紹介するマーケットを開催し、まちの個性としてその文化を発信するというアイデアについても考えを進めている。

講評|
せっかく靴産業が盛んな地域なので、制作工程の紹介や商品の流通だけではない、靴の新しい在り方・役割をもっと模索した方が良いのではないか。また、アジア文化の発信については、何かもっと強い核になるものがあれば、地域に根差す魅力になるのではないか。広くアジアの文化を発信するのではなく、どこかの国に焦点を当てるなど、もう少し深く掘り下げてみて欲しい。

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■D班
兵庫区南部エリアの、空き倉庫や木材の端材が手に入れやすいなどの土壌を生かして、DIYの拠点施設をつくる提案。施設内には、作業をできる広々としたスペースや、端材をシェアできるスペース、情報交換ができるスペースなどの機能が備えられ、まちで新しく何かを始めたいクリエイターやそのたまごが、活動の核となる場として利用する。また、近くを流れる兵庫運河を利用し、クリエイターたちがDIYで船を作るレースをするなど、地域性を生かしたイベントも開催していきたい。

講評|活動のモチベーションを高めるためには、なにか自由に使えるツールが備わっていることも重要だが、誰かがそのツールで常に活動をしているような状況があることが重要になる。人の魅力によって人が集まり、活動が連鎖していくような動きが作られるといい。端材の提供のしかたについても、ただ設置するのではなく、その先のワンアクションが提供できると良いのではないか。

■E班/「てしごと・ば」
現在新長田に多く見られる、区外から移住してきた若い世代のママたちと、神戸に根ざすハンドメイドの伝統に着目し、子育てをしながらハンドメイドの仕事ができ、また情報交換の場ともなるような場づくりを提案。拠点となるスペースには、ハンドメイド・クラフトのための道具や、ワークショップなどを行うイベントスペース、親子が一緒に過ごせるカフェなども併設し、ママが仕事と暮らしを両立しながら参加ができる、新しいコミュニティをつくる。また、リサーチの中で、すでにまちの中に古着や廃材を使ってハンドメイドの活動を行っているママがいたので、ネット販売などの新しいリソースを組み合わせることで、より広く発信をしていきたい。

講評|いま地域でハンドメイドの活動をしている人々は、ほとんどの人が自宅で制作を行っていると思うが、特に子育て世代のママたちのコミュニケーションは重要なので、同じ趣味によって集まり、会話を楽しみながら情報交換をできる女性の遊び場のようなものがまちには必要だと思う。また、神戸は特に働く女性が少ないと言われるが、決まった時間で仕事ができ、子育てとの両立も図ることのできる場というのは、大いに可能性があるのではないか。

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全体講評|
班の提案に対して、自分が実際にどのような立場で関わりたいかを考えてみることが重要。興味関心はそれぞれ違うので、自分が担うことができる役割は何か、今後やっていきたいことは何かを再確認し、できるところから始めていければいい。
また、まちの資源を「いじる」ということも、もう一度意識をしてほしい。例えば、現在長田で、無料で提供されているような「おかんアート」も、もっとセンスを磨き、おかんアートに「デザイン性」を加えてみることで、新たな可能性をもっと広げてみることができるのではないか。現在の班の提案におけるまちの資源はなにか、見つめてみて欲しい。

次回は、まちの資源をもう一度見直し、アイデアをブラッシュアップしていくため、移住のニュースタンダードをテーマにUターン・Iターンなど地域の暮らし・仕事の今を伝える、ローカルライフ・ウェブマガジン「雛形」の編集を担当されている、菅原 良美氏にお越しいただき、レクチャーを行っていただきます。

ウェブマガジン「雛形」についての詳細はこちら

+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」
ゼミの開催概要はこちら


2016年6月30日(木)

+クリエイティブゼミ「ちびっこうべのまちを考える」を開講しました。

今年10月に開催する「CREATIVE WORKSHOP ちびっこうべ2016」。今回開催するゼミは、子どもたちとクリエイターがつくる夢のまちで、子どもたちが楽しめる魅力的なまちの仕事を企画し、当日の運営サポートまでを行います。

初回を迎えたこの日は、KIITOスタッフから「ちびっこうべ」の概要を理解するための説明会を行いました。

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はじめに、ちびっこうべ全体の概要をご説明したのち、現在までに決まったちびっこうべ2016の内容をスタッフから報告しました。
ちびっこうべ2016の「まちづくりプログラム」では、今回の企画ゼミを通してまちの仕事や仕組みを考えたのち、トライアルワークショップを行ってから、本番のまちオープンを迎えます。

今回のゼミでは、7/17までの前半5回でまちの仕事の仕組みを考えます。前回までのちびっこうべで行われた仕事をブラッシュアップし、新しい仕事を考えていきます。準備から当日までの運営を担う後半では、前半で考えた仕事が実際にまちで子どもたちが行うときに、どうすればスムーズに、より楽しくできるかを考えながら、まちで仕事を行うための準備を整えていきます。

まちには子どもたちとクリエイターがいて、KIITOスタッフはまちの運営を担います。ゼミ生の方々には、まちの運営に必要な仕組みを考え、「ちびっこうべ」のまちをさらに楽しくする仕事、仕組みを考えてもらいます。


次に、これまでにちびっこうべで行われたまちの仕事を、ひとつずつKIITOスタッフから紹介しました。
これまでのまちの仕事を今年ブラッシュアップするにあたって、仕事を大きく「まちの仕組みとして必須の仕事」「まちの仕組みとして必須だけれど精査が必要な仕事」「内容から検討が必要な仕事」の3つに分けて紹介しました。

仕事紹介のなかで、今回のゼミで考えるポイントは次のように整理できます。

・仕組みのわかりやすさ
・仕事が足りない(職業難民問題!)
・キート(ちびっこうべ通貨)の使い道が足りない
・学びの要素があるか
・仕事をする子どもと提供される子どもの関係
・パートナーとの関係
・仕事と仕事の相互関係
・仕事とまちの関係
・まちオープン4日間の時間経過

以上のような点に注意して、次回以降のゼミからまちの仕事、仕組みを考えていきます。

仕事紹介では、当日駆けつけていただいたユメミセ協力クリエイターの和田武大さん(DESIGN HERO)から、前回までの仕事をクリエイター目線からご説明いただきました。

また、今回のゼミには、第5回に槻橋修さん(株式会社ティーハウス建築設計事務所、神戸大学准教授)にゲストとしてお越しいただくだけでなく、株式会社ティーハウス建築設計事務所のスタッフの方に毎回のゼミに出席していただき、ちびっこうべのまちを考えるサポートをしていただきます。

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