お知らせ・レポート

2016年5月31日(火)

2015年1月末からスタートした+クリエイティブゼミvol.13 「食」編 「神戸発:自分で食べる”食”の勉強をしよう!」の第6回に開催した「手作り醤油ワークショップ」のフォローアップとして、各ゼミ生が1年かけて育てた醤油を持ち寄り、色や香り、味などを比べ評価する会を開催しました。

 
2015年4月に開催した第5回食ゼミでは、大徳醤油株式会社浄慶拓志さんにお越しいただき、醤油屋さんの現状や市販の醤油との違い、醤油がつくられる過程などを学び、実際に醤油づくりをしました。醤油は塩水と麹を混ぜ、気温の高い季節は毎日、涼しい時期には数日に1回程度混ぜながら、1年かけて育てます。そして1年が過ぎ、ゼミ生それぞれの醤油が完成したところで、各自醤油をしぼり、火入れをし、持ち寄りました。

 
持ち寄った醤油は、小さな容器に均等に入れ、一般的な醤油、大徳醤油さんの醤油も含めて12種類が並びました。評価シートを使い、色、香り、味を五段階で評価。塩味、酸味、苦味、甘味、旨味、それぞれの味覚を感じる度合いも五段階で記入してもらいました。醤油作者の名前は伏せて行いました。
12種類並んだ醤油は、すぐに色の違いが分かりました。薄いものから濃いもの、透明感のあるもの、濁りがあるものなどさまざまです。香りもフルーティなものや、ナッツのような香り、発酵臭の強いものなどがあり、同じ日、同じ材料で作った醤油ですが、大きな違いが見られました。好みもありますが、手作りの醤油は美味しかったようで、それぞれの違いを楽しむことができたようです。最後に評価シートの点数をもとに総合ベスト3を発表し、豆腐やキュウリなどに醤油をつけて食べました。

5つの味覚を5段階評価した平均値のグラフ


同じ材料で、同じ期間育てた醤油ですが、育つ環境や混ぜ方など、さまざまな条件でこれほど大きな差が生まれることは驚きでした。1年という長い期間、たまに混ぜるのをさぼってしまった人もいたようですが、どれもおいしくできました。育てた醤油にはやはり愛着がわくようで、また今年も新たに作りたいという声もありました。

+クリエイティブゼミvol.13「食」編 開催概要はこちら

2016年6月5日(日)

2年に一度のKIITOイベント「CREATIVE WORKSHOP ちびっこうべ」が2016年も開催します!

今年のちびっこうべのキックオフとして、メインプログラムでもある、子どもたちがシェフ、建築家、デザイナーから技や知識を学びながら進める夢のお店づくり「ユメミセプログラム」の協力クリエイターやサポーターの方々が集合して、全体ミーティングを開催しました。

ユメミセプログラムは、シェフ、建築家、デザイナーそれぞれ1組ずつに子どもが5人ずつ参加して、3人のクリエイターと15人の子ども、そしてサポーターで食べ物のお店をつくりプログラムで、最終的に子どものまちオープンのときには、15のお店が並びます。
225人の子どもと45組のクリエイター、たくさんのサポーターが参加する、ちびっこうべのメインプログラムのひとつです。

ck2016_0605_01 ck2016_0605_02

まずは、副センター長の永田から、今年で3回目となるちびっこうべが、どのような想いで始まったか、また、1回目、2回目を開催してどうだったか、ということについて話しました。

「子どもの創造教育+クリエイティブ」をテーマにスタートしたこのイベントが、前回は、97名のクリエイターや568名のサポーターという、たくさんの人に支えられながら開催し、ちびっこうべを機にその後の新たな活動が生まれたことなども紹介。

なかでも、ちびっこうべの1年目に参加した子どもが、今回はサポーターとして参加したことや、保護者の方たちがサポーターとして協力してくれていることなどを紹介し、継続することの意義やちびっこうべから生まれている神戸での新たな動きを再確認しました。

ck2016_0605_03 ck2016_0605_04

次に、参加者全員の自己紹介をして、どのような想いで参加したかを共有しました。その後、今回のちびっこうべで使う名札「にがおえネームカード」づくりを行いました。
これは、顔の輪郭が描いてあるベースのシートを選び、福笑いの要領で顔のパーツを切り貼りしながら、自分の似顔絵をつくっていくプログラムです。

それぞれ、自分の似顔絵ができたところで、今年のちびっこうべの全体の流れとユメミセプログラムでの各職業のワークショップで行うプログラム案や大切にしたいことの説明を行いました。

前回のちびっこうべでは、1回目の課題として出てきた、仕事不足と子どものまちの通貨「キート」の使い道が少ないということに対して、2回目では、まちの仕事や仕組みを考える「まちづくりプログラム」を実践しました。そして、2回目の課題として出てきたユメミセプログラムの各職業の連携強化ということに対して、3回目では、シェフ、建築家、デザイナーチームが一堂に会する「全体ワークショップ」のプログラム改善と、建築家、デザイナーチームのワークショップを同日開催とし、より密に連携をとっていくことなどを説明しました。

ck2016_0605_05 Ick2016_0605_06

今年のちびっこうべの説明を行った後は、にがおえネームカードの仕上げを行い、最後に永田より今年のちびっこうべへの意気込みを語り、ミーティングは終了しました。

ミーティング終了後は、シェフチームとしてご協力いただくサ・マーシュの西川さんにご協力いただいたおいしいパンを囲んでの懇親会を行いました。「ちびっこうべ2016」を一緒につくっていく方々が、これからのちびっこうべについて語り合い、親睦を深めることのできたキックオフミーティングとなりました。

ちびっこうべ2016についてはこちら

2016年5月31日(火)

第2回目となる今回は、ゼミ生各自が先週より進めていたリサーチの内容をもとに、各班でディスカッションを行いました。
はじめに、事務局からゼミ全体の進め方について説明を行いました。ゼミ生には、中間発表まで、以下のA~Cのワークを繰り返してもらいながら、企画を考えてもらいます。対象地区のリサーチを徹底的に行ない、表層的ではない、核のある企画の提案を目指していきます。

A【土壌を読み解く】
 地域の豊醸化と若者の移住促進。現場や事例から社会課題の全体像をつかむ。
B【土に合う種を考える】
 つかんだ全体像をもとに、リサーチを行ない、企画の方向性や核となるものを見つけ出す。
C【いい種をつくる】
 共感を生む、魅力的な種を生み出す。

説明後、さっそくディスカッションにうつりました。
以下、各班のディスカッション内容です。

IMG_4899_s1 IMG_4921_s2

A班
はじめから移住を促進するのではなく、町に関わる交流人口を増やすことを目指して、空き家、商店街、銭湯などの既存の資源を生かし、単身者が訪れやすく、また長期滞在もしやすい仕組みづくりについて検討した。
次週までに、まずは上記の資源の現状を把握するため、対象地区で発行されているマップを集め、マッピングし直す。また、地域住民に、若者の移住やアートイベントの開催などを、実際にどう思っているかのインタビューも行いたい。

B班
対象地区には町としての個性があり、地域住民が町へ抱く愛着も深く、情報発信も既に行われているのだが、知名度は低い。特に長田区は、市の観光所にいっても地図が置いておらず、観光地という印象はほとんど受けられない。この原因として、長田区に対するあまり良くない印象が、神戸市民には根深く残っているのでないかと話し合い、そういった印象を持っていない外国人などは、親しみやすく、アプローチしやすいかもしれないという意見が出た。また、長田・兵庫区の魅力の共通点として、ものづくりが挙げられたので、さらにリサーチを進め、検証していきたい。

C班
靴や粉もん、銭湯などの既存の資源をつなぎ、新しい仕組みを生み出したいと考え、具体的なアウトプットまでを想像しながら話し合いを進めた。アイデアとしては、銭湯を生かしたスタンプラリーや、レンタサイクルで各地を回れるツアー、写真を使った情報発信など。また、地域でものづくりに取り組む職人が発信者となり、自身のものづくりや町をPRする観光案内の仕組みづくりなども考え、意見交換を行った。

IMG_4899_s1 IMG_4921_s2

D班
各自が実際にフィールドワークを行い、兵庫区にはおしゃれな飲食店や、近日中にオープン予定の大型商業施設があるので、長田区に集中的に取り組んだほうが良いのではないかという意見が出た。その上で、長田区民が区外からの移住を本当に望んでいるのか、リサーチを進めたい。

E班
各自で進めたリサーチ内容を共有し、その中で、それぞれが興味を持てる町の資源について引き続きリサーチを深めていくために、資源の整理を行った。猫やアニメなどのサブカル系や、空き家を使ったミステリーツアー、アートを使った兵庫区・長田区の区間の連携の促進、地域に住むアジア系外国人を生かしたイベントの企画など、担当を割り振り、次回までにリサーチを進める。

IMG_4899_s1 IMG_4921_s2

最後に各班のディスカッション内容を全体に共有するショートプレゼンを行ない、終了となりました。

+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」
ゼミの開催概要はこちら

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2016年7月に開催するイベントについてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2016年6月から開催するイベントについてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

2016年5月24日(火)

+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」を開講しました。

昨年度から始まった「+クリエイティブゼミ」の神戸まちラボシリーズ。CASE01の対象エリア「神戸医療産業都市」に続き、今回は人口減少、高齢化が大きな課題となっている市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)を対象エリアとしました。
このエリアでは、神戸市として、この町に住み・働き・学び・訪れる人を増やすために様々な取り組みが行われています。今回開催するゼミのテーマは「つなぐデザイン」。地域を取材し、寄り添い、まだまだ見つかっていない魅力的な場や人、活動なども含めたまちの資源を整理し、つないでいくことで価値を見出す、アクションプランを考えていきます。

第1回目のオリエンテーションは、本ゼミの講師である副センター長の永田より、KIITOのゼミの考え方、心構えについて、これまでにKIITOが実践してきた、さまざまなプロジェクトの紹介を混じえながら説明を行いました。

ゼミを進める上で特に重要なこととして、
・地域豊醸化のための関わり方「風の人」「水の人」「土の人」の作法
・みんなが関わるための余白のつくり方「不完全プランニング」
・アイデアの種の質を上げる考え方「+クリエイティブ」
を挙げ、一つ一つ紹介していきました。

また、リサーチの強度を上げていくための「リサーチのデザイン」や背景が異なるメンバーで信頼関係を築きつつシナジーを生み出す大事さなどについても話しました。

IMG_4899_s1 IMG_4921_s2

今回のゼミの課題に対して、ゼミ生一人一人がどのような立場でこの課題に関わり、対象地区のどこに興味や関心を抱くかをしっかり認識し、それに対して徹底的なリサーチを行って欲しいとお話がありました。リサーチについては、実際にそれぞれが現地フィールドワークを行ない、町の人や動きを観察し、自分自身の感性で町の資源や魅力、現状を見つめてみることから始めて欲しいとのことでした。

次に、神戸市企画調整局政策企画部調整課の担当の方から、対象地区である市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)エリアの特徴や課題、市の取り組みについて、ご紹介をいただきました。平成26年には「地下鉄海岸線・市街地西部活性化プロジェクト」チームを結成し、活性化策の事業者公募等が行われ、町を舞台にしたアートイベントの実施や、空きビルを活用した情報発信空間の運営など、さまざまな取り組みが行われています。しかし、まだ地域内外の方々にまだまだ認知されていない課題についても言及され、これからは、「Rプロジェクト」として、地域に新たなものを創りだすのではなく、既存の魅力ある資源を再発見し(「r」ediscover)、磨きをかけ(「r」efine)、市街地西部地区を再生すること(「r」eborn)を目指し、今回のクリエイティブゼミでは、町の魅力や行っている活動の情報をどのように発信していくか、ということについて具体的なアクションプランを期待するとお話をいただきました。

IMG_4922_s3 IMG_4925s7

また、永田は、このゼミのキックオフトークセッションとして前回開催した「+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編 キックオフトークセッション 「下町を住みたい町にするために」」を振り返り、ゲスト講師の大谷 燠さん(NPO法人ダンスボックス代表)、松原 永季さん(スタヂオ・カタリスト代表)、山下 香さん(下町レトロに首っ丈の会隊長)の活動をもう一度取り上げ、市街地西部地区には、人々の感性を育てる町としての、十分な資源が既にあるのではとお話がありました。また、本ゼミの講師である藤 浩志さん(美術家/藤浩志企画制作室代表)のお話についても振り返り、地域の資源を活用せずに、まったく新しい何かを町につくりだすのではなく、資源を少し「いじる」アクションが、今回は重要になるのではとのことでした。その中で、自分が何をさわってみたいのか、まずは徹底的に向き合い、考えてみるべきとアドバイスがありました。

その後、班ごとに自己紹介オリエンテーションを受けての班内での意見交換をしてもらいました。
今回のゼミには、学生から社会人まで、幅広い参加者が集まり、対象地区の魅力や、課題だと思う点について、初回からゼミ終了後もディスカッションをしている様子が各班で見られました。

IMG_4929_s4 IMG_4945_s5

+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」
ゼミの開催概要はこちら

2016年5月17日(火)

2016年5月24日(火)から始まる+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」の開講に先駆けて、対象地域の現状や課題を知るためのキックオフトークセッション 「下町を住みたい町にするために」を開催しました。

人口減少・高齢化が課題となっている市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)。この下町情緒のある町で、個性あふれる豊かな地域資源を生かしながら、魅力的な「住みたい・働きたい・学びたい・訪れたい町」をつくるために、さまざまな仕掛けを生み出している3名のプレーヤーをお招きして、町のいまについてお話をいただき、また、各地で地域豊醸化のための活動を行われている美術家の藤 浩志さんとともに、市街地西部地区のいまとこれからを考えていきました。
はじめに、講師の永田より、今回のキックオフトークセッションとゼミを開催するにあたっての目的や、目指すことについての説明があり、トークセッションが始まりました。

IMG_4699 IMG_4722

今回のゼミのパートナーである、神戸市企画調整局の方よりご挨拶をいただき、神戸市として今回のゼミに期待することについてお話をいただきました。続いて担当の方から、対象地区である市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)エリアの特徴や課題、市の取り組みについて、ご紹介をいただきました。
これまで神戸市では、高齢化・人口減少が進む市街地西部地区エリアの活性化のため、地下鉄海岸線の整備や新長田駅前の再開発など、まちの整備を進めてきたと言います。この取り組みをふまえ、人口増加を主要な目的として進めるプロジェクトとして、平成26年に「地下鉄海岸線・市街地西部活性化プロジェクト」チームが結成され、活性化策の事業者公募等を行ったそうです。さらにこれからは、「Rプロジェクト」として、地域に新たなものを創りだすのではなく、既存の魅力ある資源を再発見し(「r」ediscover)、磨きをかけ(「r」efine)、市街地西部地区を再生すること(「r」eborn)を目的として、地域外・内へのエリアの魅力の発信を進めていきたいと、活動についてお話をいただきました。

次に、講師の藤 浩志さんより、ゼミを進めるにあたっての基調レクチャーとなるお話をいただきました。
人が集まる場をつくることに重要な事として、足りない部分・中途半端な部分という余剰を残す手法についてお話をいただきました。完成された場には、想定した通りの人だけが集まることが多いそうですが、足りない部分のある場では、関わる人々に何かを生み出そうとする創造性が生まれ、色々な展開が広がっていくのだそうです。
また、地域の中で活動をするにあたり、「感性」を磨くことを大切にして欲しいとアドバイスをいただきました。地域の中で自分が何を魅力に感じ、何に違和感を覚えるかということと対峙して、自分自身が地域に対してどういった立場で、何をしたいのかという価値観を客観的に見て、表現することを積極的に行って欲しいとのことでした。

IMG_4756_s IMG_4757_s

次に、今回のゼミの対象地区である市街地西部地区で、個性あふれる豊かな地域資源を生かしながら、さまざまな仕掛けを生み出している3名のプレーヤーをお招きして、町のいまについてお話をいただきました。

NPO法人DANCE BOXの大谷 燠さんは、新長田でArt TheaterdB Kobeの劇場を運営、コンテンポラリーダンスの公演などを行いながら、ダンスを媒介として地域の人々と町を繋げる、さまざまな活動に取り組まれています。学生や子どもたちの創造力や、コミュニケーション能力の育成を目的にした地域の商店街を舞台にしたダンス公演「コンテンポラリーダンスin新長田」や、アーティスト・イン・レジデンスで地元小学校での多分化共生事業を行う「新長田ダンス事情」などの事例をご紹介いただき、地域住民と創造性を共有する価値について、お話をいただきました。
また、継続して地域に根ざしたさまざまなイベントを開催することにより、町外からも人が集まり、町と関わりを持つ「関係人口」が増え、それがいずれ「定住人口」にもつながりうるのではないかと、移住促進につながるお話もしていただきました。

スタヂオ・カタリストの松原 永季さんは、今回の対象エリアの中でも特に課題が大きいとされる駒ケ林地区で活動をされています。人口減少・高齢化が進む中、古くからの漁村集落の路地の構成を残し、高齢化の進んだ木造建築が密集するこの地域では、防災面が特に危惧され、その改善のための取り組みを進められています。地域の自治会の人々と相談し会議を重ね、町の魅力である特有の構造は生かしながら、空き地の防災広場化や路地の整備を行ない、改善を進めています。火災などの非常時に、路地に向けて設置されている蛇口の水を自由に使用してもよいとする「路地のじゃぐち協定」など、この地域ならではの防災対策も、地域住民から生まれたのだそうです。
松原さんは、歴史文化的拠点(記憶の空間拠点)といえる空き地・空き家を生かして活用を図ることで、地域の持つ社会構造を改善し、まちの再生につなげる活動を今後も継続して進めたいとお話をいただきました。

下町レトロに首ったけの会隊長の山下 香さんは、下町の文化や人のつながりを生かしながら、魅力を発掘・発信する活動に取り組まれています。その活動の起点である下町のレトロな魅力を紹介する「下町遠足ツアー」は、回を重ねるごとに、次々に町の宝と言える魅力が発掘され、人から人へと繋がり、今ではその魅力の張本人であった町の人々自身が担い手となって、ツアーのプログラムを企画する「くもの会」という会が結成されているのだそうです。多様な趣味嗜好を持つ人が集まり、幅広い分野のツアーがどんどん展開され、新たな視点での町の魅力発掘にも繋がっていると言います。
その繋がりから、新たなプロジェクトがたくさん生まれました。地域の主婦たちが趣味で制作する手芸作品を取り上げた「おかんアート」や、空き地のスペースを生かして、月替りで地域住民が地元の食材を使ったモーニングを提供する「空き地カフェ」など、趣味や特技を生かして、自分のライフスタイルをベースにしながら、町との関わり方をそれぞれに考え、提案する地域住民が増えており、個性的で活発な町になっているとお話をいただきました。

IMG_4767_s IMG_4778_s

IMG_4790_s IMG_4799_s

後半のトークセッションでは、市街地西部地区で行われているさまざまな活動紹介を受け、藤さんから、今回のゼミの対象エリアである(兵庫区南部・長田区南部)が、人々の感性を育てるための、土壌が豊かな町なのではないかとお話がありました。既にさまざまな魅力のあるこの町に対するアプローチとしては、ここで何かを「つくる」ではなく「つなげる」「ふれる」などの手法が効果的なのではないかとのことでした。また、永田から、3名の町のプレーヤーとしてお越しいただいた講師のみなさんに、ご自身が感じられる町の課題についての質問がありました。
大谷さんからは、ご自身の活動及び地域資源の継続性について懸念されているとお話をいただきました。松原さんは、地域の実情を知らず空き地のままにされている、権利者のわからない土地の活用について言及されました。山下さんは、地域内での活動がサークル化し、新しい人が入らない、新陳代謝が生まれない活動が増えてしまうのではないかとお話をいただきました。
最後に、会場からの質問を受け、トークセッションは終了しました。

IMG_4830_s IMG_4821_s

2016年5月24(火)より、実際にアクションプランへと繋げるための、3ヶ月間のゼミが始まります。
詳細はこちらです。

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2016年6月に開催するイベントについてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2016年7月からはじまるKIITOのメインイベント「ちびっこうべ」についてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

kobest

2016年1~2月に開催した神戸スタディーズ#4「”KOBE”を解す―せめぎあいにみる神戸の都市史」の成果物として、全3回の企画内容の軸とのなる講師の村上しほりさんによる論考を収録した冊子を制作しました。
論考に加え、当日スライドショーで紹介した図版やフィールドワークの記録などを収録し、充実した内容になっています。


PDFデータをこちらよりご覧いただけます。
冊子現物をご希望される方は、1階事務所までお気軽にお問い合わせください。


神戸スタディーズ#4「”KOBE”を解す―せめぎあいにみる神戸の都市史」
開催概要はこちら

ページの先頭へ戻る