お知らせ・レポート

2013年11月16日(土)

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前回の編集会議でやりたいことがたくさん出てきて、もっと神戸のことを知りたい!と奮い立った一行。足を運んで取材!人に会いに行こう!ということで、年内にドドッと詰め込みます。

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ゼミでの活動をMUJI+クリエイティブスタジオで公開中。集めたアイテムや活動の記録をご覧いただけます。そのほか、今までに無印良品が世界中で見つけてきた「Found MUJI」のアイテムも併せて展示しています。
場所/1F MUJI+クリエイティブスタジオ  OPEN/木・金・土・日 11:00~19:00

Found MUJI 神戸
このゼミは、世界中の地域から人々の知恵と工夫に磨かれた伝統と文化を見つけ出す「Found MUJI」の活動を神戸で行う試みです。もの、文化、歴史にまで視野を広げてリサーチすることで、神戸の新たな魅力を発見していきます。→開催概要はこちら

2013年11月15日(金)

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市民がクリエイティブな活動に身近に触れる機会と新たな出会いや異分野との交流の創出を目的に、KIITOカフェを舞台に日本食と花で彩る交流イベント「KIITO PARTY 喜怒哀楽」を開催しました。
会場の演出は、「食」をちびっこうべでもご協力いただいた中央区中山手通にある日本料理店、店主の上野直哉さん(玄斎)、「空間」をKIITOクリエイティブラボ入居者のフラワーデザイナー、にしむらゆき子さん(花萌)の2人が担当しました。
花や枝、石、和紙などのさまざまな素材を使い、喜怒哀楽の4つの空間がつくられ、それぞれの感情と空間に合わせた料理が並びました。参加者は鮮やかに彩られた空間と料理に感激した様子でした。
トークセッションでは、普段はできない表現やコラボレーションができとてもよかったとの感想を双方からいただきました。花や食を扱う日常では、「怒」や「哀」といった感情を表現することがないため、とても悩んだそうです。また空間では上を見上げるような表現を見せているが、「哀」のみ地面に作品を置き、目線が下にいくようにしており、食では「怒」のげんこつ揚げが固く食べづらくなっているなど、アイデアの種明かしもしていただきました。これを機に、今後もコラボレーションを継続させたいとのことでした。


食|上野直哉|玄斎 日本料理店 店主
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喜|焼鯛のせ十穀米おむすび 、喜びの三種肴 (袱紗玉子、エビ薯寿司、むかご煎りウニ松葉さし)、
  百合根すり流し 金木犀の香り
怒|滝川豆腐 からし味噌入り、割り干し大根の柚子胡椒なます、子持ち栗のげんこつ揚げ
哀|小松菜と黒皮茸と手延し蒟蒻胡麻浸し、枯朴葉の香りをつけたうおぜ 糸長芋
楽|晩秋の幸 柚子釜蒸し、塩鰤の粕汁


空間|にしむらゆき子|花萌 フラワーデザイナー ハーバルセラピスト
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KIITO PARTY 喜怒哀楽|http://kiito.jp/schedule/event/article/5938/

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、12月、2014年1月に開催する催事についてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

2013年10月1日(火) 

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最終発表会が行われました。7月から約3か月、リサーチやフィールドワークと議論を重ね、神戸(三宮、元町、ハーバーランド)にはどのような津波避難情報板が必要なのか、あらゆる視点から考えてきました。発表では神戸市危機管理室の方に、新たな看板や津波避難の担い手の育成など提案しました。発表後には、それらのアイデアを実際にどのよう展開し、実現に向けていくかについて、神戸市危機管理室の方を交えながら議論しました。

■発表内容
A班|看板(ツール)

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看板をつくっていくにあたり、中長期的な視点で、「知る」→「気づく」→「広がる」という流れで考えました。
「知る」:津波避難時の目安を、山側を東西に走る「山手幹線」以北とし、その道の新たな名称を公募します。公募をきっかけに存在や新しい名称の周知を図ることができ、また現在配布されている観光マップにもラインを入れることで、来街者への周知にもなります。
「気づく」:駅前や主要施設など鳥瞰図や3Dプリンターを用いた立体マップなどを設置し、津波発生時の避難方向が一目でわかるようにします。鳥瞰図などインパクトを持たせることで、よりマップの存在に気づきやすく、見てもらうことができます。土地の高低差を強調することでさらに避難方向を分かりやすくします。
「広がる」:都心部の津波避難マップの完成版をつくり、それをオープンソース化し、誰でも自由に利用できるようにします。汎用性のあるマップとして制作し、三宮、元町、ハーバーランド各地区においても、地域防災に取り組む際の基盤となるようにします。同一のマップを使用してもらうことで、イメージを統一でき、市民に伝わりやすくなります。津波時に安全な領域と推定される山手幹線以北までの移動時間や距離、ルートなども記載します。

その他、ステッカーキャンペーンとして、設置場所の海抜表記に加え、予想される津波の高さや設置場所までの津波到達時間の予測を入れます。これらは既存の看板に寄生していき、コンビニや自動販売機、郵便ポスト、ランニング用看板等を検討しています。また広告枠を設けることで、企業がCSRの一環として関わることもできます。

まずは知ってもらうためのマップ作成、次に気づいてもらうための仕掛け、そして広げていくための仕組みと段階的に進めていき、キャンペーン化へ、そして街に自然発生的に広がっていく意識が生まれ、神戸が防災で全国の先駆者になっていければと思います。


B班|キャンペーンや担い手育成(プログラム)
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完成した情報板をいかに役立つものにするか、認知度を上げ、運用されていくものるためにはどうしたらいいのかを考えました。
看板を設置しただけで来街者に本当に見てもらえるのか、迅速、かつ的確な津波避難行動をとるためにあらかじめ知っておくべきことを一方的に伝えることで、どれほど理解してもいらえるのか、ただ「伝える」のではなく「伝わる・つなぐ」津波避難行動にしていきたいと思います。また人が介在して、しっかり伝える、努力をして交わりながら、信頼される人、信頼される街に育てていこうと思います。

・都心部における来街者の目的
市内:主にショッピング、通学、通勤などが考えられ、つねに生涯顧客です。
市外:観光、ショッピング、ビジネス、学会、里帰りなど。来街頻度は低いが、リピートや紹介をもたらす顧客です。
・来街者の対応窓口
市の職員やボランティア、事業者、震災の経験から、公助の限界、自助の大切さを、身を持って知っている神戸市民などです。
・街をブランドにする活動
もっと伝える「担い手」を増やしていくためには学生の力が不可欠です。学生が参画することでのメリットやモチベーションを保ちながら取り組む仕組みづくりが大切です。若者の視点を取り入れることで活性化にもつながり、今までの防災訓練のマンネリ化も防げるのではと思います。
津波避難誘導ができ、街の防災について話すことができる資格制度をつくり、有資格者を明示するステッカーやバッジなどで認知度や注目度を上げていきます。またモデル地区やモデル業種を定め、協業します。すでに協力関係にある団体をパートナーとし展開します。地元の人自身が、まずは自分たちが避難できるようになることが重要です。しっかり理解することで来街者へも伝えることができるようになります。それらの活動を通して、もう一度自助や共助というものを考えていく仕組み、神戸ならではの避難方法をつくっていきたいと思います。

津波避難情報板を風化させないためには、つねにマニュアルや計画を見直し、改定し実情に合わせてメンテナンス、改善していくことを運用方針とします。また災害弱者と呼ばれる外国人や要援護者などの様々なコミュニティが参加したいと思えるよう門戸を開き、コミュニケーションを促します。

・スケジュール(看板披露までの6か月間)
3か月間を準備期間として、制作チームや企画チームなどに分かれ、勉強会を開催します。またモデル地域やスポンサー企業の担当者などの参加を促します。その後、防災講座や東北からゲスト団体を招き、交流会を行い、当事者の防災意識を高めます。看板披露前の3週間を津波避難誘導実践キャンペーン期間として、商店などはツールを活用し、地域では啓発イベントを開き、チラシなどを配ります。看板設置後はそれを使い実際に避難訓練を行い、活動を検証し、次回の津波避難の取り組みに向けて計画を進めていきます。


C班|
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・既存の看板利用
街中にある観光案内看板は余り目立たなく、活用している人は少ない、そこで既存の看板のシルエットがキリンに見えることから、キリンの模様でラッピングし、子どもにも興味を引き、目を向けるきっかけを作ります。
・重ねる観光マップ
既存の市街地図は観光案内が中心になっています。このマップを活用し、レイヤーを重ねる構造で、津波情報を表示します。レイヤーにすることで、伝えたい情報を分けて表記することも可能です。屋外用の塩ビフィルムを使用することで耐久性もあり、更新などの作業も容易にできます。またそれらの情報を既存の観光マップに挟み込んだりすることもできます。
・数字で表す津波情報
「?」と思わせることが重要だと思います。津波避難の情報を記号的に伝え、まずは興味を持ってもらう仕掛けとしてできる限りシンプルにします。


■講評|
神戸市危機管理室
いろいろな手法が出ており、津波避難についても良く調べられていると思います。市民との関わりをつくり、津波避難について街に自然発生的に広がるのはとても大切なことだと感じました。避難の基準として「山手幹線」という目標が本当にいいのかについては、もう少し議論が必要ではないかと思います。鳥瞰図や立体地図は、市民や来街者にとってもも興味を引き、知ってもらう仕掛けとしておもしろいと感じました。情報板だけでなく、それを活用し、広げていく担い手の育成もとても重要です。また新たに作り、終わりではなく、バージョンアップやメンテナンスなど関わりを継続させるのもいい発想であるが、その仕組みをどのように構築するかが今後大切になってくると思います。

永田宏和|ゼミ講師
ゼミを通して事業者や団体にヒアリングを行い、その結果、津波避難について、正確な情報を求めているように感じました。これだという目標や目印が必要ではないかと思います。またキャッチコピーを用いて、ここまで逃げようといった伝え方も重要になってきます。今回いろいろでてきたアイデアやフレームを活かし、今後も継続して、より具体的に津波避難看板や担い手育成の仕組みづくりを進めていきます。







+クリエイティブゼミvol.7 防災+まちづくり+観光編
「神戸発:日常的にも活用される津波避難情報板を企画する」

http://kiito.jp/schedule/seminar/article/4227/


2013年10月19日(土)-20日(日) 

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防災を楽しく学ぶ、「イザ!カエルキャラバン!in KIITO」を開催しました。あいにくの天気でしたが、多くの家族づれにご参加いただきました。家族でプログラムに参加し、防災に関する知識や技を学ぶことで、防災や自然災害についても共に考える機会にもなりました。インドネシア版のプログラムでは、実際にインドネシアで活動しているメンバーに、バケツの水を使って的を狙う消火活動や災害について考えるすごろくゲームを実施しました。イベントの最後に行われた人気の高いおもちゃを扱うオークションでは、カエルポイントを多く持っていると欲しいおもちゃを手に入れるのに有利なため、子どもたちは繰り返しプログラムを体験し、防災の知恵や技をしっかり身に付けていました。

■実施プログラム

巨大防災ボードゲーム(インドネシア版)           バケツ消火(インドネシア版)
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防災紙芝居                         ロープワーク
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ジャッキアップゲーム                    毛布で担架タイムトラアル
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家具転倒防止ワークショップ                 持ち出し品なぁに?クイズ
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防災カードゲーム「なまずの学校」              紙食器をつくろう
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※開催概要はこちら

「コミュニティ・アーキテクト イカプトラ」三夜連続レクチャー
2013年10月18日(金)

三夜目は、センター長の永田が取り組んできた防災訓練プログラム「イザ!カエルキャラバン!」と、インドネシアにおける受容と広がりについて取り上げます。

イザ!カエルキャラバン!
まちづくりには「風の人」「水の人」「土の人」が必要不可欠です。土の人は土地に根を張って暮らし、土壌を作る人達です。水の人は土地に寄り添い、種に水をあげ育て続ける中間支援的存在。風の人は外から種を運び、土地に刺激を与える存在。

永田は風の人として、次のような種を運ぶことを重視しているといいます。
・色々な人に手伝ってもらい、一緒に考えてアレンジしてはじめて完成するもの。集まった人がどんどん参加して自分たちのものにできるため。
・楽しい、美しい、感動的、非日常など、関わるものそのものに魅力があるもの。

阪神・淡路大震災から10年目、被災者からの被災体験談を半年ほど掛けて収集し、防災マニュアル『地震イツモノート』を出版。カエルキャラバンは、そのリサーチをもとに開発された新しいかたちの防災訓練システムです。アーティストの藤浩志さんが開発した「かえっこ」(いらなくなったおもちゃを会場に持ってきてポイントに交換し、他のおもちゃと交換できる遊び)と体験プログラムを合わせたものです。体験プログラムの内容が防災のノウハウを学べるものとなっており、参加することでポイントがたまります(消火器的あてゲーム、バケツリレー、毛布で担架タイムトライアルなど)。

カエルキャラバンを開催したい地域にはノウハウを教えに行き、普及を進めています。防災組織だけではなく地域のPTAなども巻き込み、地域のお祭りのようになればいいと考えている、と永田。現在はモンゴル、ブータン、タイなど、様々な国に広がっています。

インドネシアにおけるIKCとBOKOMI
インドネシアにおいては、災害が過ぎれば被災のことは忘れられ、次の災害に備える動きがみられないとイカプトラ氏は感じていました。
そんな中、永田と出会い、まず子どもへの防災を行うべきと教わりました。被災体験をより長く語り続けることができるのは、大人ではなく子どもであるからです。

カエルキャラバンをインドネシアで受け入れるにあたり、運営方法を開発する必要がありました。まず氏の所属先であるガジャマダ大学が先導し、地域のNGOと小学校の先生を巻き込み運営を始めました。その後政府の支援を得て、先生をトレーニングすると共に、NGOも含めて情報交換ができるネットワークを形成し、彼らにリーダーシップを任せていきました。

「イザ!カエルキャラバン!」の頭文字「IKC」を「INISIATII KANCA CILIK〈小さい友だちによるイニシアティブ〉」と読み替え、「イカチェ」というイベント名にしました。また日本ではカエルをマスコットキャラクターとしていますが、インドネシアではより身近な子鹿(KANCIL)をキャラクターとしました。

IKCを発展させるためには、(1)地方政府に活動を見てもらい活動の重要性をアピールすること、(2)ツール開発、(3)担い手である先生たちをトレーニングをすること、(4)実行するためのシミュレーションをすることが大切でした。
特に先生のトレーニングについては、IKCを楽しんでもらうだけなく学んでもらわなければならないため、正しい方法を子どもたちに教えられることが不可欠でした。そのために先生たちには、医学者やボーイスカウトなど専門家から学んでもらいました。

さらに、神戸の防コミ(防災福祉コミュニティ=消防や警察といった行政の力だけでは足りないほどの大災害に対し、住民による自主的な消火や救助活動が重要であるという認識の元形成される自主防災組織)をBOKOMIとしてインドネシアで発展させました。
まず、神戸市消防局に地域の防災組織について教わりました。神戸の防コミでは、地域の防災訓練に子どもたちも参加していることを知りました。
日本の防コミが持っている消火ポンプなどの設備はインドネシアでは高価すぎるため、地域にあるものを応用し、低コストで作るよう工夫しました。現在では三週間に一度の防災訓練を行い、子どもも参加しています。現在はさらにBOKOMIを広げようと、ツールを計画中とのことです。

ディスカッション
インドネシアのBOKOMIでは消火ポンプがとても人気があるとのこと。これは、自分たちが自主コミュニティを作っているという誇りの象徴の意味を持っているのではないか。またイカプトラ氏は、シーズマネーを生かし、プロジェクトをさらに発展させるためのアイデアを持たれていて、また、資金を提供する立場、運営を担う立場など、様々な人を巻き込む力があることがすばらしい、と永田から指摘がありました。
会場からも多くの質問が出されるとともに、インドネシアから来日されたBOKOMIの担い手のみなさまには、会場からの質問に答える形で、BOKOMIの具体的な様子や、運営する上で気をつけていることなどについてお話をいただくことができました。

開催概要はこちら
撮影:片山俊樹

「コミュニティ・アーキテクト イカプトラ」三夜連続レクチャー
2013年10月17日(木)

二夜目は、クリエイターと復興期の被災地との関わりについて取り上げました。

インドネシア・銀細工職人支援
まずイカプトラさんより取り組み事例をご紹介いただきました。歴史的な町の構成を持ち、銀細工の職人たちが暮らすインドネシアの村、KOTAGEDE(コタゲデ)は、2006年5月ジャワ島中部地震で被災しました。イカプトラさんは翌月に地域に入り、まず町並みや伝統的な建物の復興に着手しました。その中で、地域の銀職人と話をする機会があり、彼らが経済的に厳しい状況に置かれていることを知りました。職人組合に加入している場合、政府による援助の対象となりますが、経済状況が厳しく組合費を払えない職人は対象外となってしまうのです。そこで、援助をする側と受ける側を結びつける仕事をすべきだと考えました。

ちょうどその折、援助を申し出てくれた企業があったため、職人が職を得て被災から立ち直るシステムづくりに着手しました。個人個人に生活支援をしても、生活を立て直すことで精一杯になり仕事の復興まで行き着かないと考えたからです。

まず100人ほどの職人をリストアップ。若者が好むアクセサリーのデザインを学生に考えてもらい、カタログやパッケージもデザインしてもらいました。それぞれの商品には、デザイナーではなく職人の写真と連絡先を記載し、購買者が職人に直接発注できるようにしました。その結果、震災後2年で職人が生計を立てられるようになったといいます。

この取り組みにおいて重視したことは「三つのC」だと説明されました。
文化(Culture):コタゲデ村の文化をいかにいい状態にもっていくかを考えること。
職人(Craft):地域社会で職人が働けるよう、売る場づくりや技術向上に努めること。
コミュニティ(Community):働く場、住む場としてのコミュニティを作っていくこと。

日本・EAST LOOP
次に、株式会社福市の髙津 玉枝さんをゲストに迎え、東北の被災地支援プロジェクトである「EAST LOOP」をご紹介いただきました。

被災地では生活物資や人的支援を与えられる状況が多くなりがちです。人間の尊厳を保つためには誰かの役に立つことが大切であり、そういう仕事をつくらねばならないと思い、震災から約一ヶ月後の2011年4月に被災地に入られたそうです。その時は、地域で活動されている方に「被災された方に仕事をさせるなんてとんでもない!」と断られましたが、その後も大阪から被災地に通い、徐々に理解を得、プロジェクトを立ち上げることができました。

プロジェクトの目的として、(1)仕事を通じて尊厳を保つ、(2)悩みを仲間とシェアする場づくりなど、プロジェクトに参画することで精神的なサポートにつなげる、(3)一般の人々が商品を通じてサポートできる機会を作る、という三点を設定。また、場所や道具、技術が限られる中で作れる手編み製品とすること、支援していることを誇りとして身につけられ、コミュニケーションを生み出すものにすることがポイントでした。

また、商品を買うことで利益が誰に届くかが購買者にわかるようにしました。髙津さん自身のフェアトレードの経験を生かして、作った人に売上の50%を届けることとし、販売経費や諸経費、原材料を50%におさえました。
魚を贈る→一緒に魚を採る→魚の採り方を教える、という段階があるように、単に寄付するのではなく、自立を支援する取り組みが必要だといいます。

ディスカッション
制作者に十分な利益を分配するためには、地域に根付く人々に、任せられる部分は任せていくことが大切だと髙津さん。プロジェクトを継続させ、東北支援グッズから東北ブランドに育てることに繋がるといいます。

二つのプロジェクトに共通する点として、状況を把握し必要な支援を行っていること、プロジェクトの継続を見据えて支援期間を設定すること、専門性を活かしていることなどが挙げられます。会場からだけでなくゲスト同士も沢山質問し合い、刺激的な時間となりました。
会場ではコタゲデの銀細工、EAST LOOPのブローチなどを販売し、多くの方にご購入いただきました。

開催概要はこちら
撮影:伊東俊介

「コミュニティ・アーキテクト イカプトラ」三夜連続レクチャー
2013年10月16日(水)

 

一夜目は、住み続けながら拡張する復興住宅「コアハウス」を取り上げました。コアハウスとは、核となる必要最小限の住宅を作り、居住者が徐々に建て増していくことで、住宅を復興させる考え方で、仮設住宅と復興住宅の二つの機能を併せ持つ応急住宅といえます。
まずイカプトラさんに取り組み事例をご紹介いただきました。2006年、ジャワ中部地震が発生。イカプトラさんは地震から2週間後に、壊滅的被害を受けたカソンガン村に被災調査に入ります。そこで地域の人々に会ってニーズを汲み取り生み出されたのがコアハウスでした。

コアハウスとは
コアハウスの原則は、構造的、建築的、経済的に成長させていけるということです。構造的に、増築した部分も地震に強くなければなりません。また、最小限のスペースから建て始めて、収入があった時に住むスペースを徐々に増やしていけるというものです。
これを実現するためイカプトラさんが行ったこととしては、まず建物の意匠的なユニークさをなくし、シンプルな家にすること。建物の個性を出そうとするのは、この場面においてはそぐわないからです。
また、地域の人に作り方を伝え、彼ら自身が耐震性のコアハウスを作っていけるよう、マニュアルを作るとともに、連夜一般向けのレクチャーを開きました。

コアハウスを建てる際の留意点として、人だけではなく持ち物、そしてプライバシーも守ることができるシェルターの機能を持たせること、安く仕上げるためにその場にあるものを活用し、かつ耐震のために必要な物資を用いること、外部の資金を得ることが挙げられます。

事例比較から見えること
また建設時期について、震災直後にコアハウスを建設したカソンガン村と、政府によるパーマネント住宅の建設が始まった後にコアハウスを建設したケブンアグン村を比較。前者は建設費用が後者に比べ2分の1ほどであり、増築がより進みました。その理由は、震災から時間が経つと資材が高騰し、また政府からの復興援助が既に届いていて家が建ち始めていたため、増築するための十分なスペースがなかったためです。カソンガンではまずコアハウスを建て、その後に政府の援助によって増築するという流れを作ることができたため、よりよい事例と言えます。
インドネシアの場合、多数の家族で一軒の家に住んでいることが多く、政府の援助はその実情に合っていませんでした。その点コアハウスは住む人の事情に合わせて建てることができます。

日本のコアハウス事例
次に、聞き手にお迎えした曽我部 昌史さんからは、被災地における様々なプロジェクトに関わってこられた中でも二つの事例をご紹介いただきました。

板倉の家
牡鹿半島のための地域再生最小限住宅の開発プロジェクトで、アトリエ・ワンが設計を担当した「コアハウス/板倉の家」。
牡鹿半島らしい風景をつくる、予算に応じて規模が選べる、地域の産業と連動する、の三点を重視し、コアハウスのが採用されました。住む人に漁師が多いため、仕事から帰ってきて玄関を通さずに直接風呂場に行く習慣に対応するなど、住む人に合わせた構成としました。

オカミのイエ
被災地復興計画のコンペで、岩手県のある地域の生活習慣や風習を前提として提案されました。
この地域の家には「オカミ」という地域の人が雑談するスペースが必ずあり、そのオカミを中心に置き、周辺に増築できる形のコアハウスです。地域の人々をむすび協働するような生き方を目指し、かつもともとある集落に足していく形の建設が提案されました。土地に合った風景を作り出すとともに、陽の光や風を取り入れる構造でもあります。

ディスカッション
コアハウスを日本で普及させるための課題として、まず日本人の意識として、自身の経済状況に合った家のイメージをみんな持っていて、それを実現することを考えがちなのではないかという意見が挙がりました。また増築する際に、日本は人件費が高いこと、建築基準法から見れば確認申請を出し直さなければならないなど、色々な障壁が複合的に合わさっているということが話されました。
コアハウスは復興住宅とは異なり、その地域に住み続けられるためコミュニティが守れるという利点があります。住み継いでいく家としてコアハウスは可能性を秘めているといえるでしょう。

開催概要はこちら
(撮影:辻本しんこ)

2013年10月14日(月・祝)

展覧会も中盤となった10月14日、地震や津波などの災害から生き延びるための知識を楽しみながら身につけることができる防災ゲームを紹介し、展覧会会場の防災ゲームコーナーでの展示を実際に体験できるイベント「防災ゲーム大会」を開催しました。

イベント会場には、タイのゲームデザイナーであるラッティゴーンさんが講師を務めた「“遊びながら学ぶ”地震ゲームを作るデザインワークショップ」で参加者とともに開発した、地震や津波をテーマとした4つのゲーム、「イツモ村」「ひなんでGO!GO!」「いそげはやちゃん」「森のシェルター」と、日本で生まれた7つの防災ゲーム「東日本大震災教訓教材 「とっさのひとこと防災編」」、「ぼうさいダック」、「なまずの学校」、「GURAGURA TOWN」「3.11シンサイカルタ」「防災カードゲーム シャッフル」「クロスロード」の全部で11の防災ゲームが勢ぞろいしました。

「“遊びながら学ぶ”地震ゲームを作るデザインワークショップ」
日本で生まれた7つの防災ゲーム

参加者は、受付でスタンプシートをもらい、ゲームの体験スタート。4つのゲームを体験しスタンプを集めると展覧会のオリジナルバッジを1つゲット、さらに、8つのゲームを体験すると2つめのバッジをゲットできるという仕組みのため、1周2周と何度もいろんなゲームを体験する子どもの姿も見られました。「“遊びながら学ぶ”地震ゲームを作るデザインワークショップ」で開発したゲームのコーナーでは、実際に開発と制作にかかわったデザインワークショップ参加者がゲームの説明や遊び方のサポートを行い、参加者に体験してもらうことで、遊びやすさやテーマが伝わるか、といったことを検証できました。

また、展覧会の会場では、日本だけでなく、タイで開発された防災ゲームやインドネシアのすごろくを使った防災ゲーム、巨大「GURAGURA TOWN」といった防災ゲームが展示されていました。

イベント会場には、たくさんの方にお越しいただき、子どもも大人も一緒になって、「災害が起こった時にどんな行動をとればいいのか?」「布やロープ、段ボールなどの限られたアイテムを使って、どうやってトラブルを乗り切るか?」といったゲームのタスクに頭を悩ませながら取り組む様子が見られました。
今回のイベントでは、参加者はボードゲームやカードゲームの他に、体を動かすものなどいろいろな種類のゲームを楽しみながら、防災の知恵や技を身につける機会となりました。
開催概要はこちら

2013年10月12日(土)-13日(日) 

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災害時に身の回りのものを使って、工夫して生活できるための知恵や技を学ぶ、ワークショップを行いました。洪水の際に身を守る方法や避難の補助となる道具、避難所で自分の生活空間を確保するための方法、ロープの様々な結び方や紙食器づくりなど、各ブースで子どもも大人も一緒に体験し、災害時に役立つ技術や生き残るための技を学びました。体験はスタンプラリーになっており、たくさんのプログラムに参加するとオリジナル缶バッジがプレゼントされました。

■実施プログラム
・身の回りのもので災害を乗りきる技やアイデアを学ぼう!(浮き輪づくり、ホイッスルづくり、ウェットブーツづくり|
ウィパーウィー・クナーウィチャヤ―ノン
・紙の管で避難所を作ろう|京都造形芸術大学大学院 坂茂研究室
・段ボールで自分だけのスペースを作ってみよう!|早稲田大学理工学術院建築学科 古谷誠章研究室
・FAST BOXをつかって場所づくりの大切さを学ぼう!|神戸芸術工科大学基礎教育センター 久冨敏明研究室+学生有志
・ロープワークを学ぼう!|レッドベアサバイバルキャンプクラブ
・紙食器をつくろう

浮き輪づくり                        ホイッスルづくり
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ウェットブーツづくり                    紙の管で避難所を作ろう
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段ボールで自分だけのスペースを作ってみよう!        FAST BOXをつかって場所づくりの大切さを学ぼう!
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ロープワークを学ぼう!                   紙食器をつくろう
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