お知らせ・レポート



KIITOが年4回発行する情報誌「KIITO NEWSLETTER」のVol.9英語版を制作しました。
PDF版は下記リンクからご覧いただけます。

The English version of KIITO NEWSLETTER Vol. 9 has been released!
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KIITO NEWSLETTER
バックナンバーを含めたPDF版はこちら
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デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2015年6月に開催する催事についてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

2015年5月15日(金)

+クリエイティブゼミvol.13 「食」編「神戸発:自分で食べる“食”の勉強をしよう!」第6回に開催した、「醤油についてのお話と手作り醤油ワークショップ」で、参加者がつくった醤油づくりの経過報告です。
参加者に醤油の現在の写真を送ってもらいました。

ガラス瓶に食塩水、麹を入れてつくったものを、毎日かき混ぜ、約1ヵ月が経過しました。
日が経つにつれ、色がだんだんと濃くなってきて、臭いも少しずつ醤油らしく変化しています。醤油ができあがるまでには、まだ約11ヶ月かかります。また、ふた夏をこすとさらにおいしい醤油ができるそうです。まだまだ完成までには時間がかかりますが、完成の報告ができればと思います。

参加者の醤油経過写真
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+クリエイティブゼミvol.13 「食」編 「神戸発:自分で食べる“食”の勉強をしよう!」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/10640/

2015年3月14(土)-15(日)



劇団「ままごと」主宰の柴 幸男さん、建築ユニット「NO ARCHITECTS」さんを講師に迎え、各線三宮駅からKIITOに向かう道のりである「フラワーロード」をまち歩きし、地図と小説を作るワークショップを行いました。

 

1日目:3月14日(土)13:00-18:00


まずはウォーミングアップの遊び。ワークショップの拠点となる部屋「303」の室内のみで、「気になるもの/こと」を見つける遊びです。いくつかのポイントが見つかったら、一つを選び、それを自分自身に関連付けて自己紹介をしました。自分にはこんな性格や性質があり、見つけたポイントと似通っているところがある…、あるいは、自分は仕事をする時にこんなことに気をつけているから、このポイントが気になってしまった…など、様々な自己紹介が飛び出します。不思議と、年齢や所属などの情報を紹介し合うよりも、強く印象に残ります。

 


さきほど室内のみで練習した「気になるもの/こと」を、今度はまちをフィールドに行っていきます。3つのチームに分かれ、NO ARCHITECTS さん特製の白地図を手にさっそく出発!KIITOを出てフラワーロードを歩きながら、その都度地図に書き込んでいきます。

 


途中、神戸市役所の展望ロビーに上り、柴さんと合流。歩いてきた道のりを上から眺めつつ、見つけたポイントを報告します。通常地図に書き込まれるのは、建物や道路など「動かない」ものですが、今回はそれらに限らず、その時その場で遭遇したものであれば、後々消えてしまうものでもOK!

 


2時間のまち歩き時間はあっという間に過ぎ、KIITOに戻ってきました。ここからは、またまたNO ARCHITECTSさん特製の、とても大きな白地図が登場。その長さ、なんと7.2メートル!この長い地図上に、見つけたポイントをすべて載せていきます。
オリジナルの地図が完成!同じ場所を歩いていても、気になるポイントは一人ひとり違うのですね。これまで意識していなかった場所に、こんなにもまちの見どころがあったなんて…。

 

2日目:3月15日(日)13:00-18:00


この日もウォーミングアップから始めます。今度は「303」の室内だけでなく、部屋を出た廊下や共用スペースの部分も対象として「気になるもの/こと」を見つけ、昨日とは違うやり方で紹介してみます。
自身を、ポイントを紹介する「案内人」と設定し、ポイントを「人物」に見立てます。その時考えるべき要素は、ポイント(人物)の「名前」、案内人とそのポイント(人物)の「関係性」、性別や性格、どんな歴史を持っているかといった「キャラクター性」。これらの要素をどのように設定するかによって、紹介の仕方はまったく異なるものになります。
ここで取り組んだのは、対象を「観察」し、「設定」を考え、読み手にどのような順番で何を伝えるかという「構成」を考える、ということ。これは、柴さんが演劇の戯曲を考える時の手順と同じだといいます。

 


さてここで、昨日みんなで作った地図に戻ります。地図上に載せたポイントのうち一つを選び、それを主人公に設定して、いよいよ小説を書き始めます。参加者みなさんが主人公に設定したのは、ごみ箱、池に落ちていたたばこ、写真店のアルバイトスタッフ、ノラネコ、彫刻、貼り紙…などなど。丸い形をしたオリジナルの原稿用紙を使い、これまでのワークショップで学んだことを総動員して、それぞれのペースで書き進めていきます。
200字程度書き進めていくごとに、柴さんに読んでもらってアドバイスを受けます。主人公が誰なのか、場所はどこで、時間帯はいつぐらいなのか(朝、昼、夜?)など、小説の基本設定を読み手に分かりやすく伝えるのは、予想以上に難しいことが分かります。これらをしっかり書くためには、まち歩きの時に行った観察が生きてきますね。

 


今回は小説を完結させることよりも、何を主人公に設定したのか、そこにどんなキャラクターを加えたのかといった、物語をつくる視点を持つこと、またそれらを共有することが第一の目的です。ある程度書きすすめた時点で、地図上で主人公がマッピングされている位置に原稿を配置して、参加者同士で小説を読み合いました。
本ワークショップを通じて、まちをこれまでとは違った視点で観察すること、観察を生かして物語を生み出すプロセスを具体的に体験いただけました。
本ワークショップは、柴さんとNO ARCHITECTS さんの制作プロセスの一部でもありました。今回のワークショップをもとに、柴さんによる新作戯曲とNO ARCHITECTS さんによるオリジナルの地図を制作し、リーフレットとしてまとめました。リーフレットを片手に歩けば、各線三宮駅からKIITOへの道のりが、これまでとまったく違った見え方になるかもしれません。
リーフレットはこちら


KIITOアーティスト・イン・レジデンス 柴 幸男+ NO ARCHITECTS
ワークショップ「まち歩きでつくる小説と地図」
開催概要はこちら

2015年5月9日(土)

各界で活躍するトップランナーをお招きする「+クリエイティブレクチャー」、2015年度の第一弾として、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの館長、マーク・ツェーントナーさんをお迎えしてレクチャーを開催しました。

ヴィトラ・デザイン・ミュージアム
スイス、フランス、ドイツ国境の交点に近いヴァイル・アム・ライン(ドイツ)にある、スイスの家具会社・ヴィトラ社の工場敷地内に設立されたデザイン・ミュージアムです。1989年に開館し、家具、照明器具、プロダクトなど優れたデザイナーの作品を収蔵し、企画展を開催しています。工場敷地内には、フランク・ゲーリーをはじめ安藤忠雄、SANAA、ザハ・ハディド、ヘルツォーク&ド・ムーロンなどによる建築作品が顔を揃えており、デザインや建築を学ぶ人々が世界中から集まる「聖地」としても有名です。
http://www.design-museum.de

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デザイン・ミュージアムの歴史
デザイン(design)という言葉が一般的になる以前、応用美術(applied art)や工芸(craft)と呼ばれていた20世紀初頭までの第1期、デザインの黎明期ともいえる1968年を中心とした第2期、ロンドン・デザイン・ミュージアムとヴィトラ・デザイン・ミュージアムが設立された1989年以降の第3期に分けてデザイン・ミュージアムの歴史を概説いただきました。

ヴィトラ・デザイン・ミュージアムの使命と活動
デザイン・ミュージアムとして多層的な活動が行われるようになる第3期の代表、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムについて詳しくお話いただきました。
個人コレクションからはじまるデザイン・ミュージアムの設立経緯(歴史)とコレクション(椅子、照明、プロダクト)の紹介、アーカイブとリサーチ、主な今までの企画展をスライドで紹介。今後の活動のキーワード(グローバリゼーション、デジタル技術革新、継続性、先端技術による表現)についても解説いただきました。
また、今後に開催される企画展(Thinking Things展、Alexander Girard展)や、2015年末に開館予定のヴィトラ社オフィスに近接した新館(家具を中心としたコレクションの展示会場となる予定)の計画も紹介いただきました。

ここで印象に残ったのは、「オープン・デザイン(Open Design)」という考え方でした。多様な意見を採り入れること、国際的な協働を促進することで、企画の質を高めるだけでなく、可能性をも拡げ、また、交流を生み出す作用があります。
このオープン・デザインという考え方は、KIITOの事業目的やプロジェクトを進める手法にも通じるところがありました。

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デザイン・ミュージアムのこれから
最後に、「デザイン・ミュージアムのこれから」を総括して解説いただきました。

未来のデザイン・ミュージアムは…
…グローバルに考え、活動すること
…参加できること、参加することで考えを深められること
…建築、デザイン、ファッション、写真など学際的に研究し、考えること
…書籍、トークやワークショップなど、展示だけでなく何かを生み出すこと、オープンにして考えを共有すること
…身体的でありつつ、デジタル(webなど)で共有すること
…内と外の境界に疑問を投げかけること、スタッフと来館者の交流を生み出すこと
…トレンドを見据えつつ、現実に沿った企画を行うこと
…社会変革と発展のために、デザインを促進すること
…起業家精神を持ち、ファンドレイジングを行うこと、資金調達で企画の自由度を高めること
…デザイン・センターや商業主義とは一線を引き、コレクションを持つこと
…新しい傾向に積極的に取り組むこと

デザイン・ミュージアムの軌跡(これまで)と、今後の展望(これから)のお話しを通して、デザインやアート、文化活動分野に関わる人々と施設(デザイン・センターやデザイン・ミュージアム)双方が、どのように発展できるかを考えるきっかけとなったのではないでしょうか。

なお、本レクチャーは、5月10日(日)からそごう神戸店で開催中のヴィトラ・デザイン・ミュージアムの巡回展「Antibocies1989-2009:抗体」展を記念して開催いたしました。

+クリエイティブレクチャー「デザイン・ミュージアムのこれまでとこれから」開催概要はこちら

5月10日、ヴィトラ・デザイン・ミュージアム世界巡回企画「Antibodies 1989-2009:抗体」展が、そごう神戸店9階催会場で始まりました。

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オープン前に行われたレセプションでは、前日5月9日にKIITOにて「デザイン・ミュージアムのこれまでとこれから」と題した特別講演をしていただいた、ヴィトラ・デザイン・ミュージアム館長のマーク・ツェーントナー氏から、開催を喜ぶ祝辞と、ぬいぐるみを組み合わせた椅子や、緩衝材のエアキャップ(プチプチ)の椅子など、独創性あふれるカンパナ兄弟の作品群を紹介した本展について、短い解説がありました。
また、KIITO副センター長の永田も、来賓代表として短いスピーチを行いました。

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日本では西武渋谷とそごう神戸の2会場のみの巡回となる本展ですが、会場の都合で、渋谷では展示できなかった大型作品が、神戸では数多く出品されており、たいへん見応えのある内容になっていました。展示構成も、斜めになった展示台など、工夫が凝らされています。

会期は5月15日までの5日間と短いですが、またとないこの機会、ぜひ会場に足を運んでみてください。



ヴィトラ・デザイン・ミュージアム館長 マーク・ツェーントナー氏特別講演 「デザイン・ミュージアムのこれまでとこれから」の概要はこちら

2015年4月10日(金)

+クリエイティブゼミvol.13 「食」編 「神戸発:自分で食べる“食”の勉強をしよう!」第6回となる「醤油についてのお話と手作り醤油ワークショップ」を開催しました。
大徳醤油株式会社浄慶拓志氏をお招きし、醤油に関する講義と、家庭でできる醤油づくりを教えていただきました。


醤油づくりの現在
大徳醤油は創業100年以上の会社ですが、新規参入のない醤油業界ではまだまだ“若造”。国産原料を使い、化学調味料を使わない醤油を自社製造されています。
近年、醤油の海外での消費は増えているが、国内の消費量は70年代をピークに徐々に減少。ピーク時は130万キロℓ近かった使用量が、現在では約82万キロℓ程度。昔は町に一軒は醤油屋があり、各家庭に配達していたそうですが、現在残る醤油屋は全国に約1,500軒。

醤油づくりのあり方も以前とは様変わりし、大量生産・低価格販売路線に。大手メーカーは丸大豆(大豆を丸ごと使用)ではなく脱脂大豆(大豆から油を抽出したもの)を使い、短期間で醸造する製法に。大手の価格に対抗できない小さな製造所は自社で醤油を作ることをやめ、生醤油を購入したものを瓶に詰めて販売している。
昔は一升瓶(約1.8リットル)の醤油一本が散髪代と同じくらいの値段と言われていたそうですが、今では安いもので1リットル98円。1リットル入りの水よりも安い。少し考えれば不自然なことがわかるはず、と浄慶さん。
国内の醤油の8割に脱脂大豆が使用されており、丸大豆使用は18%ほど。そのうち、国産大豆の使用は約3%。日本は輸入に頼りすぎており、海外から食糧を奪っている。国産原料を使うことが大事だと浄慶さんは言います。

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家庭でできる醤油づくり
講義の後は、お待ちかね、醤油づくりを体験する時間。
昔、醤油は各家庭で手づくりされていたのだそうです。浄慶さんは、醤油が「工場でしかできないもの」であってはならない、と言います。
醤油づくりは麹をつくることから始まりますが、今回は浄慶さんにご用意いただいた麹を使います。まず、1.8ℓの水に414gの食塩を入れ、透明になるまでよくかき混ぜ、23%の食塩水を作ります。そこに麹を入れ、さらにかき混ぜます。「櫂(かい)で潰すな麹で潰せ」。ゆっくりと空気を入れるように、麹を潰さないようにかき混ぜる。

今回の醤油は、約一年以上かけて手入れをしてようやく完成します。日に一度、かき混ぜることが基本。初めの7日間がとくに肝心。食塩を行き渡らせ、腐らないようしっかりとかき混ぜます。2週間は微生物を育てるため、よくかき混ぜて酸素を入れることが重要だそうです。
無事夏を越えたら、少し目を離してもOK。「二夏越すといい醤油ができる」そうで、一年半~二年かけて熟成させたものが一番おいしいのだそう。
ある日突然、あら不思議、フルーティーな香りに!これをメイラード反応といい、抗酸化作用により赤褐色に変わり、色が濃くなってきます。
手づくり醤油のいいところの一つは、酵母・酵素を生きたまま食べられること。市販のものは、工程の途中で取り除かれてしまうのだそうです。
 
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伝統を残す使命
「醤油づくりに手間暇がかかっていることを知ってもらえるだけで有難い」と浄慶さん。
現在“醤油に投資しても回収できない”といわれ、設備の老朽化で醤油づくりをやめてしまう工場が多いといいます。また、後継ぎもなかなか見つからず、年間100社が店を畳んでいるともいわれます。
大手醤油メーカーでさえ国内では利益が出ない現状。大手メーカーの生産分で国内に必要な量はまかなえるが、「伝統を残していくことが小さい醤油屋の使命」だと浄慶さんは言います。

今回作った醤油は、これから約1年、各人が手入れを欠かさず、愛情を持って育てることが必要です。
食べ物を作るには時間と手間がかかるということ、そしてそのことを忘れさせてしまう現代の生産の仕組みについても再考する機会となったのではないでしょうか。


次回は第7回「野菜工場について」です。野菜工場の現場から、食糧難の時代を見据えた広い視野でお話をしていただきます。


+クリエイティブゼミvol.13 「食」編 「神戸発:自分で食べる“食”の勉強をしよう!」
http://kiito.jp/schedule/seminar/article/10640/

2015年4月25日(土)

「PATCH GIFT!はぎれのワークショップ 似顔絵パッチワークをあのひとへ贈ろう!」を午前と午後の2回開催しました。講師はパッチワーク教室を主催するpatch-workの村上史博さん、丸井康司さんのお2人です。

参加者に事前に似顔絵を送りたい人やペットの写真を事前にお送りいただき、パッチワークを作成しやすいように、加工を施し、陰影を強めに加工した写真を使い、好きな生地を選んで、目や鼻、口などのパーツや表情の影などを切り抜いていきます。

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生地はさまざまな色や柄の古着から選びます。それぞれのパーツは模様や絵柄の入ったものなど、少し派手なものを使うとおもしろい作品が出来上がります。ピンセットやカッターを使った細かい作業もあり、子どもも大人も集中して制作を進めました。

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各パーツの生地を切り終わったら、写真を見ながらボンドで貼り合わせていきます。目や鼻、口など少し位置がずれてしまうと、顔の印象が大きく変わってしまうので、微調整をしながら行います。最後には完成した作品を持って記念撮影をしました。はじめての挑戦で難しかったけれど、とても楽しかったと、みなさん大変満足した様子でした。

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PATCH GIFT!はぎれのワークショップ 似顔絵パッチワークをあのひとへ贈ろう!
http://kiito.jp/schedule/workshop/article/11680/

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2015年6月に開催する催事についてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

2015.5.4(月)は、祝日のため開館となります。
そのため、2015.5.7 (木)は休館とさせていただきます。
その他の5月の休館日は通常通り、毎週月曜となります。

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