お知らせ・レポート

デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2016年8月から開催するイベントについてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

2016年6月28日(火)

第6回目は、これまでのゼミの成果を発表する中間発表です。班ごとに、これまでのリサーチやディスカッションで生まれたコンセプトやアイデアを発表しました。講評は、講師の永田と、藤 浩志氏(藤浩志企画制作室代表)、神戸市の企画調整局の担当の方にお話をいただきました。

以下、各班のプレゼン内容です。

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■A班/「街の写真部」計画
長田エリアの、下町情緒があり画になる街並みを、街の中の人々が写真で切り取り、共有・発信する「街の写真部」を提案した。街の中の幅広い年代の人々が集まり参加してもらえるよう、拠点となる施設(街の喫茶店など)にインスタントカメラを設置して、自由に持ち出して写真を撮ってもらい、また撮影した写真を気軽に共有し、発信できるまち街の仕組みづくりを提案した。また、リサーチで出会った、長田の風景の写真をテーマにしたフリーペーパー「o-chan」の発行者と実際に会って話を聞いたり、六軒道のカフェ「r3」にインスタントカメラを期間限定で設置する実験をしたりと、提案の内容を深めるため、さまざまな街に対してのアプローチを行っている。

講評|写真・街の風景というキーワードの中に、もう少しフェチっぽさがあると良い。「写真現像部」「写真活用部」など、アウトプットの中に、参加する人々が個人の興味や好みを生かすことのできる余地があると、もっと面白い展開になる。

■B班
長田エリアのリサーチから、今はあまり使われていないものづくりのための機械(ミシン・革すき機など)や、特別な技術をもっている職人と出会い、それらの長田の「ものづくりのまち」としての特色を生かし、若手のクリエイターをターゲットに、ものづくりを通して人と人、人とものをつなぐコミュニティづくりを提案。企業とクリエイターのマッチングや、ものづくりに関連するイベントやワークショップを実施し、まち全体にものづくりのイメージを確立する。

講評|
移住してきた若手のクリエイターが、このまちにどう関わり、どのような態度でものづくりを行うのかその指針が重要になる。まちを俯瞰で捉えるのではなく、ここにしかないまちの資源をもう少し整理してほしい。

■C班
長田の靴工場の見学ツアーを定期開催し、靴職人の技術力を発信して、観光客を誘致する仕掛けづくりを提案。また、もう一つの方向性として、長田で働いているアジア諸国の出身の人々とつながり、アジアのさまざまな魅力を紹介するマーケットを開催し、まちの個性としてその文化を発信するというアイデアについても考えを進めている。

講評|
せっかく靴産業が盛んな地域なので、制作工程の紹介や商品の流通だけではない、靴の新しい在り方・役割をもっと模索した方が良いのではないか。また、アジア文化の発信については、何かもっと強い核になるものがあれば、地域に根差す魅力になるのではないか。広くアジアの文化を発信するのではなく、どこかの国に焦点を当てるなど、もう少し深く掘り下げてみて欲しい。

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■D班
兵庫区南部エリアの、空き倉庫や木材の端材が手に入れやすいなどの土壌を生かして、DIYの拠点施設をつくる提案。施設内には、作業をできる広々としたスペースや、端材をシェアできるスペース、情報交換ができるスペースなどの機能が備えられ、まちで新しく何かを始めたいクリエイターやそのたまごが、活動の核となる場として利用する。また、近くを流れる兵庫運河を利用し、クリエイターたちがDIYで船を作るレースをするなど、地域性を生かしたイベントも開催していきたい。

講評|活動のモチベーションを高めるためには、なにか自由に使えるツールが備わっていることも重要だが、誰かがそのツールで常に活動をしているような状況があることが重要になる。人の魅力によって人が集まり、活動が連鎖していくような動きが作られるといい。端材の提供のしかたについても、ただ設置するのではなく、その先のワンアクションが提供できると良いのではないか。

■E班/「てしごと・ば」
現在新長田に多く見られる、区外から移住してきた若い世代のママたちと、神戸に根ざすハンドメイドの伝統に着目し、子育てをしながらハンドメイドの仕事ができ、また情報交換の場ともなるような場づくりを提案。拠点となるスペースには、ハンドメイド・クラフトのための道具や、ワークショップなどを行うイベントスペース、親子が一緒に過ごせるカフェなども併設し、ママが仕事と暮らしを両立しながら参加ができる、新しいコミュニティをつくる。また、リサーチの中で、すでにまちの中に古着や廃材を使ってハンドメイドの活動を行っているママがいたので、ネット販売などの新しいリソースを組み合わせることで、より広く発信をしていきたい。

講評|いま地域でハンドメイドの活動をしている人々は、ほとんどの人が自宅で制作を行っていると思うが、特に子育て世代のママたちのコミュニケーションは重要なので、同じ趣味によって集まり、会話を楽しみながら情報交換をできる女性の遊び場のようなものがまちには必要だと思う。また、神戸は特に働く女性が少ないと言われるが、決まった時間で仕事ができ、子育てとの両立も図ることのできる場というのは、大いに可能性があるのではないか。

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全体講評|
班の提案に対して、自分が実際にどのような立場で関わりたいかを考えてみることが重要。興味関心はそれぞれ違うので、自分が担うことができる役割は何か、今後やっていきたいことは何かを再確認し、できるところから始めていければいい。
また、まちの資源を「いじる」ということも、もう一度意識をしてほしい。例えば、現在長田で、無料で提供されているような「おかんアート」も、もっとセンスを磨き、おかんアートに「デザイン性」を加えてみることで、新たな可能性をもっと広げてみることができるのではないか。現在の班の提案におけるまちの資源はなにか、見つめてみて欲しい。

次回は、まちの資源をもう一度見直し、アイデアをブラッシュアップしていくため、移住のニュースタンダードをテーマにUターン・Iターンなど地域の暮らし・仕事の今を伝える、ローカルライフ・ウェブマガジン「雛形」の編集を担当されている、菅原 良美氏にお越しいただき、レクチャーを行っていただきます。

ウェブマガジン「雛形」についての詳細はこちら

+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」
ゼミの開催概要はこちら


2016年6月30日(木)

+クリエイティブゼミ「ちびっこうべのまちを考える」を開講しました。

今年10月に開催する「CREATIVE WORKSHOP ちびっこうべ2016」。今回開催するゼミは、子どもたちとクリエイターがつくる夢のまちで、子どもたちが楽しめる魅力的なまちの仕事を企画し、当日の運営サポートまでを行います。

初回を迎えたこの日は、KIITOスタッフから「ちびっこうべ」の概要を理解するための説明会を行いました。

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はじめに、ちびっこうべ全体の概要をご説明したのち、現在までに決まったちびっこうべ2016の内容をスタッフから報告しました。
ちびっこうべ2016の「まちづくりプログラム」では、今回の企画ゼミを通してまちの仕事や仕組みを考えたのち、トライアルワークショップを行ってから、本番のまちオープンを迎えます。

今回のゼミでは、7/17までの前半5回でまちの仕事の仕組みを考えます。前回までのちびっこうべで行われた仕事をブラッシュアップし、新しい仕事を考えていきます。準備から当日までの運営を担う後半では、前半で考えた仕事が実際にまちで子どもたちが行うときに、どうすればスムーズに、より楽しくできるかを考えながら、まちで仕事を行うための準備を整えていきます。

まちには子どもたちとクリエイターがいて、KIITOスタッフはまちの運営を担います。ゼミ生の方々には、まちの運営に必要な仕組みを考え、「ちびっこうべ」のまちをさらに楽しくする仕事、仕組みを考えてもらいます。


次に、これまでにちびっこうべで行われたまちの仕事を、ひとつずつKIITOスタッフから紹介しました。
これまでのまちの仕事を今年ブラッシュアップするにあたって、仕事を大きく「まちの仕組みとして必須の仕事」「まちの仕組みとして必須だけれど精査が必要な仕事」「内容から検討が必要な仕事」の3つに分けて紹介しました。

仕事紹介のなかで、今回のゼミで考えるポイントは次のように整理できます。

・仕組みのわかりやすさ
・仕事が足りない(職業難民問題!)
・キート(ちびっこうべ通貨)の使い道が足りない
・学びの要素があるか
・仕事をする子どもと提供される子どもの関係
・パートナーとの関係
・仕事と仕事の相互関係
・仕事とまちの関係
・まちオープン4日間の時間経過

以上のような点に注意して、次回以降のゼミからまちの仕事、仕組みを考えていきます。

仕事紹介では、当日駆けつけていただいたユメミセ協力クリエイターの和田武大さん(DESIGN HERO)から、前回までの仕事をクリエイター目線からご説明いただきました。

また、今回のゼミには、第5回に槻橋修さん(株式会社ティーハウス建築設計事務所、神戸大学准教授)にゲストとしてお越しいただくだけでなく、株式会社ティーハウス建築設計事務所のスタッフの方に毎回のゼミに出席していただき、ちびっこうべのまちを考えるサポートをしていただきます。

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+クリエイティブゼミ「ちびっこうべのまちを考える」
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2016年6月21日(火)

+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」第5回

第5回目は、次回の中間発表に向けて、アイデアを具体的に詰めていく作業を行いました。これまでの現地リサーチの結果と照らし合わせ、自分たちの提案に実現性があるかなど、話し合いを進めました。
以下、各班のディスカッション内容と講師の永田による講評です。

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■A班
写真をキーワードに、まちの人が参加し、体験する地域情報の発信方法について検討した。まちの人が気軽に参加することができるよう、インスタントカメラを町の中に設置し、自由に持ち出して写真撮影ができ、また撮った写真を気軽に共有できるような仕組みづくりについて検討した。また、すでに長田区で写真をメインにしたフリーペーパーを作っている人がいることがリサーチの中でわかったので、その発行者の方と協働できないかとの案も出ている。

講評|この提案が町や人にどのような幸せをもたらすのか考えをさらに深めてみてほしい。写真というツールを使い、すでに活動をしている人も町の中にいるので、「まちが画になる」ということが実際にどういう魅力になるのか、再度考えてみて欲しい。

■B班
「ものづくりの町」として長田へのクリエイターの移住促進を図るアイデアについて検討し、クリエイターと長田の工場が連携し、新たな商品を生み出す仕組みづくりなどについて話し合った。また、リサーチの中から、ものづくりをしながら余生を楽しむ高齢者の方が、町にはたくさんいることがわかったので、そういったまだ発信されていない小さなものづくりの現場を発信する方法についても話し合いを進めた。

講評|地元の中小企業支援のような印象を受ける。クリエイターの移住を促進するのであれば、この対象地区の利点は顔の見える住民同士の距離感だったり、小さなコミュニティが各所で生まれていることだと思うので、町の資源を再度整理したほうが良いのではないか。

■C班
長田の靴産業に着目し、リサーチで靴の工場などを見学した。工場を実際に見てまわり、現場の動きや職人さんのお話を聞けたことがとても参考になったので、この体験をそのまま「工場見学ツアー」として提案できないかと話し合いを進めた。また、実際に長田で靴産業に関わる方のお話から、以前地域活性化のために行われていた「アジアギャラリー」という、アジアの魅力的なものを集め紹介する会についてのお話をいただき、靴という資源を生かしながら、アジアからの移住者の多い長田で、アジア文化の交流の場として機能する場の提供ができないかと話し合った。

講評|靴やアジア文化というのが、町の中でどれぐらい生活に寄り添い、根ざすことができるのか、そのポテンシャルを意識しながら話し合いを進めて欲しい。

■D班
前回からの、DIYの拠点施設づくりと、その仕組みについて、実際にどのような人が担い手になるのか、地域の人を巻き込む魅力があるかなど、アイデアの軸について再度話し合い整理した。また、地域性を生かすため、兵庫運河の活用方法についても検討した。

講評|アイデアを地域に根付かせるために、風・水・土の構成を再度整理したのがとても良いと思う。引き続きアイデアをブラッシュアップしていって欲しい。

■E班
長田の女性たちに根ざす手仕事の文化を生かし、地下鉄海岸線の各駅ごとにその手仕事を特色づけるプロモーションの提案。商店街の空きスペースを利用して、ハンドクラフトのイベントやワークショップを開催し、移住者に多い若い世代のお母さんや子供の交流の場づくりを目指す。

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講評|海岸線の駅ごとのリサーチを深め、現地の資源を整理することが必要。「おかんアート」として町の中で活動をしている人に対しても、この提案を通してどうアプローチしていくのかが重要なのではないか。


+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」
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2016年5月25日(水)

未来のかけらラボvol.8 トークセッション「二地域居住から見えてくるもの」を開催しました。

今回お招きしたのは、ライター/NPO法人南房総リパブリック理事長の馬場未織さんです。子供三人、共働きで、平日は東京、週末は南房総、という「二地域居住」生活を続けて10年近く、2014年に「週末は田舎暮らし」という著作を発表され、NPO法人を発足し、二地域居住を自ら実践するだけでなく、南房総の魅力を伝える活動も精力的に行われている方です。

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ご自身の体験、そこからの気づき・起こしたアクションを生き生きと話してくださるので、楽しさが伝わります。お話は、そもそも何をやっているか、の自己紹介から、二地域居住のきっかけ、やってみて気づいたことまでをお話しいただきました。一部を抜粋します。

やっていること
いま、執筆、NPO理事長、3児の母、妻、嫁、PTAをやっている。稼ぎのある仕事~稼ぎのない仕事・シャドウワークまであるが、稼ぎのない部分に暮らしの豊かさ、生きるモチベーションを見出していて、このバランスはわりと気に入っている。

二地域居住のきっかけ、実際
二地域居住のきっかけは12年前。息子が生き物にとにかく夢中で、○○が見たい!どこにいるの??と毎日聞く。馬場さん自身は都会っ子、文化的な生活一色だったが、息子につきあううちに、目覚めた。最初は冗談みたいな感覚で、田舎の物件を探していたが、だんだん、行けるんじゃないか!と思い始め、都心から1時間半の南房総に、東京ドームの約半分の土地を持つことに。

始めた当初は、週末はここでのんびりできる!と思っていたが、、、。草刈り機、トラクター運転、土いじりもしたことがなかったのに、野菜を育てる。やってみたら夢中になった。じゃがいもに母性を感じた。作るまでのストーリーがあるから、自分で作った採れたてを食べるのは格別で、食生活が豊かになった。

田舎暮らしは草刈りはじめ、いろいろとメンテナンスが必要。それをやりはじめると、めいっぱい時間を自分のために使える、メンテナンスがない都会の生活とはどういうことなのか、を考えさせられた。

生き物の命を食べる。近所にいる蟹を生きたまま茹でて、吹いている泡を食べた!飼って、食べること。子どもの泣き笑いを目の当たりにする。
キジを拾って放鳥するまで育てたり。そんな体験を重ねている。

なんでこんな暮らしを続けられているのかというと、美しいからかも。
アート、デザイン、的な美しさだけが美しさなのか、と懐疑的になっていたところに、この生活をやりはじめて、けっきょく美しいところにいたいんじゃん、これが大きなモチベーションになっていることに気付いた。


NPO法人の立ち上げ
田舎暮らしをしていて、地域の人にお世話になっていて、何もお返しできていない、なにかできないか、里山をみんなに開いてはどうか?と考え、NPO法人南房総リパブリックを立ち上げた。

南房総に「住む」~「出かける」の間のいろいろなグラデーションをデザインする。
・東京で知ってもらう「千足カフェ」…南房総の新鮮な野菜を使うカフェ。儲け重視ではなく、子どもがいて、外食しづらい人に利用してもらうことを目的とした。カフェをやりたい人の就労支援も兼ねた。
・わざわざ来てもらう「里山学校」…例えば、植物の名前を知り、認識することで愛が始まり、世界が広がる。
・居場所をつくってもらう「三芳つくるハウス」…坪単価1万円で作るビニールハウス。
・空き家のマッチング…南房総市は3割が空き家という状態だが、人は、ぼろぼろで入ると危ない、くらいにならないと手放す気にならない。いろいろな理由で貸し渋る。アンケートを取ると、空き家の管理は大変/大変ではない、の相反した意見が見える。その正直な気持ちに丁寧に寄り添って、心の扉を開いてもらうのが大事。
空き家を借りる方にしても、田園回帰といわれるが、上から言われても誰も行かない。主体として自分が欲しい暮らしをすることでしか、人の原動力にはならないと思う。ただ、楽しいことはする。クリエイティブな解決の仕方だと途端に乗ってくるのが、わずかに見える未来への光かなと思う。田園回帰は良いことかもしれないが、実現するための手段を伝えるのは、違うやり方を考えた方がいいのではないか。
・古民家エコリノベ…うちでもやれるかも、という方法と費用で改修し、住みやすくするエコリノベを建築家の協力のもと実施。床下と障子の断熱処理を行った。一緒に作って感動すると、部外者が当事者に変わる。20万ちょっと(=頑張ったら出せる範囲)でやれて、しかもちゃんと成果が出たので、ノウハウを公開した。

「素敵な場所」って
なぜ、あくまでここに照準を合わせるのか。
建築家、建築の社会的意義について疑問を持っていたとき、息子から「ママ、ホームレスの人におうち作ってあげたら?」と言われた。お金が出るところにしか作っていない、ということに気付いてショックを受けた。
田舎暮らしで、感度やモチベーションが高くなくても、不自由なことがあってもみんなで協力しあって暮らしている状況に触れた。ここは追い出されない場所なんだ、と安心感を覚えた。
「素敵なまちづくり」って、自分たちさえよければいい、にならないか?まちってそれをしてもいいのか?素敵じゃないものも一緒に抱えて行ける場所、が素敵な場所なのでは。努力したくないけど死にたくもない、という人も、しょうがないな、と一緒に引き上げて、一緒に生きていけて、お互い認め合って笑いあえることは、すごく健やかなこと。どこまで遠く、どこまで想像できるか、挑戦してみたい。

都市を否定するわけではないけれど、全然違うタイプの人間が、どっちも大事、という状態。ひとつに絞りたくない、という気持ちになる。
まちづくり系の人と話していると、自己責任論の話になるが、どうしても責任がとれない人もいっぱいいる。包括できればいいと思う。良い部分をどうやったら都市の中に引き入れていけるかが、最大の課題だと思っている。

二地域居住は、いまの社会の状況からみると、すごくやりにくい生活の仕方で、ボーダーレスな暮らしをしたくても、どうしてもどちらかを選ばなければいけない。もう少し制度が追いついてくれたらいいと思う。


モデレーターの芹沢の発言からは、二地域居住というライフスタイルを通して育まれる精神の健やかさ、についてを抜粋します:
いま、安全、安心ばかり言っていて、切り捨てや隔離が進んでいるような気がする。二地域居住のように、二つの世界を行き来してみていると、精神をまともに留める、ものすごくいい生活をしているのではないか。
もう現実は、特に若い世代は「男たるもの一国一城の主」といった一つの成功モデルとは違うライフスタイルにシフトしている。馬場さんの例も、これだけが成功モデルとしてイメージを固定するのではない方がよくて、思いこんでしまうと重荷になる。馬場さんは、欲望のままにやっていて、本当に楽しんでおられて、聞いていてうれしかった。好きなことをやればいい、と、背中を押されたような気がした。

田舎万歳!でも、スーパーウーマンのスペシャルな生活術、でもなく、きちんと地に足着けて、世界を見つめ、楽しみながら未来を考え、活動しておられる馬場さんのお話は、自分の生活や考え方を足元から考え直してみる、良い契機となりました。


未来のかけらラボvol.8 トークセッション「二地域居住から見えてくるもの」
開催概要はこちら

デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)において、個人、企業・団体のオフィス・スタジオ・アトリエ等としてご利用いただけるクリエイティブラボスペースの使用者を募集いたします。

●募集する区画
4階「410」 30.42㎡ 60,800円
4階「420」 32.85㎡ 65,700円

公募要項の配布期間:2016年6月21日(火)~2016年6月28日(火)
応募受付:2016年6月29日(水)~2016年7月1日(金)

詳しくは、こちらをご確認ください。

2016年6月13日(火)

第4回目は、これまで進めてきたリサーチの内容をもとに、第6回の中間発表に向けて、具体的にテーマの設定を行いました。これまでのゼミで幅広く広げていったリサーチや気付き、仮説のアイデアを、収束に向かわせるべく、ディスカッションを進めました。
以下、ディスカッションの内容と、講師の永田による講評です。

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■A班
前回から進めてきた、まちの日常風景を写真で切り取り発信する地域情報誌のアイデアについて、引き続き話し合いを進めた。前回のゼミから、班のメンバー全員がそれぞれに町へ出向き、写真を撮り集め、それをもとにディスカッションを行った。撮影者は誰なのか、発信の方法は何が適しているか、使用するカメラは何なのかなど、具体的なプロセスについても詰めていった。

永田講評|面白い切り口なので、この地域の切り取り方、見つけ方が、結果として何につながるのかを考えてみて欲しい。

■B班
長田の地域を代表する資源「ものづくり」「産業」「銭湯」などについて、それぞれのリサーチ結果をもとに意見交換を行った。特に、ものづくりの分野では、長田は革製品の職人が多く、機材や素材も充実しているのにも関わらず、若手の職人が少なく後継者がいないという問題を抱えているということについて話し合い、職人を志望する若い世代が暮らしたくなる町の仕組みや、職人同士のつながり方について検討した。

永田講評|長田の町工場の詳細について、まとめた冊子などはあるのか、職人についてのリサーチをもっと深めて、具体的な内容を詰めていってみてほしい。

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■C班
長田の靴産業に関わる班のメンバーを中心に、靴産業から見た長田の町についてのリサーチを行った。また、これまでのゼミで出たアイデアを整理しながら、方向性について話し合った。

永田講評|さまざまなアイデアを出していたために、切り口がみつかっていないような印象を受ける。一度、すでに出てきている靴などを切り口にして話を進めてみてはどうか。

■D班
前回から引き続き、兵庫区エリアをDIYを楽しむための拠点として打ち出すというアイデアについて、話し合いを進めた。空き家を利用し、1FはDIYの拠点、2F以上からは居住スペースとして使い、暮らしと近く、気軽にいつでもDIYを楽しめる環境づくりを提案した。そのほか、良質な木材の確保、安定した収益をどのように生み出すかなど、具体的な運営についても検討した。

永田講評|町に、実際にこの企画を実践できるポテンシャルがあるか、調べてみてほしい。(提案にあう空き家があるのかなど)また、類似の取り組みがさまざまな地域で行われていると思うので、そういった事例のリサーチも進めてみてはどうか。

■E班
リサーチから、長田を中心とした対象エリアの女性は昔から手芸を好み、得意としてきた文化があるという発見があったので、女性の手芸をテーマとして進めていった。海岸線の駅ごとに手芸にまつわる様々なテーマを打ち出し、それぞれ特色付けることで、それにひもづいたプロモーションを行う案について検討した。

永田講評|長田の女性の手芸に、若いクリエイターのセンスを入れてみるなど、イベントの他にもアプローチ方法がたくさんありそうなので、検討してみてほしい。

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次回は、中間発表前の最後のディスカッションになります。班ごとに、対象エリアへのリサーチをさらに深め、アイデアの精度を上げていってもらえたらと思います。

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デザイン・クリエイティブセンター神戸で、2016年8月から開催するちびっこうべ2016についてプレスリリースいたします。

プレスリリースはこちら(PDF)

2016年6月13日(火)

第3回目の今回は、これまで進めてきたリサーチの内容をもとに、具体的なアイデアの提案について話し合いを進めました。各自がまとめたリサーチ結果や、兵庫区・長田区がそれぞれ発行しているマップなど、机の上が埋まるほどの資料を広げて、ディスカッションが行われました。
以下、ディスカッションの内容と、講師の永田による講評です。

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A班
対象地区で発行されているマップについてリサーチを行う中で、地図の内容が更新されていない、設置場所が少ないなどの課題が見え、情報発信手法の見直しの必要性が感じられた。
リサーチの中で、長田の町の日常を写した写真を掲載している、小さなフリーペーパーを見つけ、そこから着想を得て、個人の主観で切り取られた、日常風景のあるマップ制作のアイデアを考え、意見交換した。

永田講評|写真という媒体に着目したのが良い。ゼミの講師の藤氏がいう「地域での部活動」の考え方をふまえた「写真部」のような、興味や関心での横のつながりが感じられる提案になるといい。

B班
長田区南部、兵庫区南部のエリアのさまざまな資源(サブカルチャー、ものづくり、銭湯など)を生かし、地域をテーマパーク化するアイデアを検討した。長田ブランドの地ビール作りや、婚活イベントなど、資源を生かしながらも新しいイベント企画を提案していきたい。

永田講評|提案のベクトルが定まっていない印象を受けるので、集めたさまざまな資源を「つなげる」ことに一度注力してみてはどうか。対象地区のリサーチをさらに掘り下げながら、町の編集やプロモーションなど、情報発信の手法についてもリサーチを進めてみて欲しい。

C班
兵庫区南部・長田区南部で多く発行されている町の案内マップが、あまり活用されていないという印象を受けた。広告の在り方を見直し、体験型マップという考え方について検討した。広いスペースがある御崎公園を使い、地域の特産品を販売するなども検討。

永田講評|
町を俯瞰して見過ぎているような印象を受けた。移住促進がテーマとなっているので、町との関わり方をもう少し探ってみてほしい。また、班のメンバーに長田の靴産業の関係者がいたので、まずはそういった町とのつながりをきっかけに、内情をリサーチすることが必要なのではないか。

D班
シャッター街のDIYによる活用の提案について検討した。リサーチの結果、対象地区には以外にも若者が多く、有効に活用してもらえるのではないかという可能性を感じている。

永田講評|
以前のキックオフ・トークセッションの「下町を住みたい町にするために」で、権利者不明の空き家が多いことが話題に上がっていたということもあるので、実際にこのアイデアに生かせる空き家はどれぐらいあるか、提案にリアリティを持たせていくためのリサーチを進めていってほしい。

E班
前回から、各自が抱いた町への興味を軸にリサーチを進め、その成果を共有した。さまざまな気づきが得られたが、リサーチ内容が多岐に渡り、整理ができなかったので、場所の設定などを考えながら、具体的なアイデアの提案を進めていきたい。

永田講評|
各自の興味でリサーチを進めているので、今は決定打が無く、方向性がつかめずにいるような印象だが、班で一番盛り上がった話題はなんだったか、そこには可能性があるはずなので、話し合った内容を振り返り、それを見出してほしい。手づくりアートやアニメの話題で盛り上がっていたように感じる。

次回も、グループでのディスカッションを行います。

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+クリエイティブゼミ vol.19 まちづくり編「神戸まちラボ CASE02 つなぐデザイン ~市街地西部地区(兵庫区南部・長田区南部)の豊醸化をめざして~」
ゼミの開催概要はこちら


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2015年10月に開催した「LIFE IS CREATIVE展 高齢社会における、人生のつくり方。」のドキュメンタリーブックを発行いたしました。
会期前~会期中に開催したトークやワークショップの様子の一部を編集してまとめています。

PDFデータはこちらよりご覧いただけます。
冊子現物をご希望される方は、1階事務所までお気軽にお問い合わせください。

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